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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

学習塾の仕事に向いている人とは【アルバイトの場合】

現在私は栃木県宇都宮市で勤めています。

当社は主に人材サービスを行っている会社なのですが、学習塾部門もありそこで3年間だけ代打で所属したことがありました。個別指導塾だったので講師の数は30人前後おり、生徒数も150名以上だったので全国的に見ても大きな教室だと思います。

 

講師30人のうち10人くらいは大学生講師でした。私が教室長として採用、育成などに関わってきた経験から、学習塾のアルバイトに向いている人を紹介したいと思います。あなたがアルバイトとして「学習塾での仕事ってどうなの?」と検討しているようであれば、参考にしてもらえるとうれしいです。

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

おそらく3年間で25人くらいの大学生を面接して、ほとんど採用してきたと思います。よほど印象が悪かったり、向こうに断られたりもありましたが採用してからの教育を重視していたので基本的には採用です。実際には人手がギリギリで採用しなければならないという事情はありましたが。

 

普段はそれほど出勤できなくても、夏期講習や冬期講習の時期にたくさん働いてくれる講師は本当に貴重な戦力です。体力もあり、良くも悪くもお金にはなるので結構みんな頑張ってくれましたね。

いろいろな大学生講師を見てきましたが、こういう人は活躍するよね、という私のイメージがありますので紹介します。キャリアコンサルタントして社会人の転職支援を行ってきた視点で見てきたので、多くの場合は当てはまると思います。

 

学習塾のアルバイトで活躍する人、向いている人は次のような特徴があります。

①生徒に要求できる

②責任感がある

③前向きである

これだけ?って感じるかもしれませんが、なかなか難しいですね。最初はいい感じで働きはじめた新人講師も、注意していかないとやがてダラダラになっていきます。

ひとつずつ解説します。

 

①生徒に要求できる

これは意外と大学生には難しいですね。ちょっとでも優しすぎたり「生徒がヘソ曲げたらどうしよう」と思っていると厳しい要求ができないです。

基本的なことほど指導が難しいのではないでしょうか。

・時間を守る

・姿勢正しく座る

・忘れ物をさせない

・宿題を管理する

こういったことを、生徒に合わせて必要であれば厳しく叱れると、教室長としては安心です。ここを教室長が叱ると結局「教室長がいないときはユルイ」学習塾になります。

 

前提となるのは、アルバイトとはいえ講師の方が

・生徒より前に準備が完了している

・きちんとした格好で、乱暴な言葉を使わない

・生徒との約束は守る

が大切です。

これらは学習塾に限らず教育業界では最低条件ですね。

子どもだからといって、手を抜いたり「なあなあ」な雰囲気にしてしまうと軌道修正がかなり難しいです。子どもは大人のことをよく見ています。

 

②責任感がある

限度はありますが、あなたが「この生徒の成績は私の責任」と思ってもらえるようなキャラクターだと教室長は助かります。保護者面談で担当講師の話をするときにも、思わずあなたを自慢してしまうことでしょう。

もちろん大学生も忙しいです。部活やサークル、遊びだって大切です。その気持ちはメチャクチャわかります。アルバイトではあっても、もし自分の都合で担当の授業を休まなければならないときに、代わりの講師が困らないようにセッティングできることが必要ですね。

また担当生徒の都合に合わせて、自分の都合を調整してくれる講師もいます。こういう講師が多いと、生徒の都合と講師の都合をすり合わせて授業予定表を作成する教室長は非常に助かります。

別にブラック企業がどうかというレベルの話ではなく、生徒には家でも宿題をやらせるのに、自分は1週間生徒のことを1回も考えない、そんなことないと思います。

 

ここでシフトに関して「えー、そんなことまでやるのー?」という人は、将来本格的に働くようになっても苦労するかもしれません。周りの人が。

アルバイトだからということではありませんが、相談するのが面倒な存在にならない方が結果的に自分のためになります。頼まれごとが思いもよらないチャンスになるし、頼まれごとで成長します。

 

③前向きである

生徒の定期テスト結果がイマイチだったときに、生徒よりもガッカリする講師は教室長から見ていて心配です。 生徒に合わせてガッカリしているなら余計なことですし、本当にガッカリしているなら短絡的です。プロセスがちゃんとできていなかった結果なので、今日から立て直す方法を考えた方がいいですね。

私がこのようなことを書くのは、生徒本人よりもガッカリしたり焦ったりしている保護者をたくさん見てきたからです。

・成績下がる

・生徒本人はこっそりガッカリする

・保護者や先生がもっとガッカリする

・生徒本人はもうテストなんて受けたくない

・もっと成績下がる

このサイクルはどこかで断ち切らないと止まりません。

私も3人の父親なので内心ガッカリする気持ちはわかりますが、せめて先生は明るく前向きであってほしいですね。本人の心のペースも大切にしながら、次のステップを考えてほしいものです。

 

キャラクター的に明るかったり元気なことはいいことですが、私が一番大切に考えているのは前向きな気持ちですね。受験までの何年、何カ月の長丁場です。講師が前向きな気持ちを持っていれば、必ず生徒も前向きな考え方をするようになります。

 

 以上、①~③で学習塾の仕事に向いている人のポイントをまとめました。今回はアルバイトを前提にした記事にしましたが、実際は社会人でも難しい内容です。もしあなたが「自分には学習塾のアルバイトはちょっと無理だな」と思っても、アルバイトを通じて身につけてもらえればいいと思っています。

 

「学習塾のアルバイトは、知っていることを教えるだけ」

「講師の時給は高いからやってみよう」

という理由だけでなく、学習塾での仕事に興味を持ってもらえたらうれしいです。