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【宇都宮東高等学校附属中学校・入学後体験記②】深く学ぶ

今回の記事では、宇都宮東中の1年生終わりから2年生にかけての期間にフォーカスしてまとめたいと思います。宇都宮東中受験を検討していたり、実際に受けようと考えているご家庭で参考にしていただけると幸いです。

私自身についても、長女が受験する際にネット検索だったり、模試を受けた学習塾で情報を得ようと多少は動いていたのですが、なかなか具体的な内容がなくて困ったものでした。以下、私なりにまとめてみます。

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◆中学生と高校生の関係

1年生後半の大きなイベントは文化祭でしょう。基本的に高校は来場者に楽しんでもらうイベント系、中学校はマジメな学習発表が中心です。入学して半年の1年生は、ガッツリと資料を作り込んでくるので、見る方も勉強になりました。

普段から高校とは同じ建物で階が違うだけなのですが、高校生の雰囲気や印象をあまり受けない印象ですね。中学生の長女は校則がどう違うのかも知らないですし、どこまでが許容範囲なのか、当時はわかっていませんでした。ただ、明らかにバッグ色や髪型が違うので、私でも中学生と高校生を見分けることはできます。毎月?風紀委員による挨拶運動や服装検査があるので、他の公立中学校と同じくらい厳しいとは思います。

 

◆授業の進度

授業の進度に関しては本当に余裕を感じます。

学習塾部門で働いていた期間が3年くらいありましたが、多くの中学校では教科書を消化できなくてプリント対応したり、かなり無理な計画でテストや高校受験に合わせていました。特に理科と社会は、ちゃんとカリキュラムを消化できない代表教科です。理科は1年生、2年生での遅れを取り戻せないまま3年生になり、学校では受験対策までとても手が回らない印象です。社会は明らかに地理と歴史で遅れてしまって、大事な3年生の夏休み前後になって、公民を絶望的なスピードで消化します。理科と同じく公民に関しては充分な演習ができません。

正直なことを書いてしまうと、ここに学習塾の集客上のチャンスがあるのですが、通える生徒と通えない生徒がいることは問題だと思います。文化部は引退が遅いので、精神的にも追い込まれますね。

 

宇都宮東中に関しては、中高一貫校の強みを「早く進めるのではなく、深く学ぶ」に徹していると感じます。

私立の中高一貫校は最初の5年くらいでカリキュラムを消化して、最後の1年は大学受験に費やす作戦が多いです。これはこれで悪くないのですが、どうしてもそのスピードで授業を進めると得意 or 不得意な教科がさらにはっきりします。得意な教科は問題ないでしょうが、苦手な教科はついていけなくなります。結果的に得意な教科で勝負できる私立大ばかりに集中するのはしょうがないですね。

宇都宮東中は高校進学時にひとクラス分の生徒が増えて、内部生とごっちゃに混ざります。仕組み的に授業を先取りできないので、私も当初は「もったいないなぁ…」と思っていました。今ではまったく違います。

余裕を持って深く学べる環境について理由を考えました。

・新しい単元に入るときに復習に時間をかけない(特に小学校の内容)

・高校受験がないので、丸々3年かけてカリキュラムを消化できる

そのメリットは以下の通りです。

・その単元で先生が説明したいこと、理解してほしいことを網羅できる

・授業中にディスカッションがあったり、先生の面白い脱線が多い

 

前述したように、私は学習塾で勤めていた時期があるのですが、個別指導のスタイルだったので本当にいろいろな生徒が集まってきていました。勉強が得意な生徒がさらに伸ばしたい目的で通う場合もありますし、半分以上の生徒は「学校の勉強についていけない」とか「どうやって勉強していいのかわからない」というご家庭です。小学生から高校生まで150人以上です。

 

勉強が苦手だったり、ついていけない場合は、確実にそれ以前の内容をしっかり理解していません。中学1年生で文字の入った計算がイマイチなら、小学校で教わった分数があやふやだったり、高校で英文法がイマイチなら、中学校で習得しているはずの構文や時制があやふや、そんなイメージですね。

学習塾では思い切って2学年戻って復習することもよくあります。「2年も前のことはさすがに大丈夫だよ」なんて言っている生徒も、実際はしっかりと理解できていないものです。これは高校生になるとよりはっきりと表れます。

きちんと積み上がっていないから苦手になります。たまにどんどん先に進んでいきながら、奇跡的に以前の内容と現在の内容が繋がって「そういうことだったのか!」みたいなミラクルも起きますが、ミラクルに頼るのは相当危ないです。

そういうわけで、ひとつひとつの単元をしっかりと勉強することに、より賛成するようになりました。興味ある教科であれば、自分で勝手に進めてみればいいでしょう。その方が早く自由に学べます。中2の長女は「数学ガール」とか読んでいるうちに、ある程度の微分積分の仕組みや計算を理解できるようになりました。

 

英語の授業では、あるとき「授業中にわからないことがあったら隣の人に聞いちゃってください」なんて言ってしまうし、社会の授業では「教科書をここまで読んで、感じたことをグループで話し合ってみましょう」とか、進行の工夫が多いですね。授業参観で見る場面があっても、先生のモチベーションが高いと感じます。

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◆部活と両立

部活に入っている生徒は意外と多いです。9割くらいは入っています。

文武両道を掲げているからか、部活に入っていないと体育の時間に誘われたり、個人懇談でも提案されます。 もちろんクラブチームに入っているとか、どうしてもその時間的に厳しいとか事情がありますので、そこまでの強制感ではないですね。長女も2年生になるときに部活に入ったのですが、文化祭や体育祭での関わり方が増えて良かったんじゃないでしょうか。友達の幅も広がりました。

 

以上、入学後体験記ということで聞いてきた内容をまとめてみました。宇都宮東高等学校附属中学校・佐野高等学校附属中学校・矢板東高等学校附属中学校の受験を検討されているようでしたら、参考にしてみてください。