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福島の日本酒はなぜ美味しい?【千駒酒造】金賞受賞の背景を深掘り

大自然に囲まれた福島県、そこで造られる日本酒は高い品質と美味しさで知られています。福島の日本酒はなぜ美味しい?その秘密を追ってみましょう。

今回訪れたのは、白河市で大正12年より酒造り一筋で100年、千駒酒造という酒蔵です。ぜひ最後までお付き合いください。

 

福島の日本酒はなぜ美味しい

地理的な強み

米の味は気候や環境に大きな影響を受けます。

もちろんこの変化は、日本酒にも表れますので、その年の米の硬さや状態によって温度管理、発酵の調整をしなければなりません。

福島は盆地である会津地方、山に囲まれた中通り地方を中心に、ミネラル豊富な地下水があり、冬の寒さが余計な雑菌を防いでいると言われています。

 

歴史的な強み

会津地方、南会津地方、郡山や白河のエリアでは、古くから味噌業者や醤油業者が余った米を日本酒造りに活用していました。

特に、鶴ヶ城、白河小峰城、二本松城が建っていた城下町では、領主がバックアップした商人が日本酒造りに取り組んでおり、福島のあちこちで酒造りが盛んだったと伝えられています。

江戸時代には様々な技術が導入されて、どんどん美味しい日本酒が誕生しました。

明治時代に入ると、増税や免許制の改悪があったことで、環境的には厳しい時代もありましたが、大正時代にはまた復活してきます。

酒造りに関して、すでに評価の高かった新潟や岩手から杜氏を迎え入れて、新しい技術を取り込んだことが功を奏しました。

こうして、全国的な品評会で会津の日本酒が入賞するなど、徐々に福島の日本酒の知名度が上がっていきました。

その後も、酒造協同組合と県による研究機関が、より品質を高めるための取り組みを推進したことで、平成17年(2005)に初めて、福島は金賞銘柄数が日本一となりました。清酒アカデミーによって、次世代育成やさらなる研究を進めていることも、大きなポイントです。

 

千駒酒造とは

令和5年酒造の全国新酒鑑評会(2024年5月実施)において、最高評価である金賞を受賞した、高い技術と想いをもった酒蔵です。新酒鑑評会は、日本酒としての美味しさはもちろん、酒造りに関する技術も評価されますので、総合的な実力を問われます。

千駒酒造は、決して大規模に製造販売しているわけではないのですが、その強みは地域密着のチャレンジ精神にあるといえます。

福島県内の他の酒蔵との情報交換や勉強会、社内のみんなでアイディアを出して考える新商品、何より「まずはやってみよう」というスタンスは、ひょっとしたら皆さんが思っている酒蔵とはかなりイメージが違うのではないでしょうか。

 

震災からの復活

2011年の東日本大震災、特に原発事故によって、福島県内のあらゆる産業が大打撃を受けました。地域によっては、何年も米や野菜の栽培すらできなくなってしまいました。

米作りすらできないことは、地域の米農家から仕入れていた酒蔵にとって、高品質な酒造米も手に入らない状況は死活問題です。もちろん千駒酒造も同じ状況でした。

仕入れ先を試行錯誤しながら探していたところ、北海道との接点が生まれました。

これまでは試してこなかった北海道産の酒造米を活かして、千駒酒造らしい美味しい日本酒を造るチャレンジがはじまりました。

このチャレンジはやがて、令和3年(2021年)の新酒鑑評会において、14年ぶりとなる金賞受賞という結果につながりました。

酒造りすらままならない状況から、北海道の酒造好適米「きたしずく」とのご縁が生まれ、その恩返しの気持ちも込めて研究に励んでいた努力が報われた形でした。

 

千駒酒造の素敵な商品たち

歴史ある酒蔵として日本酒の研究を重ねていますが、その技術やアイディアを活かした素敵な商品もたくさん揃っています。

酒造見学も可能、運転でない限りは試飲もできますので、ぜひお問い合わせをしてみてください。

 

 

千駒酒造さんのご協力のもと、福島の日本酒について解説してみました。

ふるさと納税にも対応していますので、千駒酒造さんの日本酒で乾杯しながら福島を応援してみてはいかがでしょうか。

 

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