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【福島観光】データで見る本当の人気観光地(中通り編)

今回の記事では、福島県の中通りに数ある観光地のうち、年間100万人以上訪れている人気観光地を紹介します。

ランキング形式で解説しますが

・その観光地はなぜ人気なのか?

・年間100万人以上が訪れる観光地の共通点とは?

といった切り口の考察も加えています。

 

福島県が発行している「福島県観光客入込状況 令和4年分」のデータを参考にピックアップしています。

福島県に興味があったり、今後遊びに行く予定の方はぜひ参考にしてみてください。

 

中通りの特徴

福島県は、奥羽山脈と阿武隈高地という2つの山脈によって、会津地方、中通り地方、浜通り地方の3つのエリアに分かれており、中通りはさらに県北・県中・県南と3つの小さいエリアに分かれます。

この中通りは、福島市や郡山市などの大きな都市があることで、東北新幹線、東北自動車道、福島空港とメインの交通網が揃っています。福島県に旅行をする際にも、アクセスが優れていることもあり、県全体の観光客の半分弱を占めています。

中通りの名物をざっくりと紹介すると、花と果物です。

日本全国のランキングでも、福島県は

ももの購入金額1位

ももの収穫量2位

なしの収穫量5位

生鮮果物の購入金額1位

となっており、中通りが大きな割合を占めています。

その他にも、温泉の数が全国5位となっており、福島県は山と海、湖と大自然が丸ごと体験できるのが大きな魅力です。

年間100万人以上が訪れる人気観光地を、上位から紹介します。

 

①あづま総合運動公園(年間1,424,807人)

スポーツ大会や練習、レクリエーションとしても活用される総合運動公園が第1位です。純粋な観光客数だけをカウントすれば、もっと少ない数になるとは思います。それでも、バラ園広場やいちょう並木などの見どころも多く、秋のライトアップは名物となっています。

福島市街地から西に20分程度の場所にあり、広大な敷地で、運動や散歩などリラックスできる観光地です。

 

②道の駅伊達の郷りょうぜん(年間1,401,870人)

福島市の東側に位置する道の駅が第2位です。太平洋側に通じる国道にあり、福島県を移動する際の要になっています。

伊達鶏に代表される地場の食事に強いのが特徴で、季節で楽しめる「フルーツもぎとり体験」のような福島を満喫できる仕掛けもあります。毎月のように食に関するイベントを開催しているので、何回足を運んでも楽しめます。

 

③道の駅ふくしま(年間1,398,266人)

2022年にオープンしたばかりの、駐車台数300以上の大きな道の駅です。福島市から山形方面に進んだ先にあり、高速道路とのアクセスも抜群です。

地産地消にこだわった食事や買い物だけでなく、屋内子ども広場やドッグランも設置しており、地元の方々や旅行中でも楽しく過ごせるサービスを提供しています。

温泉の名所として知られる飯坂温泉からも近く、温泉旅行の行き帰りにも寄り道しやすいロケーションです。

 

④道の駅国見あつかしの郷(年間1,370,343人)

福島市から北上して、宮城県に入る寸前にある道の駅です。

国見町は人口8000人程度の小さな町ですが、歴史と自然を感じられる雰囲気と「国見バーガー」や桃に代表されるご当地グルメが魅力です。宿泊可能な道の駅としても便利です。

 

以上の4つが、年間100万人以上が訪れる人気観光地です。

実際のところ、第1位は総合運動公園、2位~4位は道の駅、すべてが県北エリアという結果でした。

 

なぜ道の駅が上位なのか?

なぜ県北にある道の駅なのか?私なりに考えてみました。

主要道路に戦略的に建てるのが道の駅ですから、人が集まるのは自然な結果ですが、それ以上に中通り一帯に魅力的な観光地が広がっていることが背景にあると考えます。

わかりやすいところで、温泉で考えてみます。

県北エリアには

・飯坂温泉

・土湯温泉

・高湯温泉

・岳温泉

・名目津温泉

があり、合わせて年間で120万人以上が訪れています。

県央エリアには

・磐梯熱海温泉

・母畑石川温泉郷

があり、こちらも合わせて年間70万人以上が訪れています。

その他にも素晴らしい温泉はありますし、県南エリアにも温泉は多数あるのですが、個人的なイメージとしては、中通りには福島市や郡山市のような主要都市があるにも関わらず、そこから近い場所に温泉がたくさん広がっていることが大きな特徴だと感じます。

変化に富んだ広い福島県は「温泉+大自然」のように楽しむのに、ピッタリな環境が揃いすぎています。

 

 

アクセスに優れていて、美味しいフルーツ、豊富な温泉、雄大な自然を楽しめる中通りを紹介しました。ぜひ訪れる際の参考にしてみてください。