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職務経歴書の書き方【経理事務への転職】

転職に向けて最初の準備、職務経歴書の書き方を紹介する記事です。応募書類を準備するときに必要最低限となる履歴書、職務経歴書ですが、履歴書は「志望動機」を除けば使い回しでOKです。難しいのは職務経歴書ですね。

今回は経理事務への転職です。

 

あなたが「職務経歴書って何書けばいいの?」

「どうせ何書いても一緒でしょ?」

と考えているようであれば、参考にしてもらえると幸いです。私の記事ではテンプレートの紹介ではなく「どうすれば他の応募者と差をつけることができるのか!」ここにフォーカスしています。

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

 

経理事務は毎日毎月のように発生する支払処理や請求処理を行いながら、突発的に発生する出金入金などにも対応します。直接お金に関わる職種なので、真面目にルールを守る、正確に処理をする姿勢が大切です。

職務経歴書では以下の3点でまとめて要約しましょう。

 

①正確に幅広い業務を担当できる「スキル」をアピールする

箇条書きであなたが行ってきた経理業務を記載しましょう。

会計ソフトへの入力、売掛金処理、買掛金処理、月次決算の作成、小口処理、など幅広い業務を担当できることをアピールしましょう。経理担当者を募集しているということは、採用担当者にとっては「いろんなことができる人だと助かるな」「ちゃんと任せられる人だと助かるな」が本音でしょう。ミス、漏れが起きないような工夫もあるとより良いです。

経理経験がゼロから転職する場合は、アピールする材料が少なくて苦戦するかもしれません。しかし、どんな仕事にもお金は関わるので、あなたがどのように関わってきたのか具体的に紹介しましょう。

「毎日レジの精算処理をしながら、売上集計表を作成していた」

「シフト作成を任されていたので、人件費削減の重要性を理解している」

このようなイメージですが、それによってどのように感じたのか、これが履歴書に記載する志望動機と繋がります。

 

②経費削減で経営に貢献した「実績」をアピールする

仕入先や外注業者の見直しによって経費を削減した実績は大きくアピールできます。財務まで関わらないと、キャッシュフローの改善や貸借対照表に影響を与えることは少ないかもしれません。それでも1円の経費を削減できる問題発見能力や提案力を伝えるようにしましょう。

 

③環境改善を行う「コミュニケーション能力」をアピールする

コミュニケーションとは相手の行動を変えなければ意味がありません。その土台として、あなた自身の伝えるべきことを伝える姿勢と周囲との信頼関係が必要です。経理処理のルールを理解して、そのルールが存在しないとすると、どのような問題が起きるのか、ここまで社員に対して共有する、注意する、指導する環境改善を行えると、面接担当者は安心します。

「各部署からの報告が遅れないように、自分から声掛けを行っていました」のように、コミュニケーション能力を行動で表現することがポイントです。

 

①~③を押さえて、プラスアルファのキャリアがあるといいですね。総務へのフォローとして(または兼務として)給与計算、労務管理、採用手続きも行っていれば、ぜひ職務経歴書に記載しましょう。

 

経理業務が豊富なのか、まだまだこれからキャリアアップを目指すのか、未経験なのか、あなたの状況に合わせて職務経歴書を作成する必要があります。しかしながら、あなたがどのようなキャリアを築いていたとしても

・お金に関わる

・問題を発見して解決する

・コミュニケーションする

これらの経験はあるはずです。話が戻りますが「他の応募者と比べて、どこで差をつけるのか」ここに絞って記載しましょう。どうしてもうまくまとめられないようであれば、キャリアコンサルタントや転職エージェントのサポートを受けることをオススメします。意外と自分の強みは自分がわかっていないことが多いです。

そして職務経歴書をデータで1回作成してしまえば、あとは応募する企業に応じてアレンジしましょう。中小企業で経理担当者が1~2人くらいかな、という求人であれば業務の幅広さ、即戦力性が武器になります。大企業であれば連結決算、本社支社処理、国際会計の理解が必要になるかもしれません。

未経験OKの求人であれば「なぜ未経験でも応募できるのかな?」という視点で考えましょう。周囲がしっかりサポートしてくれる環境なのかもしれません。意欲さえあれば充分な習得期間があるかもしれません。伝票処理だけ行って会計業務は外注しているのかもしれません。事前に情報収集できる内容は限られるかもしれませんが、あなた自身からマッチング精度を上げる工夫があるといいですね。

 

あと参考までに、未経験であれば日商簿記2級(3級)の取得は目指してほしいところですね。私自身の経験や転職支援してきた実績からも、勘定科目を理解してパソコン入力ができれば、単純作業に関してはどうにかなります。そして経理にチャレンジしたい意欲は伝わるでしょう。

キャリア形成に貢献することが私の仕事です。転職エージェントとして、転職成功するパターンを多々見てきました。ぜひ良い転職活動を行うために参考にしていただけると幸いです。