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転職成功の条件⑤【面接成功のポイント まとめ】

現在キャリアコンサルタントとして人材ビジネスに関わっています。転職支援の最前線で様々な転職希望者と関わった経験をもとに、転職成功を応援するブログです。

行政の委託業務でも公的な就職支援を行ってきましたが、そのような数カ月のプログラムの中では、就職活動に関するひとつひとつのステップを講義します。その内容を紹介しますので、参考にしてもらえるとうれしいです。

 

今回は面接成功のポイントです。

何年も前からTV電話やスカイプを利用しての遠隔面接はありました。なぜそこまでして直接コミュニケーションを取るのかを考えてみれば、面接成功のヒントが見えてくると思います。

「会ってみて印象を確かめたい」

「伝えた内容について直接反応が見たい」

「何を伝えるのか直接聞きたい」ってことですね。

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面接成功のポイントの前に、理想的な面接って何でしょう。

私が思う理想的な面接は、あなたがある企業に面接に行ったときに

①条件についての懸念点は、事前にクリアしてある

②最初の2分で好印象を与える

③王手をかけた状態で残りの数十分を過ごす

これができれば、あなたは確実に内定をもらえることでしょう。

①~③が面接成功のポイントとなるので、ひとつずつ解説していきます。

 

①条件についての懸念点は、事前にクリアしてある

 

面接担当者の気持ちになって考えてみましょう。

応募者に給与システムの説明をして

「こちらの金額でご家庭でも相談してみてください」

と聞いたとします。そのときに

「事前に相談しましたが、問題ありません」

 と答えてくれたら面接担当者はシビれるかもしれません。

「時期によっては、3時間程度の残業が発生する日もありますが大丈夫ですか」

と聞いたとします。そのときに

「自宅に事前に連絡すれば〇〇のように対応しますので、問題ありません」

と答えてくれたら面接担当者は感謝してくれるかもしれません。

 

面接担当者は応募者の懸念事項を抱えたまま面接が終了することを避けたいのが本音です。応募者は宿題を持って帰る感じになりますし、企業側も思い切って内定を出せません。

ここについては転職エージェントを利用すれば、かなりの部分をカバーできると思います。その企業ならではの確認事項を事前に把握しているからです。面接のポイントを絞って対策できるのは最大のメリットかもしれません。

想定されるポジションや今後の展望など、直接聞いてみて考えたいことが多いですが、条件くらいは事前にクリアしておきたいですね。

 

  

②最初の2分で好印象を与える

ここは周りがどれだけ事前フォローしても、本人次第、本番次第ですね。

私自身も何度も支援している方の面接同席をしましたが、その場の雰囲気にいち早く馴染むことが最優先かなと思います。「用意してきた言葉を言おう」「緊張しないように頑張ろう」と意識が自分ばかりに向いてしまうと、周りの雰囲気を読む余裕がなくなります。

面接担当者がフランクな雰囲気だったら、失礼のない程度に表情豊かに手振りも交えて聞いたり自己アピールをすると良いでしょう。最初は堅苦しい雰囲気でスタートする面接もあります。そのときは発言の最後の「マル」まで伝えるつもりで、しっかり話すべきですね。多少面接会場の空気が軽くまで我慢です。

何度か面接を体験していると、自分から雰囲気をつくることもできるようになります。本命企業や当たって砕けろ企業では挑戦するものオススメです。

企業側に「会って良かったかも」と最初に思ってもらえれば成功ですね。

  

③王手をかけた状態で残りの数十分を過ごす

はっきり言って①と②がクリアになっていれば、よほど「おや?」という印象を与えない限り内定または次の面接ステップに進めるはずです。余計なことを言って面接がゴチャゴチャにならないようにポイントを絞った質問をぶつけてみましょう。

質問に関しては、多ければいいってもんでもないので2つくらいが理想だという印象です。会社の将来像やキャリア形成に関する質問をぶつけて、条件的な懸念点があったらクリアする最後のチャンスなので丁寧に聞きましょう。

条件的な懸念点は企業によっては、企業側が「えっ?そんなこと気にするの?」となるかもしれません。要望が多い応募者というイメージを与えることなく、ここをクリアにすることで、応募者によっても企業にとってもWin-Winになることをアピールすると良いでしょう。

 

 

転職エージェントを利用しているのであれば、後日確認することもできますので心配ないですね。どちらにしても王手がかかっているので、本当に入りたい企業であれば余計なことをしないことが大切です。ここでも「会って良かった」と最終的に感じてもらうことがゴールです。

企業がいったん「おや?」と思ったら一気に形勢が逆転します。逆転どころかそこからさらに逆転して戻すことが至難の業になるので、自分が王手をかけていることを忘れないようにしましょう。

①~③に関しては、個別記事もありますので参考にしてみてください。