日光と群馬県の県境にあります、標高2024m金精峠をご存知でしょうか?
あまり地元民でも行かないロケーションですが、観光地日光を一望できる絶景スポットです。
専用駐車場までの道のり、駐車場から想像以上に大変だったハイキングコース、金精峠に到着してからの絶景!を紹介しますので、今後行ってみようと検討する際はぜひ参考にしてみてください。
男体山
日光の中禅寺湖に向かういろは坂、そこを進むと時々、栃木県内では最高峰の男体山(標高2486m)が見えてきます。
これから行く金精峠では、この男体山をほぼ正反対から眺めることになります。
中禅寺湖
いろは坂が終わって、さらに進むと左手には中禅寺湖が広がります。
ここを走り抜けて、戦場ヶ原の方面に進みます。
金精道路
戦場ヶ原を過ぎて、その奥は金精道路へと繋がります。この時点で標高がかなり高く積雪があるため、12月あたりから4月下旬までは例年通行止めとなります。
金精トンネル駐車場
金精トンネルは、日本国内でもっとも標高が高い位置にあるトンネルです。その手前、日光側の出入口に駐車場(標高1843m)がありますので駐車します。
自動販売機やトイレなどはまったくないので、遅くとも中禅寺湖付近で用事は済ませておきましょう。
すぐに登山口がありますので、準備ができたら出発です。
登山ルート
事前にいろいろ調べてから行ったのですが、思っていたより相当ハードでした。
遊歩道をさわやかハイキング!的な紹介記事もあったので、30分くらいの散歩かな…とイメージしていました。
ひょっとしたら...と準備しておいた軍手、ちゃんとグリップするシューズ、上着を全力で使うことになりました。ちなみに、日光市街の気温が30℃前後、金精峠の登山口は22℃でした。
序盤のうちから、崩落した跡形でしょうか...足場だけのルート(下写真)もあったりして、気が抜けません。ちょっと映っているのは、中学生の長男です。
下山して帰ってから改めて調べたところ、栃木県内でもトップクラスの急な斜面を登るコースのようです。
「30~40分のコースなら、まぁ大丈夫でしょう...」
そんな余裕な雰囲気で歩き出したのですが、補助用の脚立が何個もあったり、安全用のロープがあちこちに張ってあり、息が切れそうになりながら進むことになりました。
階段が設置されているので多少は歩きやすいのですが、段差があるので小学生だとかなり厳しいのではないでしょうか。
ずっと足元を見ながら進みます。
途中で「ここがテッペン?」という、ちょっとだけ平らな場所(下写真)に出るのですが、金精峠はもう少し先です。
少しだけ下り坂を進むと、遠くの方には日光連山や中禅寺湖が見えてきます。季節によるでしょうが、多少の草は邪魔ですが虫などいないので、快適に歩けましたね。
金精峠と金精神社
ついに金精峠に到着です!
登ってから気づきましたが、今年が2024年で、ちょうど標高2024mでした。
ここからさらに金精山(標高2244m)や温泉ヶ岳(標高2333m)に行くこともできるのですが、ちょっと寄ってみた感じのモチベーションだったのでさすがに無理でした…
目の前の温泉ヶ岳(下写真)には雲がかかり、流れる様子を見ながらゆっくり休憩できます。風の音もなく、ただ大自然が360°広がっています。
金精峠からの眺めは、当初期待していた10倍は素晴らしかったですね。
写真ではわかりにくいのですが、男体山の雄大さを改めて感じることができますし、戦場ヶ原を上から見ることができます。戦場ヶ原は、正直なところ「何がすごいの?」ってピンとこない観光地ではありますが、上から見るとかなり印象が変わるのではないでしょうか。
手付かずの平原が、ずーっと広がっており、素人ながらに「確かにこんな場所って他にないよね」と実感できます。
重いかな?と思って、弁当箱一式をクルマに置いて出発したのが、唯一の残念ポイントでした。絶景を見ながら食べたかった...金精神社周辺で、これほどのんびり過ごせるスペースがあるとは思っていませんでした。
地元民もあまり足を運ばない、金精峠一帯を紹介しました。
日光市街から日帰りでも楽しめる、ちょっとハードなハイキングコースです。日光市街~金精峠~日光市街で3~4時間くらいかな?
ぜひ旅行等の参考にしてもらえると幸いです。