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職務経歴書の書き方【受付への転職】

転職活動をする際に最初に準備するもの、それは職務経歴書の作成です。

「応募する求人が決まってから職務経歴書を作ればいいんじゃないの?」「履歴書も作らなきゃ!」と思う方も多いのですが、転職を検討するのであれば先に職務経歴書を作成することをオススメしています。もちろん応募するタイミングでも構わないのですが、あなたに時間的余裕があるのであれば

◆自分のキャリアを振り返る(キャリアの棚卸し)

 ↓

◆自分の強みを把握する(アピールポイントの洗い出し)

 ↓

◆強みを文章化する(アピールポイントを表現する)

 ↓

◆自分のキャリアを活かせる求人を探す

この順番で準備するのが理想的ですね。

 

調べればいくらでも情報が出てくる時代です。あれもこれも求人を検索していたらキリがありません。あなた自身のことをしっかり振り返って分析することは、どちらにしてもどこかのタイミングでは行います。少なくとも面接前にはあなたのキャリアを語れる必要がありますが、一度仮でも良いので職務経歴書を完成させておくと「なぜこの求人に応募したのか」整理できるはずです。

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

 

転職に関するアドバイスを紹介するブログですが、今回は受付の職種に応募する場合を考えます。現在どのような職種で働いていても、今後受付に関する仕事を検討しているようであれば参考にしていただけると幸いです。ここではあなたが受付から受付に転職するケースで紹介します。

 

受付で大切なスキルは以下にまとめられます。

①外国人、お子様、お年寄りなどに向けて幅広い対応ができる

②待ちの姿勢だけでなく、こちらからもアプローチできる

③個人情報、守秘義務を守る

ひとつずつ解説します。

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①外国人、お子様、お年寄りなどに向けて幅広い対応ができる

一般的な接遇スキルは最低限必要ですが、この記事では省略します。どのように他の応募者と差別化するのか、ここにフォーカスを当てて考えます。

あなたが受付の仕事を経験した方であれば、本当に様々な対応を必要とされることを実感していると思います。首都圏、駅周辺、観光地などではインバウンド効果は年々大きくなり外国人対応も必要とされていると思います。少なくとも英語で第一対応ができると受付として心強いですね。英検2級以上、TOEIC 550点以上獲得しているのであれば、ぜひ職務経歴書に記入しましょう。「毎年受験しています」「留学経験があります」「ホームステイ経験があります」も大きなアピールポイントになりますね。英語で話しかけられたときに、聞き取れるか話せるかということよりも抵抗感なく対応できることが望まれますね。特に違う職種からキャリアチェンジで応募する方にはプラス材料ですね。イメージが一歩進んで、どんな方にも対応できそうです。

百貨店や観光地ではお子様対応、お年寄り対応も重要です。多くの場合困っている状況で受付に訪れます。このときに親身になって相手の話を聞いて、どのように対応するのか実体験があれば盛り込んでも良いでしょう。あなたのこのような実体験は、受付の仕事をやったことがあるないに関わらず持っていると思います。相手の目線に合わせて姿勢を低くする、ゆっくり話す、身振り手振りも加えて表現する、このような基本的な対応力もアピールできます。

 

②待ちの姿勢だけでなく、こちらからもアプローチできるキャラクター

受付は定位置があってカウンター越しの接客が想像されると思います。実際に「待ち」の姿勢であることは間違いないのですが、こちらからアプローチできることも重要です。困っている様子を見たら話しかける、参考になる資料を渡す、もっと詳しい担当者にバトンタッチする、これらは全部こちらからアプローチしてこそ好印象となります。

散々迷った挙句、勇気を出して受付に聞いて、さらにそこで待たされる、これではストレスが溜まります。お客様に無駄な時間を使わせない姿勢が必要ですね。数字では表現しにくいスキルですが、エピソードとして職務経歴書に追加しましょう。

 

③個人情報、守秘義務を守る

正面入口がひとつしかない一般企業などの受付は、基本的にほとんどの来客者と顔を合わせることになります。社員はもちろん、初めて来社する方、重要な取引先、配送業者、数え切れないくらい様々な方がいらっしゃるでしょう。いつも顔を合わせる方は、いち早く顔を覚えて名前で呼べると好感度が高いですね。反対に知らない来客者に「受付だから聞きやすい」ということで「今日社内に◆◆さんっているかな?」「◇◇っていう会社の人って来たりするかな」なんて聞かれて安易に返答するのはNGです。

フレンドリーな接客は必要ですが、どの受付のポジションでも伝えるべきこと、伝えても構わないこと、伝えてはならないもの、というボーダーラインがあります。このボーダーラインを意識して接客できるかどうか、場合によっては毅然とした態度で「そういった質問にはお答えできかねます」というゲートキーパーの役割を果たすことも重要です。

職務経歴書にあなた自身のアピールポイントを盛り込む際は、きちんとルールを守れる人、思わぬトラブルを起こす可能性が低い人、という内容もあるといいですね。通常、受付は会社の心臓部(総務部・管理課・役員など)からは距離的に遠いことがほとんどです。距離が離れているポジション、しかしながら第一対応も行う重要な砦なので、あなたがどれだけプロフェッショナルとして安心して任せられる存在なのか、知ってもらうことをイメージして作成しましょう。

 

以上ですが、受付のスキルはどの職種にも通用するスキルです。反対に、まったく違う職種で経験したことでも受付では武器になることもあります。このように「自分だけのスキルや経験ってあるかな?」と悩みがちな職種こそ、先に職務経歴書を作成して振り返ることをオススメします。

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