栃プロ

栃木発「プロフェッショナルな自分を目指そう!」

学生のうちに考えてほしい大切なこと(文星芸大キャリアガイダンス2021年)

キャリアコンサルタントとしての経験も含めて、全3回で「デザインの仕事って何だろう?」を中心に解説してきました。今回の講座ではデザインに限らず、仕事の仕方っていうものにフォーカスしています。

・仕事の現場ってこういう雰囲気だよ

・仕事をするときに本当に大切なことって何かな?

を考えてもらいました。どんな仕事に就いても芸大で学んだ内容を発揮して、そして活躍してほしいと願っています。2021年9月15日に行いました2年次向けキャリアガイダンスの内容をダイジェストで紹介します。ほぼ口語原稿なので読みにくい点もあるかと思いますが、ご了承ください。

 

【ざっくりとキャリアの積み方は2パターン】

私はこれまで1000人以上の転職希望者と面談をしてきました。直接顔を合わせて面談することもありますが、件数では電話面談の方が圧倒的に多いです。コロナ禍、リモートワークもありましたしね。

転職をするということは、人生にとって一大イベントです。ダメならまた探せばいいや…と割り切る人も少数派で存在しますが、仕事は人生の時間で考えると大半を占めますし、生活に直結するので真剣に転職に向き合います。そうやって真剣な転職活動をサポートするべく面談をしていたわけですが、転職希望者のキャリアに対する考え方は大きく分けると2パターンに分かれます。ざっくりですが、以下の通りです。

①自分で決める人

②流されてる人

かなりざっくりですが、私の見解です。

 

①自分で決める人は、周りの意見も聞いたり、時には時間もかけて熟考したとしても、きちんと自分で決断して動ける人です。こういう人は、まず他人のせいにはしません。自分の決断に責任を持って、新しい職場に臨むので活躍する可能性は非常に高いです。完全に自分に向いてない業界や職場に行かない限り大丈夫ですね。

②流されてる人は、進路の決め方、就職活動、転職活動、その他諸々、多くの場面で自分では積極的に決断せず、言われたからこうする、こっちの方が良さそうと聞いたからこうする、のようにどこか他人任せです。それの何がダメ!ということはないのですが、見ている限り新しい職場でも同じことを繰り返します。

「納得できない上司がいる」

「職場にやる気が感じられない」

「みんな辞めた方がいいって言う」

こんなセリフを普通に言ってしまう転職希望者は、ちょっと注意してヒアリングをするようにしていました。もしどこかの企業に面接に行き、同じ転職理由を説明したとしても面接担当者は確実に「それはあなたにも問題があるんじゃないの?」と考えるからです。

 

できれば人生の大きなイベントでは、自分で決める人であってほしいと思っています。その方が後悔もないです。文星芸大でデザインの勉強をしていて、ひょっとしたら「なんでこの大学に入ったんだっけ?」と迷うこともあるかもしれません。流されるように入学した過去があっても大丈夫、今からは「自分で決断して入学したんだ」と決めてしまえばいいのです。

 

 

【デザイナーってどんな仕事があるの?】

前回の講座でも解説したので、今回はまとめみたいな感じです。これも大きく分けると2パターンに分かれるでしょう。グラフィックデザイナーとWEBデザイナーです。

・グラフィックデザイナーはCGを駆使する場面も多いでしょうが、基本は紙媒体です。どんどん紙の需要は減ってきている流れですが、チラシ、ポスター、DM、パッケージ、名刺、数え上げたら紙媒体はキリがありません。需要は続きます。

・印刷に関する知識

・紙に関する知識

・デザインの基本

を抑えておくことが重要です。これらはこの先何年、何十年経っても大きく変わることのない技術です。基本を叩き込まれていると、いざというときに心強いです。

・WEBデザイナーは画面に映る媒体なので、ホームページ、ランディングページ、バナーなどが思い浮かぶでしょう。WEBデザイナーは見た人がその後の操作に続く点が、グラフィックデザイナーと全然違います。クリックしてもらう画面設計、使いやすさが求められます。

「紙に強い」or「WEBに強い」どちらが良いということではなく、どちらかに強みを持っているけど、両方わかる!これなら間違いないですね。ぜひ長い学生生活を送りながら、何かだけを極めるのではなく手を広げてみてはどうでしょうか。

 

【デザイナーになるには?】

いくつか方法はありますが、代表的なものでは

◇プログラミングスクールに通う

◇独学で進める

◇学校で学んで新卒で入る

があります。正直皆さんの性格やライフスタイルによって何が向いている、向いてないがあると思いますが、一般的には以下のようにまとめられるでしょう。

◇プログラミングスクールは、費用がかかるがオンラインで学ぶシステムも増えてきて、かなり受講するハードルは下がっていると感じます。社会人がキャリアチェンジを狙って隙間時間で勉強する例を何件も聞いています。金額的にも時間的にも自分に対する投資になりますが、その分同じ気持ちで頑張る仲間に出会えたり、学校求人もあるので就職には有利な面があります。

◇独学が向いている人は、どんどん時間を惜しんで進めれば良いと思います。リアルな話、そういう人の方がプログラミング系の仕事は向いてます。独学の大変なところは、ある程度できるようになっても、その先に営業力が必要になることでしょう。営業力が低いと新しいクライアントを捕まえることは至難の技です。今は情報発信するツールはメチャクチャあるので、ひょっとしたら誰かの目に留まるかもしれませんが、どんなにいいデザインでも、クライアントの要望が叶っていなければボツです。納期交渉、金額交渉、コンペやプレゼンと自分の想いをぶつける場面は多いですが、ここに苦手意識があるとかなり厳しい戦いですね。

◇新卒で業界に飛び込むのが、どこからどう考えても総合的に安心です。雑に新卒採用をしている企業はほとんどありませんから、きちんと新人研修や育成カリキュラムがあるはずです。現場でバタバタ振り回されて、まったく自分のやりたいことと違っていても、その業界に入っている時点で相当有利です。雑用であっても経験を積んで、デザイナーと知り合える、話が聞ける、これだけでも飛び込む価値はあるでしょう。

以前の講座で皆さんの将来について希望を聞きました。デザイン関係がやっぱり多かったですが、もし興味が多少あるならしっかり企業研究をして迷わずチャレンジしてほしいですね。数年経ってから再チャレンジ、は相当ハードルが上がってしまいます。

 

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【今のうちにやってほしい10のこと】

(ぱちぱちデザイン氏を参考にさせていただきました)

①デザイン完成物を広く見る

→大きく紹介されてない情報も集めて、視野を広げる、つまりいつも「デザイナー目線」を持って街を歩く、建物を見る、洋服を見る、小物を見る、ポスターを見る、そんなイメージですね。

②数冊の専門書を読んでおく

→なんだかんだで専門書をたくさん読んでおくことは自信になります。何よりも「自分に合った1冊」を見つけておくことが大切です。「気に入っている本はありますか?」と聞かれたときに、待ってましたとばかりに答えたいです。何事もカタチから、でいいと思います。

③活躍しているデザイナーを調べる

→「誰々みたいになりたい!」はわかりやすいモチベーションになりますね。なぜ活躍できるのか考えてみましょう。

④既存作品をトレースしまくる

→その制作者の心理を追うことは貴重な経験です。トレースをたくさんするとスピードがどんどん上がる、これも必要なスキルです。

⑤デザイン先進国の情報を収集する

→特に北欧、残念ながら私は行ったことがないので、言えることは少ないですが「社内研修で北欧に行ってきた」という企業は数多いですよね。そうやって、基準を上げることに投資をする企業はやはり魅力的です。目に入るもの全部にデザインを感じる、こんな環境に自分からも足を運べるといいですね。

⑥趣味でも作品を作る

→仕事でデザインを扱うようになると、びっくりするくらい思うようにできないはずです。クライアントや社内の意向が働いて、制約だらけで何かを作ることになります。あえて何の制約もなく作る習慣を持っておくと、何かと救われます。ストレス発散みたいな意味もありますが、意外と制約だらけで作ってばっかりだと「自由に作っていいよ」と言われても手が動かなくなってしまいます。

⑦就活先の情報をしっかり調べる

→メイン商材、サブ商材、他社との違い、そのあたりは少なくとも調べましょう。むしろこの3点をしっかり押さえれば、企業との面接でもそれほど困らないと思います。しっかり調べるときにあちこちに手を広げるのではなく、絞って深く、これを意識しましょう。

⑧業界でのアルバイト経験を積んでおく

→これは長期でもスポットでも構いません。とにかく少しでも足を突っ込んでいるかどうかで、かなり考え方、話し方が変わります。何よりこれも自信になります。

⑨何かを極める気持ちで取り組む

→仕事をするとどうしても、成果を出すことを望んでしまいますが、時間がかかるものを少しずつ極める、この姿勢は忘れたくないですね。目の前の仕事に忙殺されることもあるでしょうが、いつかはこれができるようになりたい!はモチベーションを維持するためにも大切な気持ちです。

⑩仕事の進め方を知っておく

→学校での学びはどうしても個人戦だったりチーム戦です。実務の現場では、周囲との連携や取引先との調整が仕事の成果を分けてしまいます。一言で表すと「作るよりも、作ってからの方が重要」ということです。ちょっとわかりにくいかもしれないので、⑩についてはワークで進めてみます。

 

【ワークA】

・あなたはWEBデザイナーとして、●●工業のホームページを作成しています。

・あなたの上司が、●●工業のホームページ作成についてディレクション(監督)を担当しています。

・あなたがプログラミングを進めているホームページが、やっと全体的なイメージができてきて、後は細かいところを作り込む段階です。

・そんなある日、●●工業に進捗状況を伝えたところ「発注していた雰囲気と全然違う」と指摘を受けました。

・納期が迫っており、すぐに作り直しが必要です。

・上司に相談したところ、上司も何が問題なのか、ピンときていないようです。

・この状況、あなたは「何を反省しますか?」「今から何を行動しますか?」反省、行動を2つに分けて返信してください。

 

【LINE回答(反省)】

・少し違うならともかく、全然違うならそもそもの全体的なイメージが違うんだなと反省する。

・クライアントと直接相談しなかったことを反省する。

・進捗をもっと細かく送れば、もう少し早めにクライアントとのイメージのズレに気づけた。

・全体的なイメージに入る前に、いったんディレクターにこのデザインで問題点はないか?このまま作業を進めて良いのか?を確認する。

・もっと早くイメージを固めて、余裕が持てるスケジュール管理をしていなかったことを反省する。

・クライアントにホームページの制作の途中経過やラフ案を見せて、雰囲気やデザインが合っているかの確認を聞くべき。また上司から、どのようにデザインするのかを詳しく聞く必要があったと思う。

・クライアント(●●工業)と上司と自分の意思疎通、コミュニケーションが上手くいってなかった、足りていなかったことを反省する。

・クライアントと上司を通して、細かくイメージを共有しておくべきだった。

・全体的なイメージがまとまった段階で、クライアントにフィードバックしなかった。そもそも最初にイメージ案をいくつか提示し、共有しておくべきだった。

・ホームページ制作の半分になったときに●●工業に確認する。

・制作初期にクライアントに確認するべきだった。

 

【LINE回答(行動)】

・上司がクライアントから受け取ったプログラミングが、ちゃんと合っているか直接クライアントに確認する。

・可能であれば延期、無理なら完成しているところ以外のプログラミングを変更して、クライアントが言っていたものに変更していく。

・上司と自分で何が違うのかをお互いが納得するまで話し合う。そのうえで、自分のデザインの意図を説明する。それで上司が納得すればそれで良いが、指摘されるのであれば修正する。

・違うものを作ってしまったことを謝罪し、クライアントに細かくイメージを教えてもらう。

・クライアントの話を聞きながら、できるだけ要望通りに修正する。

・クライアントの求めるイメージとこちらのイメージが、どうズレているのか、こと細かに確認し直す。

・何がダメなのかをディレクターに聞いて、短い期限の間にどう修正するのかを相談する。

・可能であればどこが違うのかクライアントに聞き、ディレクターに方針を提案する。

・上司に何が問題かを明確に伝える。クライアントに状況を話し交渉する。

・今からクライアント(●●工業)とできるだけ多く確認を取りながら、現在できているホームページを元に、少しずつ取引先の希望に沿うようにプログラミングを進める。

・クライアントの要望を具体的に聞き直す。

・大至急、クライアントとのイメージのすり合わせを行い、イメージを修正。すでにコーディングの枠組みは終わっている段階であろうことから、そのプログラミングをできる限り再利用し、デザインの修正に集中、時間を節約する。

・直接●●工業と上司と自分で一緒に相談する。もう1回真剣に確認する。

・クライアントに「発注していた雰囲気」を確認しに行く。

 

回答を見る限り、皆さんのポイントは押さえてありますね。きちんと行動まで考えてくれています。このワークでは「報告・連絡・相談」よく言われる言い方では「報連相」の大切さを学んでほしいと思います。特に新人のうちは「相談」です。自分からどんどん相談する、これが大きく迷惑をかけないコツです。もうひとつ、こんな状況であなたならどうする?というワークを考えてみましょう。

 

【ワークB】

・あなたは●●工業のホームページを作成していますが、次回打ち合わせまでにある程度は完了させなければならないので、作業に追われています。

・実は前日、後輩が「忙しすぎて仕事が嫌になっている。会社を辞めようと思っている」と相談してきました。今日どこかのタイミングでゆっくり話をすることになっています。

・そこへ、以前担当した◇◇産業から相談があり、顧客管理システムの修正依頼が届きました。個人情報のデータ化にエラーが起きており、早急な対応が必要です。

・今日の午後は月に1回の経営会議があり、夜遅くまでかかってしまうかもしれません。あなたならこの状況、どのように対応しますか?

 

【LINE回答】

・後輩には「仕事にことで」ということで、また別の日に変えてもらい、まずクレーム対応を優先し、次に会議の順で対応する。

・申し訳ないが、後輩には「会議で今日は難しい」と日程をずらしてもらう。◇◇産業の対応をし、午後会議に参加する。帰ってホームページの作業を少しやって早く寝る。早く起きて作業をする。

・夜遅くかかってでもやる。時間をずらすなど調整して終わらせる。

・優先順位を決めて、できそうにないことは断る。

・先輩に相談する。

・代わりにできそうな人がいないか相談する。今この作業があって(会議に)出るのが難しいと連絡する。後輩に関しては「また今度」と別の日にしてもらう。

・後輩との話を明日にできるか、こちらの事情を含めて相談する。エラー対応は自分の他にできる人に相談し、その人が向かうことを相手側に伝える。午前中にホームページをある程度完成させ、午後は会議に出席する。

・エラーの対応は早急なので一番に優先し、会議が終わった後に別日に後輩の相談とホームページ制作の時間を見つけつつ進める。

・エラー対応を早急に行い、午後の会議までにホームページ制作をできるところまで行う。会議は遅くなると予想されるので、後輩の相談には昼食時かホームページ制作が落ち着いてから。

・経営会議には参加。後輩には申し訳ないが「ゆっくり話をする」ことが大切だと考えるし、タイミングがないため翌日にできないかどうか連絡。どうにかして翌日に時間を設ける。後輩の都合がつけられなければ別の形で。

・会社のことを最優先して、その後先輩、そして後輩のこと。

・エラーの対応を最優先(会議の出席については上司に相談する)→後輩に夜遅くなるけど、それでも大丈夫か連絡しておく→ホームページの作業をする(おそらくまだ時間に余裕がある)

 

このような状況はよくありますね。ここでこのトラブルが起きるのか…と天を仰ぐ経験は誰だってあります。回答は【ワークA】よりもバラついたイメージですが、時間を犠牲にしても仕事を進める回答が多いですね。それが良いかどうかは難しいですが、少なくても「最後は自分がどうにかするんだ!」という意識は絶対必要です…

何人か回答してくれていますが、この状況をしっかり上司に伝えて相談するのが間違いがないです。確実にダメな例は、全部やろうとして空中分解することです。そうならないためにどうするか?これを考えなければなりません。しかも数分で。実際のところデザインどころじゃないですよね…

 

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続いては、公務員の仕事でケーススタディをしてみましょう。皆さんは芸大でデザインを学んでいるので、デザイナーを前提に仕事の話をしてきましたが、もう少し一般的な誰にでも当てはまりそうな状況でワークを考えます。実際にあったエピソードを元ネタにしていますが、かなり設定は省略して数字もわかりやすくデフォルメしています。

 

【ワークC】

・大地震が起きて、あなたは避難所を管理する担当になりました。

・体育館に400人が避難しており、老若男女、健康な人も病気がちの人もいます。

・そこへ少し離れた町の食品工場から、ケーキ300個の差し入れがありました。

・個数が合わないからといって、違う避難所に持って行くことはできません。

・400個に揃えることも難しいです。

・この状況、混乱なく収めるために避難所担当のあなたはどうしますか?

 

【LINE回答】

・健康な人はなるべく2人で1つ、または家族で一まとまりとして家族何人に対して何個など数を決める。数は体調、年齢に伴ってそれ相応の数にする。

・300個のケーキを全部小さく切る。400個の器に均等に盛って渡す。

・まずは子どもに与えてから、その後は動けなそうな人に欲しいか聞いて、余ったものは元気そうな人達でジャンケンなどする。

・販売する。

・ケーキをすべて4等分して、1200個の一口サイズのケーキとして1人3個ずつ配る。

・子ども(18歳未満)、60歳以上の老人を優先する。

・アレルギーのある人の人数を調べて、その人を除いた子どもにまずケーキを配り、余ったらもらっていない家族に1つずつ配る。

・全員が1人1個ではなくて、家族などの団体に対しては2人につき1個などにする。

・子どもから優先的に配り、残りは2等分して配る。

・1人、1/2と1/4ずつ食べる。

・まずは幼い子どもから配る、その後順当に配り、配れなかった人には次の支援物資を多めにする。

・優先する人は、おなかが減った人、元気のない人、子ども、老人、健康な人。

・1個人ではなくグループで割れるように配る。

 

やはり「均等に分ける方法を考える」とか「優先順位を決める」という回答が多かったですね。真剣に考えてくれていました。公務員であるあなたが避難所を担当しているわけですから、ある程度公平性を持って、でも善意のケーキを無駄にすることなく、みんなに喜んでもらいたいですね。

大正解があるわけではありませんが、実際にうまくいった例として以下の方法を紹介します。

・400個のケーキを200個ずつの段ボールに分ける。

・体育館の両端から200個入った段ボールを回していく。

・2つの段ボールが中心付近で合流するはずなので、余った分はもう一度体育館の両端から回す。

この解決方法すごくないですか?

とにかく端から回していくと、勝手に「あ、俺は別にいいよ」と次に回したり「ウチは家族で1個で大丈夫です」となって、自動的に奪い合いにならずに調整されます。これこそ「奪い合えば足りず、譲り合えば余る」の考え方ですね。しかも全員に段ボールが回っているので、公平性も保たれています。誰からも文句は出ません。

きちんと考えて、計画的に物事を進めていくことは大切ですが、意外と人の善意を信じて「エイッ」とやってしまってもいけるもんですね。仕事ってこんな発見もあるから、大変でも楽しさがあります。

 

全3回で、芸大での学びと実際の仕事の関係性をテーマに講座を行いました。仕事の中身については、結構厳しい側面も紹介したつもりです。安易に業界を選んで「こんなはずじゃなかった…」と早期に辞めてしまい、芸術から一切身を引いてしまうのはホントにもったいないです。極端にダメな企業以外は、基本的にどこに就職しても大丈夫です。大正解を探して自分を見失ったり、内定が取れなくて悩むくらいなら、就職先を好きになってしまった方が確実にエネルギーを無駄にしません。どんな業界にも楽しさ、やりがいがありますので、勇気と元気を持って社会に飛び込んでほしいですね。

最後のパートでは、より自分に合った就職先を見つけるためのヒントを紹介します。