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転職成功の条件①【転職して良かった!と実感するには】

キャリアコンサルタントの経験から転職成功の条件をまとめているブログです。もしあなたが転職を検討していたり、すでに動きはじめているのであれば参考にしていただけると幸いです。

 

私は2000名以上の転職希望者に対して直接的または間接的に関わらせてもらいましたが、みなさん転職に至る経緯や考え方はバラバラです。条件や希望も当然人それぞれですし、何を優先するのかは緊急性や価値観で決まります。そういった多様性に左右されず、これはどんな時代や環境でも鉄則だろうと考えられるものを紹介します。

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

今回は2つのテーマに絞ります。ひとつは「ワクワクする気持ちを大切にする」もうひとつは「予感・体感・実感」です。それぞれ解説します。

 

①ワクワクする気持ちを大切にする

私のすぐ近くの人達だろうが転職希望者であろうが、アドバイスするときのスタンスは基本的に一緒です。わかりやすくするために現在の学習塾部門にいたときの例を挙げます。

 

当社の学習塾部門は個別指導塾を運営しています。

私が代打で3年程度教室長を勤めたことがありましたが、生徒150名以上の大きな教室だったので30名の講師がいました。教師を引退した方やパートタイマーもいましたが毎年10名弱は大学生のアルバイト講師がいます。

なかには大学3年生や4年生もいるので、生徒指導もしながら自分自身の就職活動も行う場面があります。新卒の場合は特に、何社もエントリーしていくつか内定をもらって選ぶパターンが多いので迷うことも多いようです。教員採用試験の結果次第という学生もいるので意外と進路がはっきりしないですね。

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何を選ぶか相談されることもありましたが、細かい内容は別として私が伝えていたのは

「結果どこが一番ワクワクしたの?」

でした。どのような業界を選ぶのか、どのような職種を選ぶのか判断材料はいろいろです。勤務地、給与、年間休日、社風、企業理念も判断材料になるでしょう。

どこを選んでもいい気がするし、選択に自信がない気もするし。。。

しかし、ワクワクする気持ちは間違いがありません。ワクワクする気持ちは何かと比べてどうだから、この数字がこうだから、みたいな論理的な思考とはまったく別物です。論理的な思考は逆に判断を迷わせる原因ですね。

ワクワクする気持ちはウソがありません。説明できる必要もありません。

 

もっといいのは誰のせいにもできないことですね。「自分がワクワクしたから決めた」と自分の決断に自信が持てるようになります。反対に「なんかパッとしないなあ」と思いながら条件や安定性だけで決めてしまうのは本当にオススメできません。入社してからもパッとしないでしょう。「思ったより残業多いじゃん」みたいなレベルの低い不満が出てきます。

 

②予感・体感・実感 

ここは選んでからの話です。

例えばどこかでランチでも食べようとお店を探していたとします。続きになりますが、ワクワクするお店を見つけたら入りたくなると思います。値段や内容で考え直すこともあるでしょうが「なんか美味しそう」と思って入ったら期待しちゃうと思います。

こうなればお店の思うツボです。

お店の視点で考えてみれば、お客様が「美味しそう」という先入観で入店してくれれば、味や接客が80点でも満足して帰ります。つまり「美味しそう」という予感で入店してくれれば「やっぱり美味しいじゃん」と体感してくれて「美味しかったね」と満足を実感して終わります。

多くのお客様は自分の決断が正しいことを証明しようとするからです。

 

イマイチな印象で入店したお客様はちょっとしたことで不満を感じます。「このお店大丈夫かな?」という予感で入店すると「やっぱりイマイチだったかな?」と期待しなかったランチを体感して「違うお店の方が良かったな」と不満足を実感します。

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つまり、きっかけの時点で多くの結果が決まってしまいます。よほどのことがない限り第一印象が急降下することはないですし、よほどのことがない限り一発逆転で好印象になりません。

これを自分の進路に応用すればOKです。 

両目でしっかり情報収集をしたら、予感を大切にしながら決断します。走りはじめたら「この決断は正しかったはずだ」と片目は閉じて小さいことは気にしないで目標を決めることですね。

 

実務上のことでは、第一印象や希望的観測は戦略を考えるときに障害となる場合があります。だからこそ相手にプラスの予感を与えることは重要ですね。営業や接客、どんなビジネスシーンでも使える考え方です。

参考にしていただけると幸いです。