転職活動をするときに、転職支援サービスを活用するパターンが年々増えています。あなたが転職活動をするとなると、まずは転職エージェントが登場してきてキャリア面談です。面談内容によって、どのように転職活動を進めていくのか決まってきます。あなたは現職中で働いていても、分身になって転職エージェントが動きます。
この転職エージェント、きっちり活用することがもちろんポイントです。個人的に思うことも含めて記事にまとめてみます。転職支援サービスを利用するのであれば、参考にしてもらえると幸いです。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
そもそもの話からです。私自身が転職エージェントとして働いているので、はっきり伝えにくい点もあるのですが、一言で表すと「まずは転職エージェントに信用されないと話にならない」です。当たり前ですが、転職エージェントだって優先順位をつけて感情に動かされる一面はあります。
「この方には、どうにかしてキャリアを活かせる環境を探したい」
「すぐには転職先が見つからないかもしれないけど、長期的にフォローしたい」
とか思います。もちろん反対もあります。こういう内容を書くことは勇気も必要です。「転職エージェントなんて言っているけど、そっちはちゃんとやっているのか?」と聞かれたら「できる限りはやっています」としか言いようがないです。至らない部分も多いと思いますが、ぜひあなた自身が損をしないことが何より最優先なので、そのつもりで以下参考にしてみてください。
どういう求職者に対して、転職エージェントは積極的な支援をするのか?
・裏表がなく、敬意を持って応対してくれる
・なるべく折り返しの電話や返信メールをくれる
・こちらの提案に対して耳を傾けてくれる
・必要以上に期待してこない
・ゆずれない絶対条件は、その理由に納得感がある
・希望年収や希望勤務形態など、現実離れしていない
・やりたいことが明確で、その理由に筋道がある
かなり正直に書いてしまいました。無理をすることなく、このようなコミュニケーションができる求職者は安心です。転職支援をしている場面でも、転職先に入社した後も安心です。まずどんな場面でも「おや?」と思わせることはないでしょう。
こうなると良い循環です。転職エージェントは手放したくないので、できるだけ良い求人を提案して応援したくなります。なるべく条件や希望に沿った求人を提案しますし、なんとか選考が進むようにプッシュします。あなたが反対の立場だとしたら、転職エージェントの気持ちも理解してもらえると思います。
・仕事じゃないなら、雑なコミュニケーションをしてもいいと思っている
・こっちがプロだと思って、無理感が高い要求をしてくる
これでは転職支援をしようがありません。転職エージェントは「この方は面接の場で大丈夫かな?」とか「入社した先で謙虚に溶け込んでくれるかな?」と思ったら当然積極的な支援はできません。紹介するリスクが大きすぎますので、自分自身で転職活動を進めた方がお互いにストレスもないでしょう。
ちなみに転職支援をしていると色々あります。
・求職者が急に連絡がつかなくなる
・途中から希望条件、絶対条件が増えてくる
・こちらの要望を一切聞いてくれない
・言っていることがバラバラになる
こういうときは猛省します。何かしらこちらにも非があったのだろう、と振り返って次に活かします。そこから立て直して信頼関係を築くこともありますが、それっきりになって次に活かすしかないこともあります。そうすることが私自身の損にならないからです。
表現が悪いかもしれませんが「そうすることが自分の損にならないか?」そう意識して普段のコミュニケーションを心掛けてもらえると、そもそも転職活動だけでなく良いキャリア形成ができるはずです。そんなキャリアを応援するのが転職エージェントの仕事です。