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人材紹介会社の登録面談②【続・転職エージェントとの面談対策】

転職活動を行う際に、転職エージェント(有料人材紹介会社)を利用する方が増えてきました。毎年ほぼ右肩上がりで、有料人材紹介会社の事業者数が増えています。少し古いデータですが、2019年で25,684社あり、実際に転職した方は43万人(厚生労働省 労働市場における雇用仲介の現状について)です。

今回の記事では、転職エージェントの面談対策についてまとめています。

①人材紹介会社は何が便利なの?

転職希望者としては、自分が知らない求人や非公開求人に触れることができ、様々な企業にアプローチをかけてくれるので、自分の時間を確保しながら転職活動を進めることができます。

企業としては、ハローワークや求人チラシのように、まったくターゲットに合わない方の応募を避けることができ、採用活動の背景や「本当はこういう方を必要としている」といった細かいオーダーを出せるので、労力削減、採用精度の向上に繋がります。採用することで、紹介手数料は発生しますが、多くの場合は成功報酬なので、採用しない限り費用は発生しません。

 

今後も転職エージェント(有料人材紹介会社)を利用した転職は、どんどん増えていくでしょう。これからさらに「うまく転職エージェントに動いてもらう」という考え方が重要になります。

元転職エージェントの経験も踏まえて、直球でアドバイスをまとめます。

あなたが「人材紹介会社を利用して転職しようかな?」と考えているようでしたら、参考にしてもらえるとうれしいです。人材業界に興味がある方にとっても、裏側の本音部分を感じることができると思います。

 

初めて転職エージェントと面談するのであれば押さえてほしいのは、特に以下の通りです。

②あなたが入社することで、企業は紹介手数料を支払う(数十万円〜数百万円)

そもそもの前提ですが、転職エージェントと面談(登録面談)を行い、提案された企業に入社すると、入社した先の企業は「あなたを紹介してくれたことに対して」人材紹介会社に紹介手数料を払います。

ですので、シビアな伝え方をすると「あなたのスキルや経験は、数十万円払っても割に合いますか?」という目線を、転職希望者も持つ必要があります。

よって「営業のノルマがキツイから、事務とかやってみようかなぁ…」と、真正面から正直に人材紹介会社に登録しても、相当厳しい結果になります。転職エージェントは、企業に対して経験者を優先的に推薦するに決まっています。

こんなことを書いてしまったら「人材紹介会社を使う自信がないな…」と考えちゃうかもしれません。では、タイトルにも掲げていますが、転職エージェントとの面談対策はどうすれば良いでしょうか?次に解説します。

③あなたの価値を、どう企業に伝えてほしいのか考える

これです!これを念頭に職務経歴書を作成したり、登録面談を行わないと、転職エージェントとの相性に大きく左右されてしまいます。

誰が見てもわかりやすい、あなたの武器は何でしょうか?先の例で考えると

・営業として頑張ってきたけど、資料作成や雑用をこなすことに、やりがいを感じる

・直接プレゼンするより、電話応対やメールでのコミュニケーションに自信がある

・営業の気持ちを考えた下準備や後始末ができる

・営業支援クラウドなど、最新ツールを難なくこなせる

このように、企業に対して何を伝えるのか考えましょう。ゴールは企業の書類選考担当者が

「経験者で考えていたけど、営業からのキャリアチェンジでも面白いかも」

「言われてみれば、ITツールを使えるっていいね」

このように、あなたの職務経歴書や志望動機、または転職エージェントのプレゼンを聞いて気づくことです。このように逆算すると、登録面談がいかに大事なものか理解できるのではないでしょうか。あなたの強みを上手に引き出して、それを効果的に企業にプレゼンできる転職エージェントは限られています。あなたが主体的に「この経験を活かしたい」と主張することで、転職エージェントとの相性はほぼ解決できます。

 

転職エージェントとの面談対策、ということで「真実」だと言い過ぎですが「正直に」私なりにポイントを紹介しました。どの人材紹介会社を利用することになっても、どの転職エージェントが担当になっても通用する考え方です。人材紹介会社だってプロフェッショナルとして、あなたの転職を応援するでしょうが、うまく進む必勝法があるわけではありません。ぜひ第一歩として参考にしてみてください。