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人材紹介会社の登録面談①【転職エージェントとの面談対策】

初めての転職活動、しかも人材紹介会社を利用するとなると、ちょっと緊張するかもしれないですね。

特に最初のステップ、登録面談は「どんなテンションで臨めばいいの?」と疑問を持つ方も多いと思います。

 

人材紹介会社での転職エージェント、キャリアアドバイザーとしての経験から「人材紹介会社をうまく使うコツ」や「登録面談とは?」についてアドバイスをします。

もちろん転職が2回目以降でも役に立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

または逆の立場で、あなたが「これから人材業界で働いてみようかな?」と考えているのであれば「現場ではそんな感じで動いているんですね」と雰囲気が伝わるのではないでしょうか。

転職エージェントが転職支援するスタンスは属人的な部分も多いのですが、あなたらしく働くヒントが見つかるかもしれません。

私は過去に、転職エージェントとして1000名以上の転職希望者と面談を行ってきました。面談を行って転職支援が成功するケース、うまくいかないケース、結局自分で転職先を見つけるケース、他社の支援により転職先を見つけるケース、色々ありますが、私なりに「どの人材紹介会社を使うにしても、だいたい当てはまるよね」というポイントを3つ紹介します。

 

きちんと約束を守る

あまりに基本的ですが、これがなかなか難しいのではないでしょうか?特に現職中の方だと、忙しいから転職エージェントに任せたいっていう気持ちもよくわかります。

しかしながら、言い方は悪いですが、転職エージェントにとって転職希望者(登録者)は商品と同様です。ですので、約束を守る、時間を守る、依頼されたことにリアクションする、という基本的な振る舞いが、非常に非常に重要です。

転職エージェントとの面談では印象が悪く、面接の本番では一転して好印象かつ高評価、そんな転職希望者を見たことがありません。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、普段の振る舞いや習慣が、その人の人格を形成します。(zoom面談であっても)面接に臨むくらいの緊張感と準備をしたうえで面談を行うことを強くオススメします。

 

転職エージェントだって気持ちで動く

さらに、転職エージェントは推薦する企業に対して、あなたの履歴書や職務経歴書を見せてプレゼンを行いますが、きちんと約束を守っておけばここでもかなり有利です。

企業の採用担当者は、スキルや経験をもちろん評価しますが、同じくらい重視するのが「この人、どういう人?」です。これに答えられるのは、事前に面談した転職エージェントだけです。この時に「きちんと約束を守りますし、人間的にも信頼できます」と言えるかどうかは、書類選考を通過するかどうかに影響します。

・面談の時間を守る

・敬語を適切に使える

・横柄な印象を決して与えない

・連絡メールや電話に対して、期日を守ってリアクション(返信、折り返し)をする

特別なことをする必要はまったくありません。仕事だったら当たり前のように行動している内容だと思います。上記のことができるだけで担当する転職エージェントは「何とか良い企業に決めてあげたい!」と考えるようになります。

たったこれだけで、転職エージェントの印象に残って「もっとピッタリの求人はないかな」と考えを巡らせるようになります。時間を守らず、敬語が使えず、横柄で、リアクションもロクにしない…正直なところ、これだとせっかく転職エージェントを使っても自滅としか言えません。奇跡的に転職できても先が思いやられます。

この違いは大きいですね。

転職エージェントは離陸の瞬間を聞きたい

面接の本番であれば、しっかり自己アピールを考えて、あなたの想いや強みを伝えられるよう準備するのではないでしょうか。これは面談でも同様です。あなたの仕事上の経験だけでなく、プライベートでの子育て経験や趣味であっても、何が強みになるかわかりません。

面談前にあなたの経験(どこで誰と働いて、何を学んだのか、何が実現できたのか、何がきっかけで何が変わったのか)を棚卸しして整理しておきましょう。あなたが思っている強みと転職エージェントが聞いて感じた強みが違うだって、ざらにあります。

通常はどこの人材紹介会社であっても、先に履歴書や職務経歴書を渡した状態(または、フォーマットに登録した状態)で面談になると思います。その内容をなぞるだけの面談にはならないように、事前に経験を整理しておくことをオススメします。いつどこに入社して、何の部署で何をした、は職務経歴書に書いてあるはずです。職務経歴書の文章で、コンパクトにアピールできるのであれば問題ありませんが、転職エージェントとの面談では、口頭で説明できることに重点を置きましょう。転職エージェントはその説明を聞いて、面接を念頭にアドバイスをするからです。

・あなたの役割

・あなたの工夫

・どのような結果になったのか

・成功談と失敗談

・そこから学んだこと

・仕事をするうえで大切にしていたこと

・成果が上がるためにしていたこと

・職場環境が良くなるためにしていたこと

ちょっと大変ですが、それぞれの職場や部署において、上記のような切り口でまとめておけば安心できます。転職エージェントの方からズバズバ要点を聞き出してくれるなら、面談はラクですが「この時はどんな感じでしたか?」みたいなふんわり質問ばかりされると、自分から面談の質を上げる必要があります。ぜひ事前準備をして臨むようにしてください。

転職エージェントは(抽象的な表現ですが)あなたのスイッチが入った瞬間やあなたがふわっと離陸した瞬間を知りたいと思っています。その経験を通して、あなたのことを理解しようとしていることをイメージすると良いと思います。

 

転職エージェントとの面談対策ということで、シリーズの初回でした。良いご縁を祈っています。