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転職成功の条件⑥【面接成功のための準備】

キャリアコンサルタントとして様々な転職活動の現場に関わってきました。企業への応募から面接準備、面接本番と一連の転職活動を支援していきます。その支援で得た経験をもとに転職活動で参考にしてもらいたいブログです。

 

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

今回は面接成功のための準備に絞ってまとめます。

準備することはいくつかありますが、最初は気持ちの準備です。面接に臨む心構えについて確認します。改めてですが、面接とはあなたと企業の面接担当者が直接コミュニケーションする場です。がっかりさせないことが大前提なので、無防備で飛び込むことは避けた方がいいですね。いくら志望度合いが低い企業であっても、だからこそぶっちぎりで内定を獲得して自分の市場価値を確かめる!それくらいの気持ちでいかないと時間がもったいないです。

自分で応募するにしても、転職エージェントを利用するにしても、履歴書や職務経歴書は準備することになると思います。具体的な書き方は今回の本題ではないのですが、基本的な書式ルールを守って「御社にどのように貢献できるのか」をアピールしてほしいところです。

提出した応募書類はよほど印象が悪くない限り、また誰かの手に渡ります。

窓口担当が開封して人事課に渡すかもしれません。

総務課が開封して直接社長に見せるかもしれません。

応募書類を書くときは、面接の場面を意識して書いてほしいですがもう一歩踏み込みましょう。あなたの応募書類を、その企業のオフィスで誰かと誰かが相談しているシーンを思い浮かべて書くと良いです。応募書類が一足先に企業に伺っているイメージです。

いざ面接の打診が届いたら面接準備です。

面接を打診されている時点であなたのキャリアに興味があり、直接話を聞きたいと思っているということです。ここでも一歩だけでいいので工夫することがポイントです。

その一歩とは

①聞かれそうな内容は答えを考えておく

②聞いてほしい話題に振る流れを考えておく

③聞かれたくないことへの対応を考えておく

④条件的な確認事項はクリアしておく

の4点です。実際は4歩ですね。

 

ひとつずつポイントを解説します。この4歩を準備しておくことで「こいつは前始末ができるヤツだな」「先手を取れる人材だな」という印象を与えることができるでしょう。

 

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①聞かれそうな内容は答えを考えておく

・志望動機

・自分の強み(課題)

・自分の人生設計(方針)

・転職先で活かせるキャリア

くらいはスムーズに答えられるようにシミュレーションまで含めて準備しましょう。テンプレート貼り付けような受け答えになってしまうかもしれませんが、ここは面接担当者も「それくらいは考えてきているでしょうから、サッと答えてね」と思っています。聞かれてから「はい、そうですね。強みですよね」とかダラダラ答える質問事項ではありません。

 

②聞いてほしい話題への流れを考えておく

自分のキャリアでアピールしたい知識や経験は、応募書類の書き方や面接の会話の流れから自然に入り込めるといいですね。ここに強引さがあるとマイナス印象になる心配もあるのですが、アピール不足になるよりは100倍マシですね。

「営業なのにエクセルがメチャクチャ得意だから、前職では残業が少なかったです」

「私はいちパートでしたが、怒鳴るお客様の対応を最後まで行ったことがあります」

のようなギャップ感があると引き立ちます。

他の応募者に埋もれないことを意識しましょう。

 

③聞かれたくないことへの対応を考えておく

ここはちょっと工夫が必要です。

応募者が言いたくない内容は、実は面接担当者も聞きにくい内容です。それはコンプライアンス的に聞きにくいのもあるでしょうが、差し障りなく懸念していることを聞くのは難しいですね。あなたの方から話題に出せば、その負担感は激減します。

「私が半年で辞めた会社は、みんなは2週間で辞めるような会社でした」

「シングルマザーですが、息子は私よりしっかりしています」

何かのせいにすることなく伝えるのは難しく感じるかもしれませんが、自分なりに工夫したことを伝えることに集中しましょう。誰だってアキレス腱や古傷はあります。それとどう付き合っているのかが大事ですね。

 

④条件的な確認事項はクリアしておく

ここは大人の準備を見せましょう。面接担当者の

「少し通勤距離が遠いですが大丈夫ですか」

「年収が結構下がりますが大丈夫ですか」

「たまに夜遅くなりますが大丈夫ですか」

「違う部署に異動になるかもしれませんが大丈夫ですか」

「未体験の職種ですよね。最初は大変ですが大丈夫ですか」

これらの質問は求人票を見たときに想定できるはずです。もし想定できないなら、もう一度企業情報に目を通してあなたが入社して5年後、10年後に何をやっているのかイメージしましょう。その通りにはならないでしょうが、懸念点をクリアしておくことが目的です。

 

最大のポイントは、気合いで「大丈夫です!」と即答するのではなく

「実際に通勤経路を走ってみました」

「1年目の給与でライフプランを考えてみました」

「残業があっても家族の理解は得られます」

「私はこの職種にチャレンジしたいのではなく、御社に入社したいと考えています」

「未体験の職種ほど、自分で調べて聞いてカラダを動かしていくタイプです」

きちんと裏付けがあって答えられたら、面接担当者は唸るしかなくなります。面接終了後に社内で協議するときにも、評価が高くなりますね。少なくともマイナスポイントはありません。

ぜひ①〜④の準備を行って面接に臨んでみましょう。そのままビジネススキルになる内容です。

 

転職エージェントを利用すると全部の項目に対して、詳しくフォローしてくれます。一緒に対策すると、転職活動のスピードも質も上がりますので検討してみてください。