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転職成功の条件11【転職エージェントが教える、二次面接と一次面接は何が違うのか?】

転職支援の現場から「転職活動で成功する」そして「転職して入社後に成功するためには何が必要なのか?」そのための、考え方、動き方をアドバイスしているブログです。今回のテーマはズバリ、二次面接です。

もし面接を控えている、または「これから転職活動をはじめるぞ!」という方に参考にしてもらえるとうれしいです。特に「転職自体が初めて」とか「前回は知人紹介で今の会社に入りました」という方にはピッタリでしょう。栃木県の転職エージェント、吉田です。

 

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企業に応募して書類選考でOKだと、面接に進みますが面接スタイルは企業によってバラバラですね。適性検査、基礎学力検査があるかどうかでも変わりますが、おおよそ以下のようなパターンになるのではないでしょうか。

・面接1回のみ(一発面接)

・一次面接→二次面接

・一次面接→二次面接→最終面接

一発面接はそれこそ一発勝負なので、その面接でなるべく良いパフォーマンスを発揮しなければなりません。それはそれで準備を頑張んなきゃですが、今回の記事では二次面接にフォーカスを当ててみます。

 

二次面接っていうことは「チャンスが2回あるってこと?」「まさか敗者復活編?」という意味ではないことは、転職したことがない方でもわかると思います。

企業がなぜ二次面接をするのか?これを突き詰めれば、対策も見えます。たまに二次面接をするのは「そういうことになっているから…」という企業もありますが、そういう例はいったんスルーします。

 

なぜ企業は二次面接をするのか?

①部署別など、別々の何人かの目で見極めたい

②実務的なマッチング、社風とのマッチング、を分けて見極めたい

③一次面接を受けてみた応募者の変化を見たい

④一次面接を行って、社内で協議してから二次面接を行いたい

⑤面接担当者、その他の人材育成も目的にしている

様々な企業の話を聞いたり面接の実態を見ていると、このような理由に集約されます。極端な話、①〜⑤を同時に目的にしていることもあるでしょうし、その時々で変わることもあります。いつもは二次面接まで行っている企業が「合格、内定!今回は1回でOK!」ということもあります。どちらであっても、通常は二次面接まで行っているのであれば、その対策をしておきたいですね。

 

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①〜⑤をひとつずつ、転職エージェントの立場から目的と対策を解説します。

 

①部署別など、別々の何人かの目で見極めたい

 

・男性から見た評価と女性から見た評価

・同僚になるかもしれない同年代の目線とベテランから見た目線

・人事や総務から見た目線と専門部署から見た目線

このように多角的に応募者を見ることで、客観的な評価を決めていく企業は多いと感じます。企業はいろいろな社員で成り立っているので、ほとんどの社員が納得して受け入れて「こういう人に来てほしかったよね」と迎え入れられないと、モチベーションが下がる結果になります。面接した誰かが気に入っただけで採用すると「なんでこの人を採用したんだろう…」とマイナス影響が広がってしまいます。

 

面接担当者は不安なはずです。「なんで面接ばかりしているのに採用が進まないんだ…」と不満を言われてもプレッシャーになります。そんな環境でも「よくぞ!こんな方を採用できたね」と言われることが最大の自社に対する貢献です。何人かで日程の間隔も空けながら、誰が会っても「良いんじゃない」という評価を得ているなら、その応募者は自信を持って内定に向けて動けます。

 

面接に挑むときには、面接担当者に合わせたアレンジをしたいですね。「こういう人とは話が繋がらない」という不安があったら「誰かになりきってみる」が有効です。例えば、自分よりかなり年配の方、威圧感を感じる方とのコミュニケーションに自信がなかったら「ベテランにも臆することなく、沈黙も恐れない営業マン」を演じてみると効果的でしょう。または相手の空気に飛び込んで、自分も年配になったつもりで接しても面白いですね。

 

②実務的なマッチング、社風とのマッチング、を分けて見極めたい

 

特に、技術的にギュンと尖った企業で多く見られます。スキルのマッチングが非常に重要なポジションでは、一次面接の場でこれまでの実務上の経験をしっかりヒアリングします。応募者の経験は自社の業務にどのように通用するのか、やがてどのように貢献できるのか、ここにギャップがないことが最低限必要です。実は二次面接の担当者が、技術的な部署出身でない場合に「スキルの評価ができない」という事情があります。最前線から何年も離れていても同じことです。

その代わり二次面接では人物像をしっかり確認します。目的は社風に合うかどうかです。社風に合わない、馴染めないと結果的に良いパフォーマンスができないのでお互いのためになりません。言うのはカンタンですが「できる人、できた人」を採用したいわけです。

 

一次面接では、自分のやってきたキャリアを整理して臨みましょう。スキルを数字を使って説明したり、端的に状況を説明しながら経験を話せると良いですね。実務的なことを聞かれているときには、一問一答みたいな流れになりやすいので難しくはないでしょう。

二次面接で人物像をどのように伝えるのか、これは難しいですね。

・何が好きなのか

・何を大切にしているのか

・周りとのコミュニケーションで工夫していること

・将来の目標や自分に投資していること

・この会社のホームページなどを見て、刺さったフレーズ

・習慣にしていることや大きく影響を受けた人

書いたらキリがないのですが、入りたい企業に対してあなたの人物像がどのようにマッチングするのか、ゴールイメージを持って臨むようにしましょう。「私はこのような人です」だけでなく「だから御社に対してこのように魅力を感じている」ここまで伝わると理想です。

 

③一次面接を受けてみた応募者の変化を見たい

 

これは一次面接で、企業や業務内容の説明に重点を置く場合によく見られます。HPだけでは企業の事業内容や魅力が見えにくい、または求人票だけでは業務内容が伝わりにくい、このようなときには、面接担当者は一次面接で詳細を説明することになります。それを聞いて「応募者がどう感じたのか知りたい、聞いたうえでやってみたいと思ったのか確認したい」という場合に面接を2回に分けることはあります。

企業からすると、話を聞いてみて「ちょっと違うな」と辞退するなら二次面接の前にしてね、という意味を含みます。応募するとき、一次面接に臨むときには「もし二次面接を案内されたらどうしよう」とイメージしておくことが大切です。一次面接に臨む前に、この企業(求人)に対する懸念点をピックアップしておいて面接の場でクリアにすることが理想です。

企業から「二次面接にお越しいただきたいのですが…」と誘われて「ちょっと考える時間をください」と答えてしまうのは良いことありません。一次面接を受けた直後には、二次面接に進みたいかどうか考えておきましょう。そして二次面接では必ず

「一次面接を受けてみてどうでしたか?」

「その後気持ちの変化はありましたか?」

と聞かれます。二次面接に来ているわけですから、何に魅力を感じてさらに詳しく話を聞きたいと思ったのか、どういった懸念があるから相談したいと思っているのか、伝えるようにします。これが答えられないと二次面接は悲惨な雰囲気になります。

 

④一次面接を行って、社内で協議してから二次面接を行いたい

 

転職エージェントは面接前後で、推薦した応募者を前提として企業の採用担当や面接担当者と打ち合わせを行います。そこで話題になるのは「この応募者は求人票にピッタリ合うかどうか」よりも「この応募者の経験で、自社で活かせるものはあるかな」と「自社で考えている展開で、この応募者は何か貢献できそうかな」のように、意外と求人票ってどうなっていたんだっけ?ということは気にしません。書類選考で合格した時点で、企業はあなたを中心に考えることになります。

考えてみれば当たり前です。求人票の項目を70%クリアしている方は不合格、85%クリアしている方は合格、そんな雑な採用活動をしている企業はまずないでしょう。「まずは会ってみよう」となったら次は「会ってみて、もし入社したらどんな展開がイメージできるかな?」このフェーズに入ります。

 

1回の面接だけだったら、企業担当者は

「この方は、ウチが求めている戦力にピッタリかどうか?」

これだけで判断することになります。2回あれば考える余裕が出てきます。

「あれ、この方は募集している営業職よりも、営業事務の方が活きるんじゃないか?」

このように一次面接で、違う角度の提案ができます。

 

一次面接が終わってから、その情報をもとに社内で協議をすることができます。企業からしたら、せっかく会った応募者で可能性を最大化したい流れです。そう考えると、一次面接の臨み方が変わるのではないでしょうか。あなたはあなたでより良い転職先を探そうと頑張るでしょうが、企業だっていくつかの可能性が感じられる方に対して採用に前向きになります。企業にとってより良い応募者は「今活躍している方」ではなくて「これから活躍してくれる方」だからです。

・エンジニアとして優秀なスキルを持っているけど、若手もまとめられそう…

・営業職として活躍できそうだけど、経営に興味を持っている感じだな…

・事務職として働きたいようだけど、ムードメーカーになってくれそう…

可能性、引き出しの種類が多い方が企業は歓迎です。どんなにスキルが高くても、もっと高い方には敵いません。どうしたって年齢を重ねれば、あなたの強みや弱みは変わってきます。

・何歳になっても勉強熱心に成長してくれそう

・何歳であっても新入社員として謙虚に溶け込んでくれそう

・過去の栄光を必要以上にこだわっていない

そんな雰囲気を感じたら、採用担当者は安心です。実はこの安心感、転職支援をする転職エージェントだって同じ気持ちです。これまでの成功体験にこだわりすぎることなく、転職エージェントに対しても謙虚にコミュニケーションを図り、勉強好きな方は支援をするにも懸念が少ないですし、入社後の活躍も期待できます。

転職エージェントにも優しくしてねって話ではありません。ただし転職エージェントに対しても真摯に向き合った方が

「スキルが及ばなくても、あの社長なら気に入ってくれるんじゃないか」

「連絡がマメなので、どこに企業にも太鼓判を押して推薦できちゃう」

このように結果的に、あなた自身が得をすることになります。

 

⑤面接担当者、その他の人材育成を目的にしている

 

例えば社長が登場して、面接一発で選考を終わらせることができる場合でも、あえて人事担当者に面接をさせる、こんなことがよくあります。人事は新卒社員を採用したり、中途社員を採用したり、今いる社員の人事評価をしたり、とにかく企業は人事で決まります。転職エージェントとの連携もあります。

特に面接の場では、自社の紹介をするときに応募者に企業理念を説明したり、社風を噛み砕いて紹介したり、自社にマッチしそうかどうか効果的な質問をぶつけたりします。実のところ、面接担当者が大きく成長する場となります。あえて一次面接を行った結果と二次面接を行った結果を比較することで、面接自体のブラッシュアップ、面接担当者の成長を狙うこともあるでしょう。これだけの理由で毎回の面接を二次面接まで設定することはないでしょう。①〜④のサブ目的くらいであることが普通です。

⑤のケースだけでは、応募するあなたは何も工夫のしようがありませんが、このような目的もあることは理解できると思います。

 

ここまで二次面接の目的をまとめてきましたが、一次面接を受けるときには「この面接の結果を面接担当者は上司や社長に報告する」ということを意識するようにしましょう。目の前の面接に集中できないと自爆してしまいますが、あなた自身のことをワンフレーズで説明したらどうなるか?ここを考えておくと理想的な受け答えが見えてきます。

「一次面接の方、どうだった?」

と社長が一次面接の担当者に聞いてきて

「書類から想像していたよりは元気がありませんでした」

という第一声を聞いたら、社長は見送る可能性が高いでしょう。二次面接に進んだとしても「元気がない応募者」のレッテルと貼られたところからの二次面接スタートです。それよりは

「余計なことを話すわけでもなく、しっかり考えて答えるタイプです」

の方が一次面接でアピールする甲斐があります。その期待感を加速させるイメージで臨みましょう。