自分が経験したことのない業界って飛び込むのは勇気が必要ですよね。転職経験のある方は、大なり小なり独特のドキドキを感じたことがあると思います。重ねたキャリアを武器にして、同じ業界、同じ職種でキャリアップ!というパターンはよく見られます。その業界ならではの「あるある」を熟知しており、転職が成功しやすいですね。と同時に、注意しなければならないのは
「イヤになったらいつでも辞めればいい」
とタカをくくってしまうことでしょう。
スキルに自信がある方は、自然とそういう思考回路になりやすいと思います。
実際は同じくらいの割合で、違う業界、職種に転職する方もいます。残念ながら
「やってみたら違かった」
「やってみたら無理だった」
と経験した方は、違う環境にチャレンジしようかな、となります。また、視野が広がった結果、やりたいことが見つかった、というチャレンジもありますね。前職での経験を
「なかったことにしたい」
とするのではなく
「そこで働く人達の気持ちがわかる」
を次の職場で活かせば、良い転職になる可能性がグッと上がります。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。現在、就職支援講座を運営しています。
・就職活動概論
・マインドセット
・キャリアの棚卸しと整理
・書類作成
・面接対策
を座学にて行ってます。これらがもうすぐ終わって、業界研究、職種研究に移っていきますが、これが難しい。私が体験したことがある業界なら、イメージしてもらえるくらいは、内情を伝えられます。しかし、聞いたことしかない業界はふんわりした話しかできません。
そんなわけで、よくわからないことを抽象的に伝えるわけにもいかないので、協力していただける企業に、私がインタビューに行ったり、講座にゲスト講師に来てもらったり、受講生と企業訪問したり、その他いろいろ手を尽くします。
ある企業の担当者ですが「やっぱり中途採用だけでなく、毎年新卒を採用しているような企業は、自社のアピールや業界の特徴を紹介するのがうまい」と教えてもらったことがあります。まったく同感です。
人材不足の昨今、興味ゼロからどのように振り向かせるのか、新入社員をどのように育てるのか、そういったノウハウも蓄積されています。どこの企業も新卒採用ができるわけではないでしょうが、様々な業界の方々がどんな風に説明をしているのか直接聞いてみたいものですね。小売業や飲食業であれば、実際に体感することができるので、訪問してみれば解決することです。多くの場合、企業理念や方針までサービスや商品に反映されていることでしょう。
反対に、エンドユーザーに直接つながらない業界、対企業の取引中心の業界は、どうしても実感を伴わない理解になってしまいます。転職を検討するなら、転職エージェントの活用はオススメです。実際に企業に足を運んで、採用担当者に話を聞いたり、中小企業なら社長に直接ヒアリングしたりしています。また、その業界で働いていた求職者とも面談を行ったりするので、企業側、社員側の目線を持っているのは大きな強みです。ネットなどで調べるよりも、自分が思うプラス情報、マイナス情報を聞くことができますので、率直な話をしてもらうと良いでしょう。
バーチャル体験とかできるといいんですけどね。ただそれでも、どんな人がどんな雰囲気で働いているかまでは、テクノロジーではどうにもならないでしょう。
参考にしていただけると幸いです。