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日光【龍王峡】を見るならここ!紅葉や新緑におすすめ観光ルート

今回の記事では、栃木県日光市の鬼怒川温泉から少し北上した先にある龍王峡(りゅうおうきょう)を紹介します。

場所的には、鬼怒川温泉と川治温泉の中間にあって、龍王峡駅もありますので、マイカーでも電車(野岩鉄道)でも行くことができます。

3kmにわたって広がる巨大な渓谷と、2200万年という壮大な時間をかけて削られた複雑な地形、そして四季の変化が美しい観光スポットとして知られています。

いくつかの遊歩道コースがあるのですが、地元民目線で、もっとも気軽に2時間程度で満喫できるハイキングコースを紹介します。

紅葉や新緑の季節は混雑する日も多いのですが、竜の身体が波打っているような絶景をぜひ体験してみてください。

 

2時間で歩くおすすめコース

地元民の私が、初めて訪れる際のおすすめコースは以下の通りです。

①駐車場を出発

②虹見の滝~虹見橋を渡る

③対岸を進む

④むささび橋を渡る

⑤大観(たいかん)を眺める

⑥五光岩~兎はね(とはね)~かめ穴を眺める

➆白岩半島を眺める

⑧むささび橋まで戻る

⑨竪琴の滝(たてごとのたき)を眺める

このような流れで進みます。

混んでいたり、写真を何枚も撮っていると2時間では回れないのですが、あまり立ち止まらずに進めば1時間で駐車場まで戻れると思います。

 

駐車場

龍王峡の入口には、100台が駐車できる無料駐車場と龍王峡駅が並んでいます。ここからハイキングがスタートします。食べたり、ちょっとした買い物もできますので、日帰り旅行だとしても、この場所でやりたいことが完結できると思います。

早速、龍王峡に向かってみましょう。

 

虹見の滝

下りでも結構な運動になる石階段を進むと、ちょっとずつ下の方に滝が見えてきます。最初の目的地、虹見の滝まではすぐに到着します。

陽の光によって虹が見えることから、この名前になったようですが、私は何回か来ても見られていません…流れ落ちる水量が日によってかなり違うのですが、なかなかの迫力です。違う角度からも見られるので、シャッターポイントがたくさんある滝です。

 

虹見橋

ここが最初のクライマックスです。時間がないなら、この橋からの眺めだけでも充分に龍王峡を満喫できるのではないでしょうか。龍王峡は、竜がのたうち回る様子から名付けられましたが、確かに竜が暴れたら、このような荒々しい感じになるかもしれません。

個人的には、竜が暴れた伝説があるわけでもなく、正直に「竜みたい」という名付け方が気に入っています。

 

対岸を進む

虹見橋を渡らずに奥に進むこともできるのですが、ここは橋を渡るのがおすすめ。遊歩道らしい雰囲気に包まれて、向こう側に見える絶壁の景色を楽しむことができます。

地図で見るとそれほどの距離ではなさそうですが、高低差があって階段も多いので、思っているよりは大変で時間がかかると思います。

 

むささび橋

むささび橋に到着しました。この橋から眺める景色も絶景です。

2200万年前に海底だったこの地で、火山が起きて火山岩が噴出しました。これを鬼怒川が少しずつ侵食して地形が変化してきました。

それに比べると、私達の人生の輝きなんて、その一瞬にも満たないと思い知らされますが、ぜひ長い長い年月をかけて鬼怒川が火山岩を削ってきた重みを感じてもらいたいです。

むささび橋を渡ったら、そのまま駐車場方面に戻ることもできるのですが、さらに奥に進んでみましょう。

こちらの遊歩道になると、歩く人の数も減ってきます。道も若干悪くなってきて、ゴツゴツした感触になるので最悪スニーカーくらいの靴底がないと、だんだん足の裏が痛くなってしまいます。

 

大観

遊歩道から少し脇道に入って、左右に大きく広がる岩肌を眺めることができます。大観という言葉は、この景色の大きさを表しています。

何度訪れても、心を打つような深い美しさがあります。

 

五光岩

様々な岩が集まって、浸食を繰り返して複雑な色に見えることから名付けられました。残念ながら、現在は五光には見えないようですが、奇妙な形に削られた岩の集まりは迫力があります。

 

兎はね

川の底が4mほどしかなく、ウサギでも飛び跳ねて渡ることができることから、兎はねと呼ばれていたそうです。ウサギが3段飛びのような技ができるのかわかりませんが、さすがに無理なんじゃないかな?と思います。

 

かめ穴

水を貯めるカメのような岩が並んでいます。渦巻のような流れの中で、石が臼のような働きをして削られたようです。その他にも変わった形の岩が並んでおり、ただただ自然の大きさを感じてしまいます。

ここから先は、また少し道が険しくなっていきますが、安全に歩けるように対策はされています。鬼怒川の流れに沿って、左手に絶景を眺めながら歩いていきます。

 

白岩半島

鬼怒川が大きく蛇行しており、そのために残った陸の部分が白岩半島です。

ここまでが今回紹介するハイキングコースです。もし時間と元気があるなら、この先をさらに倍くらい歩けば、川治温泉駅に到着します。そこから電車を使って、最初の駐車場まで戻ってもいいと思います。

白岩半島では、河原まで行くことができるので、ここでゆっくりリフレッシュして帰りの体力を充電をしておきましょう。

話は脱線しますが、鬼怒川にはこの美しい景色がありながら最大限に活かせていないと感じてしまいます。多くの観光ホテルは、ギリギリ絶壁の先にまで建物を建てているので、鬼怒川沿いに散歩するなど不可能な状況になっています。

こうなると鬼怒川の絶景を、部屋から眺めるか、橋から眺めるか、この2択になってしまうので鬼怒川の本当の良さが伝わっていないのではないでしょうか。

廃墟となったホテル群は、ゆくゆくは撤去することになるでしょうが、自然本来の魅力をゆっくり体験できるリゾートに生まれ変わってもらいたいと願っています。

 

むささび橋

むささび橋まで戻ります。帰り道は、また橋を渡ってきた道を戻っても構いませんが、ここでは橋を渡らずに駐車場まで戻りましょう。

こちらの遊歩道は、景色が単調な割には、クネクネ歩くことになり、疲れもあって若干飽きてしまうのですが、最後に待っている竪琴の滝で癒されます。

 

竪琴の滝

きれいに広がる滝が美しく、なんとなくパワースポット感を出している滝です。

ここが最後の見どころで、出発からおよそ2時間くらいになっているのではないでしょうか。最後に神秘的な滝の音に癒されて、今回紹介するコースは終わります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

栃木県の鬼怒川温泉エリアを代表する観光地である、龍王峡を紹介しました。今回は10月の中旬くらいの比較的空いている時期でした。平日の昼前後で駐車場が7割くらい埋まっている感じでしたが、11月の本格的な紅葉シーズンになるとかなり混み合います。

平日を利用したり、時間を早めるなど、せっかくですからゆっくり観光できるように計画してみてください。

 

 

日光旅行の参考にしていただけるとうれしいです。