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職務経歴書の書き方【営業事務への転職】

転職活動に必要な準備、今回は営業事務への転職について職務経歴書の書き方を紹介しています。書き方やポイントをまとめていきますが、具体的な作成例やテンプレートは検索すればいくらでも入手できますので、私の記事では転職支援を行っている経験から

「採用担当者は応募書類の何を見ているのか?」

「差がつく職務経歴書とは?」

にフォーカスします。

 

実務経験の有無に関わらず、あなたが営業事務への転職を検討しているのであれば、参考にしていただけると幸いです。

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

 

営業事務は、営業のサポート役として幅広い業務を担当します。その業務範囲は、ルーティンワークのような事務処理や書類作成、顧客対応、情報収集、情報発信に及びますので、その都度着実にこなすことが求められます。それぞれの営業担当者の能力や人柄まである程度理解して、広い視野で営業活動全体を把握することが成果を出すポイントとなります。

営業部内のコミュニケーションの中継点となり、縁の下の力持ち、まさに後方支援として営業部の成績に貢献できる点が特徴です。職務経歴書を作成する際は以下の3点に注意して、他の応募者との差別化を狙いましょう。

 

①担当した業務範囲、責任範囲、成果を具体的に記載する

・営業活動管理(プロセス管理としてのKPI、PDCA)

・顧客リストの作成と管理

・見積書や請求書の作成

・会議資料の作成

のように箇条書きで担当してきた業務を列挙します。それに付け加えて、中身や業務量が伝わるように数字を使って具体的に書くと効果的です。

「営業事務として、発生する事務作業を一手に引き受けていました」

でも伝わりますが、イメージが湧きません。

「営業担当者4名の事務時間が週40時間あった課題が、私が営業事務として入ることで週10時間まで削減できました。その結果、本来の営業時間を増やすことで予算達成110%に貢献できました」

のようなストーリーがあると入社後も期待ができます。

「営業資料も作成していました」

でも間違いではありませんが

「月2回の営業戦略会議に向けて、予算実績一覧や担当者別集計を作成していました」

と表現すると、資料を作成する目的まで理解して業務をしていた雰囲気を出すことができます。実務経験があるのであれば、ここまで伝えないともったいないですね。あなたが営業事務を担当することで、営業全体の数字がどのように変わったのか、採用担当者はここを重視します。

この記事では面接対策の話題には触れませんが、あなたが勤めている企業の営業に関する数字(平均売上、商材単価、顧客社数、予算達成比、その他)を頭に入れておくことをオススメします。面接で答えられると非常に好印象ですので、職務経歴書に書いてしまうことで事前にまとめておくことができます。

 

あなたのこれまでのキャリアで実務経験がないと、何を書いていいのかわかりにくいかもしれません。しかし、職務経歴書の書き方がそのまま営業事務スキルに直結しますので、書き方を意識しましょう。「やってきたことをスッキリ箇条書きにする」「その特徴を数字を使って表現する」これらを外さないようにします。

 

②PCスキルを具体的に記載する

PCでの事務処理量が多いので、早く処理できる、PCでいろいろなことができることは強みになります。最近では、クラウド型営業ツールを駆使したり、プログラミングに関する知識を持っていれば、企業側のニーズともマッチする可能性が上がります。

実務経験があるのであれば、ここでも数字を使って表現するのが効果的です。

職務経歴書には

「毎日の営業数値を朝一で共有できるようにタイムリーに処理していた」

「40社の取引先に対して、マクロを活用してダイレクトメールを送付していた」

のようにPCで何を実現できたのか、記載するようにしましょう。

 

③適時的確に情報共有を行い、進捗管理ができるスキルを記載する

営業事務には数多くの情報が集まります。営業担当者はもちろん、社内外の方々とのコミュニケーションを通じて、情報をスムーズに受け渡しをする必要があります。応募する企業の営業担当者は外出ばかりで多忙を極めるかもしれません。その担当者に代わり、きめ細かいタスク管理、進捗管理ができる旨をアピールすると良いですね。

コミュニケーションはルールに沿って行う一面もありますが、もっと重要なのは先手を打つことですね。受け身の仕事ばかりではなく、自分から漏れやミスを防ぐような一言をかけられるかどうか、その仕事に対する姿勢も盛り込みましょう。このようなプラスアルファのスキルに関しては数字で表すのではなく、エピソードで表現するとあなたの人柄まで伝えることができます。

 

営業事務ってどの企業にもある職種ではないので、まったく同じような業務を次の企業でも行うっていうケースは少ないと思います。しかし、①~③のアピールポイントは職務経歴書を作成する際に必ず盛り込んでほしい内容ですので、参考にしてみてください。