大自然に囲まれた、福島を代表する観光地のひとつである会津若松。江戸時代には幕府にとって重要なポジションに位置して、一目おかれる存在でしたが、幕末から戊辰戦争にかけてはその存在によって、悲劇の舞台ともなってしまいました。
現在もその足跡を追って、たくさんの観光客が訪れています。
見どころたっぷりの会津若松ですが、今回の記事では日帰りで遊びたいファミリーを前提として、観光地を厳選した日帰り最強プランを紹介します。もちろん宿泊旅行でも参考になると思います。
ぜひ最後までお付き合いください。
(2025年5月の情報です)
おすすめ日帰りプラン
今回紹介する観光ルートと目安時刻は、次のようなイメージです。
9時~11時 鶴ヶ城
11時~12時 移動&昼食
12時~14時 飯盛山
14時~15時 移動&休憩
15時~16時 iクレーン会津若松店
17時~ 東山温泉
マイカーで遊びに行くことを前提にしていますので、会津若松ICに8時30分の到着を目安にしています。
それでは、ひとつずつ紹介していきます。
鶴ヶ城
まずは、会津地方のシンボルである鶴ヶ城から行ってみましょう。
1593年に天守閣が完成した鶴ヶ城は、取り壊しや復元を経て、赤瓦の雄大な姿を見せてくれています。
いきなり天守閣を目指してもいいのですが、ドライブで疲れていると思いますので、ちょっと休憩です。こちらの天ぷらまんじゅうの抹茶味、濃厚プレミアム抹茶ソフトクリームは、本当にオススメ!ぜひ天守閣を見上げながら味わってみてください。
一息ついたところで、天守閣に向かいます。
一層から五層まで階段で上りながら、鶴ヶ城の歴史や幕末の動乱を学ぶことができます。
江戸時代には一貫して幕府側の立場をとっていたので、徳川家との繋がりも密接でした。そのため、大政奉還の翌年に起きた戊辰戦争では、旧幕府軍の拠点として激戦の舞台となってしまいました。
ボロボロになった鶴ヶ城は、旧時代の象徴でもあったため、明治政府によって取り壊されましたが、市民の熱い要望もあって昭和40年(1965年)に再建されました。
市民の心の支えになっていた鶴ヶ城は、会津のシンボルでありながら、歴史を伝える重要な資料館として現在に引き継がれています。
おそらく鶴ヶ城を後にする頃には、お昼に近いのではないでしょうか。周辺には食事処がたくさんありますので、飯盛山観光の前後でランチ休憩がオススメです。
飯盛山
次の観光スポットは飯盛山です。
戊辰戦争や白虎隊に関する流れは、鶴ヶ城でしっかり復習できますので、初めての方は鶴ヶ城に行ってから飯盛山に行くのがオススメです。
ここも戊辰戦争を語るうえで欠かせない場所であり、また世界でも珍しい木造建築物、さざえ堂も見どころです。
有料エスカレーターを使って山の上に向かうこともできますが、今回は階段を上って、さざえ堂から向かってみます。
パッと見た感じは三階建ての、グルグルと上っていく螺旋構造からさざえ堂と呼ばれているようです。飯盛山のものは上りのスロープと下りのスロープが上下にすれ違っており、参拝する者どうしが鉢合わせになることがありません。
建築自体は1796年ですが、平成になってからこの独特の構造や雰囲気が知られるようになっていき、現在では会津で欠かせない観光スポットとなりました。
そこから先に進むと、白虎隊としてこの地で命を落とした剣士たちの墓所があり、たくさんの方々が手を合わせていました。
奥に行ってみます。
そこには、白虎隊が激しい炎と黒煙に包まれた鶴ヶ城を眺めたまさにその場所が待っています。実際には別の場所が燃えていたという説もありますが、何にしてもここから眺めた会津が、白虎隊が最後に眺めた景色でした。
当時の絶望や決断を想像すると、言葉にならない感情が溢れてきます。
iクレーン会津若松店
前半の分厚い歴史の雰囲気とはガラッと変わって、ファミリーで行くなら!という前提で、2025年3月にオープンしたばかりのアミューズメントを紹介します。
大型の家電量販店だった建物がまるごとクレーンゲームで埋め尽くされている景色は、一見の価値ありです。
「会津まで来て、わざわざクレーンゲーム?」と感じる方がもちろんいらっしゃると思いますが、なかなか他では体験できない空間なのでオススメしたい気分転換スポットです。
何より小学生のお子さんが一緒の旅行だとすると、ここまでの観光スポットはあまりテンションが上がらないと思いますので、お付き合いのご褒美にいかがでしょうか。
東山温泉
たくさん歩いて遊んだ後は、会津が誇る名湯の東山温泉です。
1300年の歴史をもつ東山温泉は、数々の文化人も足を運んだ由緒ある温泉です。その割には市街地から近く、気軽に日帰りでも楽しめますのでぜひ寄ってみてはいかがでしょうか。
日帰りで利用できる温泉ホテルはいくつか選べるのですが、今回は遅い時間まで日帰り対応している大江戸温泉物語、東山グランドホテルを利用しました。
(繁忙期などは営業時間の変更などありますので、直接ご確認ください)
肌がスベスベになってリフレッシュしてから、安全運転で帰りましょう。
いかがでしたのでしょうか。
武士道の街、会津若松はまだまだ見どころがたくさんあるのですが、日帰りを前提に紹介してみました。
どのような年代で訪れても、心に残る旅行になると思います。ぜひ参考にしてみてください。