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職務経歴書の書き方【製造現場への転職】

転職するタイミングでは、自分のキャリアの棚卸し、今後の方向性など、いろいろなことを考えることになると思います。私のブログでは、 まずは書類選考突破を目指してどのような内容にすればいいのか、アドバイスをまとめます。

今回の記事は製造業、特に製造現場の担当者を対象としています。もしあなたが製造現場への転職を検討しているのであれば、参考にしてもらえると幸いです。

「製造現場って真面目に働ければいいんでしょ?」

「コミュニケーションが苦手だから製造で頑張りたいんだ」

「 ものづくりに興味があって…」

でもNGではありませんが、他の応募者と差をつけるポイントは

①意欲だけでなく具体的な数字で成果を伝える

②なぜその企業で頑張りたいのかを明確にする

③前職までの経験で繋げられるスキルをアピールする

ひとつずつ考えてみましょう。

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

 

①意欲だけでなく具体的な数字で成果を伝える

あなたの職務経歴書は多くの担当者の手に渡ります。これはどの職種に転職する場合にも当てはまりますが、応募書類の封筒を開ける人、人事担当者、現場責任者、企業によっては社長まで目を通すことになります。

ひょっとしたら人事担当者や社長は転職回数、学歴、職歴をざっと見て判断するかもしれません。しかし現場の責任者レベルでは

「この年齢だったらある程度即戦力がいいかな」

「具体的にどんなことをやってきたのかな」

「今まさに埋めたいポジションにハマるかな」

という見方をします。教育したりマネジメントする相手ですから当たり前です。

履歴書はあなたのプロフィール一覧みたいなものですから、アレンジしようにも限界がありますが職務経歴書では「製造責任者に伝える」をイメージしましょう。

・どのような機械を扱っていて生産能力はどの程度だったのか

・どのようなメンバー構成で、あなたの責任範囲はどこまでだったのか

・技術的なポイントを押さえることで、どのように数値が改善したのか

職務経歴書は作文にならないように、担当していた業務を箇条書きに並べて書きますが、その中身を端的に伝えることを意識してください。

 

②なぜその企業で頑張りたいのかを明確にする

この志望動機に繋がる部分は重要です。面接でも聞かれますし、何より入社したとしたら長く続けられるかどうかに直結します。ここは面接担当者の気持ちになって考えてみましょう。

面接担当者は、応募者が「なぜ当社で働きたいのか?」にしっかり答えられないと、「別にどこの企業でもいいんじゃない?」と思ってしまいます。面接担当者も人間です、どんなにスキルの高い応募者であっても志望動機がはっきりしていないと「社長、この方に会っていただけませんか?」とはなりません。

製造業経験者は「商材に魅力を感じて」「成長分野でチャレンジしたい」のような「経験したからこそ」の志望動機になるのではないでしょうか。

考えなければならないのは、あなたが製造業未経験だった場合です。

未経験でも募集しているということはどういうことかイメージしてみましょう。

・特殊性の高い業務なので、そもそも経験者募集ができない

 →スキル習得に時間がかかる

 →当初は給与など待遇が低い傾向になる

・労働条件が厳しく、応募が来ないのでハードルを下げるしかない

 →選ばれない求人になっている

 →本当は魅力的な業務であっても、消去法でしか選ばれない

・製造自体はロボットが自動、半自動で行っているので経験は問わない

 →スキルを問わない現場になっている

 →入社してから「あれ?この仕事で成長できるかな?」

こんなところでしょう。ミスマッチを防ぐ意味でも、企業研究を可能な限り行いましょう。あなたが魅力に感じるかどうか、ソフト面の確認が必要です。

入社してから「こんな企業だと思わなかった」となってしまうのはよくあります。客観的に見ていると、多くの場合「こんな自分だと思わなかった」が原因です。企業研究をしてあなた自身の捉え方を見つめ直します。

 

③前職までの経験で繋げられるスキルをアピールする

とはいえ、どんなキャリアであっても次の職場で発揮できるスキルはあるはずです。新卒であっても同様です。それは「思考力」「行動力」「コミュニケーション能力」など幅広いヒューマンスキルに当てはまります。

ヒューマンスキルは職務経歴書で箇条書きにしません。ここを端的に書いてしまうと真実味が薄くなってしまうので、できるだけ想像できるエピソードで書くようにしましょう。「友人のバイクを修理したことがある」のような、あまりにピンポイントなエピソードでも「だから?」となってしまいます。

・「何を作るにも、先に設計図を書いてみないと気が済まない」

・「趣味で◇◇同好会に入っていて、毎月集まっている」

・「町内イベントで模擬店を開くときには、いつもリーダーを任される」

のように「ひょっとしてウチに来ても使える経験じゃん?」と思ってもらえたら理想ですね。まさに他の応募者と差をつけることができます。

 

職務経歴書の書き方、テンプレートは検索すればたくさん情報を集めることができます。私が転職支援をしている感覚では、工夫のないテンプレートはバレます。職務経歴書を書くことは、自分を魅力的に見せるプレゼン資料でもあるし、立派な制作物です。

 

ぜひ良い準備をして転職活動に臨んでいただくよう、応援しています。