美しい観光地が多い福島ですが、今回の動画では大自然と歴史がたっぷり、会津地方の人気観光地を紹介します。
福島県商工労働部が公表しているデータを参考に、2023年に実際に訪れている人数が多いトップ10をランキングにしてみました。
遊びに行く際には、ぜひ参考にしてみてください。
10位 道の駅にしあいづ(460,219人)
ランキングの最初は、福島県の西の玄関口、西会津町にあります「道の駅にしあいづ」です。国道49号沿いにあり、新潟県に通じる磐越道、西会津ICにも隣接していますのでアクセスは抜群です。
友好都市である沖縄県宮古島の特産品を数多く揃えており、ドッグランも併設していることが特徴です。
9位 東山温泉(490,269人)
会津若松からも近い、東山温泉が9位です。西暦700年代に開湯、江戸時代には会津の湯治場として栄えた歴史を持っています。20軒程度の温泉ホテルや旅館が並んでおり、その規模を考えると、50万人弱の集客力は人気の高さを伺えます。
8位 鶴ヶ城天守閣(505,723人)
会津地方のシンボルとして知られる鶴ヶ城、正式には若松城が8位にランクインです。天守閣を観光した人数だけで50万人なので、感覚的には城内に足を運んだ方は、2~3倍の人数はある気がします。
観光地としては桜の名所として訪れる方が多いですが、国内最後の内戦、戊辰戦争の舞台としても知られています。国内唯一の赤瓦の天守閣であり、戊辰戦争ではひと月の激戦に耐えたエピソードなど、たくさんの魅力がある名城です。
7位 喜多方市街(798,857人)
7位は蔵の街、喜多方市です。福島県のもっとも北西部にあり、かつては「北方」と表記されていました。様々な見どころがありますが、実態としては日本三大ラーメンのひとつ、喜多方ラーメンを目的に足を運ぶ方が多いのではないでしょうか。
町名と名物が一体になっているのは、他の行政としてはうらやましい現象だと思います。
6位 大内宿(858,840人)
南会津の下郷町にある観光名所、大内宿が6位です。
明治時代に鉄道が開通するまでは、日光と会津を結ぶ会津西街道の宿場町として栄えていました。交通の流れが大きく変わり、近代化の流れに取り残される一方で、撮影現場として使われることも増えていき、徐々に観光地として整備されるようになりました。
茅葺屋根の美しい街並みが特徴で、ピーク時には年間100万人以上の方が訪れていました。
5位 道の駅ばんだい(876,270人)
5位は磐梯山の麓、猪苗代湖にも比較的近い道の駅ばんだいです。雄大な磐梯山を背景に、JR磐越西線の電車を見たり撮影できるのが特徴です。
磐梯山、猪苗代湖、喜多方、会津若松へのアクセスが良いので、旅行の途中に立ち寄る場面が非常に多いのではないでしょうか。派手さはありませんが、いかにも道の駅っていう存在感です。
4位 道の駅猪苗代(1,068,842人)
続いても道の駅で、こちらは猪苗代です。猪苗代湖にすぐ近く、国道115号沿い、磐越道の猪苗代磐梯高原ICから最寄りと、アクセスはこれ以上望めないくらいの好立地です。2016年開業と比較的に新しく、バラエティに富んだイベントが魅力の道の駅です。
ちなみにこちらで駅長を務めた方が、2023年から猪苗代町長となり、猪苗代町全体のこれからにも注目したいところです。
3位 伊佐須美神社(1,109,717人)
岩代国の一宮、戦前までに使われた社格では国幣中社として扱われていました。近いエリアだと、日光二荒山神社も同じ国幣中社です。
伊佐須美神社の歴史は、日本の成り立ちに触れた日本書紀、古事記の時代までさかのぼります。2人の将軍が行き会った場所ということが、会津という地名の由来と言われています。
北陸を平定した大彦命(おおびこのみこと)が進んだ道が阿賀野川(阿賀川)、東海道を平定した武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)が進んだ道が鬼怒川、という説もあるようですが、この2人によって会津という地名、伊佐須美神社の創建に至ったことで、この一帯のシンボル的な神社として歴史を刻んできました。
2位 道の駅あいづ 湯川・会津坂下(1,155,936人)
そして2位は、道の駅あいづ 湯川・会津坂下です。
周辺に大きな観光スポットがあるわけでもなく、高速のICからも若干離れているので、個人的にはかなり意外な結果です。
ざっくりなロケーションとしては、観光地である会津若松と喜多方の中間、そして福島と新潟を結ぶ国道上にあり、旅行の途中に寄り道するにはピッタリな道の駅です。
湯川村と会津坂下町が共同で運営しているという、全国的にも珍しい道の駅です。両方の自治体からの宣伝が受けられる点も、人が集まる大きな要因になっていると察します。
1位 磐梯高原(1,651,508人)
訪れる方がもっとも多い観光地は、大自然の見どころが多い磐梯高原です。
一帯の火山群が造り出した複雑な地形、美しい湖、避暑地やスキー場といったリゾートとしても知られており、四季を問わずに魅力に溢れていることが強みだと思います。
観光道路も充実しており、ドライブで走り抜けるだけでも福島を代表する絶景を満喫できるでしょう。
会津を感じる演舞
会津の魂を後世に伝えるために活動中、南会津の下郷町を拠点とする「會舞道郷人(あいぶどう ごうじん)」を紹介します。
戊辰戦争において新政府軍の標的となった会津では、歴史作家 司馬遼太郎に「歴史のなかで、都市ひとつがこんな目に遭ったのは会津しかない」とまで言われるほど、数々の悲劇が起きました。
その地で大切にされてきた会津魂を、現代に伝える「會舞道郷人」を紹介します。
そのパフォーマンスは、よさこい、ソーラン、ミュージカル、ダンス、芝居、どのカテゴリーにも属するようで、どれとも異なるパワフルな演舞が特徴です。
白虎隊の頃の時代背景をテーマに、曲調やストーリーが展開します。全身に刺さるようなメッセージを、ぜひ直接体験してもらいたいです。
今回の記事では、福島県会津地方の本当の人気観光地、ということで、2023年のデータをもとにTOP10を紹介しました。会津地方に絞っていますが、とても広く紹介しきれない魅力があります。ぜひ足を運んでみてください。