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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

私なりにキャリア形成を考える【ワークライフバランスとかパラレルキャリアとか】

私は栃木県で2回転職を経験してから、現在はキャリアコンサルタントとして転職希望者と向き合ったり、教育部門のサポートを行っています。個人的には受験生向けの参考書の出版も行っており「キャリアとは生き方」「キャリア形成と教育は生涯続くこと」を軸にして、いくつかのブログを書いています。2020年から

・タウンワークマガジンの記事監修

・文星芸術大学2年次に向けたキャリアガイダンス講師

・プログラミング教室のマネジメント業務

を手掛けており、今回の記事では私自身の思うところを含めてキャリア形成、特にパラレルキャリアについてまとめます。

 

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

会社で「今日は何してもいいよ」と言われたときに、残っている仕事は別としてやりたいことがあるでしょうか。この答えがパラレルキャリアに繋がります。


ワークライフバランスを考えて生活している方、あまり気にしない方、様々な考え方があると思います。答えはありません。結局どうであっても、そのときの状況でワークに集中したり、ライフに集中するかもしれませんが、バランスを数字で「50:50」のように完全固定するわけでもなく、臨機応変でどちらかだけにならないことが大切ですね。

 

自転車で例えると前輪がワーク、後輪がライフといったところでしょうか。

ワークの時間は、プライベートな時間どころか寝ている時間よりも長いため、人生の方向性に大きく関わります。どのような人達と働くのか、どのような出会いがあるのか、また使えるお金や財産にも直結します。

また、ライフの時間は、ワークの時間とは違う種類のインプットとアウトプットができます。何気ない日常生活を通してリフレッシュしたり、行きたい場所に行ったり、欲しい物を買ったり、何かを体験したりすることができます。それがモチベーションになってワークを頑張るかもしれません。ワークを計画的にしてライフを充実させるかもしれません。

育児や介護などを抱えていると、そんなことを考える余裕がないかもしれませんが、自転車の速度を決めるのはライフではないかと考えています。私自身も3人の子育て中で、要介護の近親者もいますので実感しています。

もちろん、人によってはワークが後輪、ライフが前輪という方もいるでしょう。どちらにしろ、前輪と後輪がしっかり回っている状態が大切です。そしてハンドルを切らなければならないときに切る、ペダルを漕がなきゃならないときに全力で漕ぐ、そのようなメンテナンスが必要です。

ハンドルを切って自分の目指す方向に向かうためには、そもそも前進していなければなりません。前進していないとハンドルを回すのも重いですね。その一方で、安定して前進して、時には勢いよく加速するためには後輪がしっかり回っている必要があります。前輪、後輪のどちらかが止まってしまうと、進めないばかりか転んでしまうかもしれません。急に止まったらなおさら対応する前に転んでしまいます。

 

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さらに自転車を安定させるにはどうしたらいいでしょうか。今のところ、パラレルキャリアの考え方が答えになると考えています。個人的にはとても大切な考え方で、学校教育にも取り入れていいのではないかと真剣に思っているくらいです。


パラレルキャリアは一般的には、人間の寿命が企業の寿命よりだいぶ長くなった時代だからこそ、ワークと平行して第2、第3のキャリアを同時につくりましょう!ということです。「自己投資」という言い方でも当てはまりますが「将来のキャリアに保険をかけておく」の方が実態の意味に近いかもしれません。


同時につくるキャリアは、何個あってもいいでしょうし、キャリアの中身もバラバラです。パラレルキャリアという概念がなくても、最初から多角的に多方面で働く方もいます。それが副業になっている人もいるでしょうし、サークル活動、ボランティア活動、勉強会、本格的な趣味、人それぞれです。

このパラレルキャリアがあれば、車輪が3個、4個と増えるので安定して先に進めます。ワークかライフの調子が悪いときでも支えてくれるでしょう。前輪か後輪が急に止まっても交換できるかもしれません。本来は3個目、4個目の車輪があることでさらに勢いよく前進できればいいですね。

 

「今日は何してもいいよ」と言われたら、私は

①プログラミングを活用したドローンレースを開催する

②再度出版に挑戦、キャリア教育に活用する

③キャリア形成を学び、社会人向け・シニア向け学習塾の企画を考える

④WEBとITの知識をつなげて、理想的なハローワークを形にする

⑤幅広い業界に取材して動画求人コンテンツを作成、転職ツールにする

⑥ボランティア学習塾を通じてモチベーション格差を埋める

⑦学習カウンセラーとして、教育インフラの入口として機能する

現在すでに動いている、これら①〜⑦を進めていきます。プライベートなことを含めたら、やりたいことは2倍になります。自分の時間を捻出しては少しずつインプットとアウトプットを繰り返しています。

誤解を恐れずに書いてしまうと、個人事業主や経営者は利益を常に念頭に置かなければならないでしょうが、サラリーマンはやることやっていればプラスアルファに手を出しやすいと考えています。

「面白そうだから手を出してみる」がやりやすいですね。

「キャリアとは生き方」とすると、雇用する立場なのか雇用される立場なのかは問題ではありません。やりたいことを実現できるのであれば、極論どちらでもいいんじゃないでしょうか。

 

小室淑恵さんの講演では「ワークライフバランスではなく、ワークライフシナジーを目指すべき」という内容のものがありましたが、まったく同感です。ワークとライフを比べるから、綱渡りのようにバランスを考えなきゃならないです。

ワークもライフも、その他いろいろ含めて相乗効果を狙った方がいいですし、それこそパラレルキャリアの目的につながります。「ワークライフバランス」は「働かない改革」と誤解されそうな言葉なので「ワーク‐ライフ-セルフインベストメント‐シナジー」の方が令和時代にはピッタリでしょう。

自己啓発を一言で表現できる英単語があればいいのですが。

 

参考にしていただけると幸いです。