キャリアコンサルタントとして転職支援を行ってきた経験から、就職や転職をするときのポイントを紹介するブログです。
より良い人生を送るためには「どこで働くのか」「誰と働くのか」「どう働くのか」全部大切ですね。今回は「どこで働くのか」にフォーカスして転職成功の条件をまとめたいと思います。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
自分ひとりで転職活動を行うときも、紹介会社の転職エージェントのサポートを受けるときも考え方は一緒です。基本的には複数の企業に同時に応募しながら転職活動を行います。
一般的な理由は以下の通りです。
・第一候補で内定をもらえるとは限らないから
・不採用だった場合に仕切り直しの時間ロスがあるから
・いろいろ見てから考えたいから
・あまりない機会なのでいろんな業界を見てみたいから
これらは多くの場合は自分にとってメリットになります。
例外となるのは
・誰か知人の紹介で転職活動を行っている場合
・いろいろありすぎると迷ってしまう性格の場合
・忙しいのであちこちに面接に行く時間がない場合
・転職活動自体を数カ月単位、中長期的に考えている場合
ですね。
こういった場合には、単発で応募して「いいご縁があること」を前提に転職活動をしてもらえればいいと思います。実際に忙しすぎるという方は多いですね。
転職エージェントのサポートを受けるのであれば、ほとんど場合は複数応募を提案されるはずです。いち早く転職が決まった方がその転職エージェントの成績になるという本音はありますが、本質は別のところにあります。
「どこで働くのか」と大切に考えて、より良い環境を探すのであれば複数応募がオススメです。代表的なメリットは以下の通りです。
・いくつかの求人を比較した方が自分の選択軸が定まりやすい
・家族や友人と相談するときにも選択肢があった方が比べやすい
・思わぬ業界や職種に興味を持つかもしれない
・第一候補でなくても内定をもらえると精神的にラクになる
さらに転職活動を有利に進めるためには(内定を獲得しやすくするには)もっと人間的な原則に沿って動く考え方が必要です。それは「みんなが欲しいものは自分も欲しい」です。
面接の場面で思わず「なかなか内定がもらえないんです」と伝えてしまったら、その面接している企業では内定がもらえないと思います。言い方が悪いですが「みんながいらないのであれば自分もいらない」となります。
つまり複数応募しておくことで内定をひとつでも獲得しておくことが、自分の転職活動を有利にします。多少条件が合わなかったりしても面接担当者は
「なんだ、もう内定もらっているところがあるのか」
「この方は確かに魅力的だよな」
「やっぱり、この方を採用した方がいいのだろうか」と考えます。
この進め方によって転職市場において自分の価値が高くすることができます。転職エージェントも通常はいくつかの企業から内定を獲得できるようにサポートします。
ある企業で内定を獲得していることを伝えてマイナス印象を与えてしまったようなら、その企業はそれ以上考えなくてもいいと思います。
転職活動を行っているときに
・すぐに転職先を決めたい
・他の有力企業で内定をもらっている
という状況をつくっておくと、自分の転職市場での価値を高めることができますので参考にしてみてください。
ちなみに新卒に関するエピソードですが、私が当社の学習塾部門に3年弱緊急的に在籍していたときの就職支援を紹介します。就職支援というほどの支援でもないのですが、塾講師には大学生のアルバイト講師も10名前後いたので私なりにできる範囲で就職活動をサポートしていました。
その内容は「ウチの会社から猛烈に誘われているって言っていいよ」です。
毎年のように本当に入社する大学生もいるのですが、アルバイト講師が別に希望していなくても「誘われている」アピールをしなさい、と伝えていました。理由は前述の通りです。面接担当者の「みんなが欲しいものは自分も欲しい」効果を狙ったものです。
面接担当者だって、就職するつもりもなくやっているアルバイト先で誘われているのであれば期待できます。おそらく面接担当者のアタマでは
「アルバイトであってもちゃんとやる学生なんだな」
「仕事に対して真面目なのかもしれないな」
「いつも見ているアルバイト先が誘っているんだから間違いないだろう」
となっているはずです。これは内定出ちゃいますよね。
内定を獲得するためのノウハウやハウツーみたいなものはたくさんありますので、事前情報には困らないと思います。書類作成や面接対策についても私のブログ内で紹介しています。
今回はあくまでキャリアコンサルタントの視点から、なるべく行きたい企業から内定がもらえる転職成功のアドバイスをまとめました。
参考にしていただけると幸いです。