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人材紹介会社を利用して転職成功するコツ②【内定から入社まで】

前回に引き続き、人材紹介会社を利用して転職成功するためのポイントを紹介します。

現在私はキャリアコンサルタントとして、栃木県で転職支援の仕事に携わっています。転職支援サービスを提供する担当者を「転職エージェント」と呼んだりします。直訳すると「あなたの転職代理人」ですが、この転職エージェントをうまく活用できるかどうかが分かれ道ですね。

 

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栃木県の転職エージェント、吉田です。もしあなたが転職を検討していて、人材紹介会社を利用しようとしているのであれば参考にしていただきたいと思います。

前回は「登録から面接まで」について解説しました。転職エージェントがあなたのために優先的に動いてくれるためには

・無理のない現実的なキャリアアップ、キャリアチェンジを希望する

・約束を守る

この2点が叶っていることが大前提という内容です。反対にこの2点に問題があると転職エージェントだって感情がありますし、他の登録者もいますから注力する方向が変わります。

今回はその続きで、内定から入社までのステップです。あなたにとって面接を行う目的はただひとつ、内定を獲得することです。内定が出ないことには、自分は選べませんし可能性がひとつ減ってしまうだけです。そのため、あなたにとって正直あまり気が乗らない求人、安全パイと考えている求人でも全力で内定を取りにいくことをオススメします。

 

内定を獲得してからの場面ですが、転職成功するためのポイントは2つに集約できます。ひとつは、内定後に条件などについて後からもめないことです。そのためには面接を受ける前に、担当の転職エージェントに対して

「こういう条件だったら、この企業に入社する」

「この企業に入社する可能性は、今のところゼロに近い」

「この企業については、社内の雰囲気や面接を受けてみて考えたい」

としっかり伝えておくことです。

 

この面接前の感触を伝えておかないと、面接後にもめてしまいます。

「内定をもらったら入社したかったけど、今になって給与が気になる」

「実は今の会社に相談したら、転職自体をどうしようか迷いはじめた」

「面接のときに、聞きたいと思っていたことが聞けない雰囲気だった」

こうなると転職エージェントを挟んで調整が続きます。この調整が長引いたり、条件的な交渉が続くと採用担当者だって疲れてしまいますし、入社後の印象が「ゴタゴタがあって入社した新人」となってしまいます。

事前に転職エージェントに相談をしておけば、面接後にもめることは激減するはずです。転職エージェントだって当然面接後にもめたくないので、事前に企業の採用担当者や面接担当者に相談するはずです。

「〇〇さんは、この条件で内定をもらえたら入社すると思います」

「正直、〇〇さんはいろいろ見て迷っています」

「この〇〇さんは、社風を重視しますのでざっくばらんに会社の良いところ、課題も話してもらえますか。それが合わないようならしょうがないと思います」

こんな感じです。

 

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もうひとつです。これは転職活動全般に当てはまりますが、転職エージェントのアドバイスを適度な距離感で受け入れるということです。どういう履歴書・職務経歴書だと企業側のウケがいいのか、どういう面接準備が必要なのか、いくつかの内定の選択肢があるとしたら第三者から見てどう思うのか、積極的に聞いてみていいと思います。

残念ながら転職エージェントのなかには、ある程度のレールを引いてしまって若干強引にそのレールを提案してくる方もいます。そういうケースもあるので頼りすぎるのは心配ですが、あくまで自分の判断材料のために聞くのはとてもいいです。

転職支援する立場から考えると、このように必要な情報を手に入れて自分なりにできることをやってみる求職者は入社後も安心ですね。こちらの提案には耳を貸さないような求職者は、内定を獲得して入社したとしても「みんなとちゃんとコミュニケーションできるかな?」と学生レベルの心配をしてしまいます。

 

転職エージェントは二人三脚の相棒なので、頼りすぎても自分が突き進んでも転んでしまいます。自分がゴールすることが大切なので、しっかりお互いのペースも尊重して確実に前進できるといいですね。たくさんの転職成功例を見てきて、私なりに2回に分けてポイントをまとめました。

参考にしていただけると幸いです。

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