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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

短編小説(受賞作品集)

【たしかにママだった】

第77回栃木県芸術祭の創作部門(短編小説)で、準文芸賞をいただいた作品です。 AIの進化、少子高齢化、そして「人生において、人は様々な役割を担うことになる」というキャリア的な視点で、新しいチャレンジをしてみましたが、評価をいただけたことは多少の…

【ザッツ】rewrite

2022年度、宇都宮市民芸術祭の文芸部門にて、準市民芸術祭賞を受賞した短編小説【ザッツ】です。2019年から執筆することになり、4年目のチャレンジにて一定の結果を出せたことは自信になりました。 何が正解なのか見えない平成の世界、ケータイがぐんぐん進…

【リカセン】rewrite

2019年から短編小説を書いて応募するという趣味的活動をしていますが、おかげで書いて表現することについて本当に考えるようになり、仕事にも応用できるようになってきました。ありがたいことです。 講評会で指摘を受けたことを反映させて、応募済みの作品を…

【ゴン】rewrite

2021年度、第75回栃木県芸術祭の創作部門(短編小説)で準文芸賞を受賞した作品「ゴン」です。受賞した原作から言い回しを修正して、横書きで読みやすいように改行を増やし、感嘆符を付ける等、少しだけアップグレードした作品です。栃木県で上位3名に入った…

【6年遅い】

2021年(令和3年)第42回宇都宮市民芸術祭、文芸部門で奨励賞を受賞した作品【6年遅い】です。これまで書いてきた短編小説とは異なり、今社会で起きている問題(新型コロナウィルスの拡大、その状況で動く人々の感情)をストレートに取り上げようと素直に…

【離陸】

少し傷がついてきたが、まだ新品同様だ。 健太は自分のドローンを右手だけで持ち上げて、前後左右を眺めてみた。 次にドローンを地面に置いてコントローラーを両手で持つ。左手のレバーを上げるとドローンはいつもの金属音をたてながら健太の目の高さまで飛…

【リカセン】

【第1章 ミツバチが絶滅する世界】 「いいね。そしたら、次いこうか」 残り15分あるので次の分野に少しだけ入っておこう。 先週から中学生は夏休みに入り、夏期講習が徐々にはじまったところだ。外は今日も35度の暑さだったらしい。生徒はこのビルに到着す…