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適性検査対策は2冊あれば充分【宇都宮東高等学校附属中学校・合格体験記3】

主に宇都宮東高校附属中学校(佐野高校附属中学校・矢板東附属中学校)に関して、受験対策のアドバイスを紹介しています。キャリアの話題が中心のブログではありますが、2018年に合格した長女の体験談も含めて、何かしら参考にしてもらえると幸いです。

今回の記事では、適性検査がテーマです。公立中高一貫校の受験といえば、まずは適性検査!って感じではないでしょうか…初めて過去問を見てみると、親御さんの方がびっくりされるのはないでしょうか。この問題は国語です、この問題は理科です、みたいな教科別の問題ではありません。

「これって総合問題じゃん…」

私の場合はそんな第一印象でした。

例えば高校入試だと、数学なんかは最後の方で

「総合問題」「融合問題」「新傾向問題」

が出題されます。言い方はいろいろありますが、問題の文章が長く時間がかかるので、しっかり読み込むことが必要な問題です。

・この問題の設定を理解できますか?

・何をどう答えればいいかわかりますか?

を問われます。

 

ですので、適性検査は「物知り」や「ひたすら暗記」だけでは立ち向かえないので注意が必要です。宇都宮東中に限らず、公立中高一貫校の受験を検討するのであれば、現段階で適性検査に対応できるかどうか、早い段階で確認してみることをオススメします。確認方法を2つ紹介します。

 

①過去問を解いてみる

これはテッパンです。問題によっては4年生、5年生くらいでチャレンジしてもらいたいですね。ただのパズルみたいな問題もありますので、正解できちゃったりして自信になります。

解いた本人が直感的に「面白い!」となるか「こんなの無理…」となるか、そのあたりで受験に向けた作戦を考えてみてもいいと思います。国語、算数、理科、社会がアンバランスに混ざったような問題構成は、3問解いてみれば、適性検査どんなテストなのか、親子で実感できます。

 

②持ち込みOKで上の学年の問題を解かせてみる

教えるプロでなくても、客観的に親御さんが見抜ける方法です。①で紹介した、過去問を早いタイミングでチャレンジさせる経験と、意味合いは一緒です。

適性検査は、物知りかどうかはどうでもいいテストです。

覚えている知識よりも、正確な読解力と自分で解き方を考える力が必要です。例えば、ひとつ上の学年の問題(英語でもOK)を解かせたときに、辞書や教科書を使って独力で解ける小学生なら確実に適性検査に向いています。

わからないことを自分で調べて解決する力があれば、最終的に適性検査では良い点数を取れると感じています。

 

端的に言ってしまうと、国語力があるかどうかが重要です。これは学力があるかどうかではなく、適性検査に向いているかどうかの話なので、受験勉強をスタートする前に、ひとつの目安にしてもらえればいいと思います。

我が家では、私が深夜までの勤務だったり、次女が生まれたばかりで経済的な問題もあったので、塾に行かずに本人の頑張りだけで対策して合格しました。私が、だいたいの勉強計画を見たりテキスト選びを手伝って、長女と妻が過去問で勝負する、というのを半年くらい頑張っていました。

 

テキストはしっかり2周できるように、メインは2冊だけです。

①「栃木県公立中高一貫校の過去問」

栃木県公立中高一貫校

 

②「テーマ別の全国過去問」から1~2冊

公立中高一貫校(資料問題編)

公立中高一貫校(数と図形編)

公立中高一貫校(生活と科学編)

 

この2冊があれば、どのような形式で出題されても対応できるのではないでしょうか。実際に我が家では、上記の2冊を繰り返すことで最後まで対策しました。一番ダメなのは、消化できない問題集が増えることですね。これは自信になりません。

 

適性検査の過去問を解いてみて「面白い!」と感じてもらえるのであれば、長い受験勉強はそれほど苦痛にはならないでしょう。解いてみてモチベーションが下がるようなら作戦変更も必要だと思います。

・作文から対策する

・志望校の選択肢を増やす

・学校見学や文化祭などに行って、とにかく合格を目的にする

 

受験する本人のキャラクターや意思があるので、受験対策を一概に語ることはできないとは思いますが、我が家の場合は(受験情報に関しては)本当に孤独な闘いでしたので、あまり「学習塾に通っている or いない」がハンデにならないように願っています。

宇都宮附属東高校附属中学校、佐野高校附属中学校、矢板東附属中学校の受験を検討されているのであれば、何かしら参考になればうれしいです。