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「残業が多すぎる」納得してもらえる退職理由とは④

転職エージェントとして日々転職のサポートをしていますが、退職理由は本当に大切だと実感しています。面接でもほぼ必ず聞かれる退職理由ですが、あなたの退職理由が「残業が多すぎる」であった場合に、どのように伝えるのが効果的でしょうか、考えてみたいと思います。

 

「残業が多すぎる」という退職理由をストレートに伝えてしまうと、面接担当者に「この方はあまり働きたくないのかな?」と心配される恐れがあります。これは避けたいですね。猛進型でバリバリ働きます!までの心意気は必要ないでしょうが、企業側の目線で考えると「少なくとも仕事に積極的に向き合う方を採用したいな」が本音でしょう。仕事に対して消極的、会社に貢献する気持ちが1ミリくらいしかない新入社員は、現場に配属されても迷惑です。

面接において、あなたの退職理由をどのように伝えるべきでしょうか。

 

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栃木県の転職エージェント、吉田です。

「残業が多すぎる」という退職理由を誤解されることなく表現を変えて伝えるには、いくつかパターンが考えられますが大きく2つに分けてまとめます。参考にしていただけると幸いです。

 

①感情論でなく、客観的に残業が多すぎる事実を伝える

 

「残業が多いので辞めようと思いました」と言うのは簡単ですが、面接担当者は「多いってどのくらい多いの?」と当然思うはずです。ひょっとしたら「オマエさんよりオレの方がよっぽど働いていると思うよ」と心の中で思いながら「そうなんですね」と笑顔で返してくるかもしれません。面接担当者に「そんなに大変なら確かに辞めたくなるよね」と共感してもらうにはどうすれば良いでしょうか。

忙しい時期はどの企業だってあります。あなた以外の社員も退職したり入社したりで戦力は変わるので、どうしたって残業が発生するのはしょうがありません。こういう状況の残業は納得して対応できる、納得できない残業がある、先の見えない残業は厳しい、など目の前に座っている面接担当者が納得できる退職理由を伝えましょう。

「忙しい状況で残業が発生するのは、まったく問題ございません」

「日中ダラダラ仕事をするせいで夕方以降の無駄な残業が発生しており、問題意識を持った同僚と改善を提案してきたが、まったく現状を変えようとしない現場の雰囲気でした。少なくともこの環境が原因で先輩社員が2名辞めており、現場発信で現状を打破するのは難しいと感じています」

「明らかに必要な人員が揃っておらず、慢性的に1日3時間以上の残業が発生しており人員補充が必要な状況でした。会社として自動化やシステム導入など環境改善をする考えもなく、新しい社員を採用する動きもないので、このまま働き続けることに不安を感じていました。辞めたかったら辞めていいよ、と上司はいつも口走っており現場の雰囲気は殺伐としていました」

ここまで模範的な回答をする必要はありませんが

・感情的に「残業が多い」と言っているわけではなく

・客観的な事実を伝え、あなたがその事実に対してどう感じているのか

このセットで伝えるようにしましょう。事実と感情のどちらかだけでは言葉足らずになります。少なくともあなた自身が原因で残業が発生しているわけではなく、誰が聞いてもその状況は厳しいね、と共感してもらえる伝え方を考えておきましょう。

 

②プライベートに対する必要性や価値観を伝える

 

「ワークライフバランスを改善したい」という退職理由は多いです。我々のような転職エージェントとの登録面談で聞く場合もありますし、面接時に退職理由を聞かれて回答する場合もありますが、ひょっとしたら面接担当者は「仕事から早く帰って、何をそんなにやりたいことがあるの?」と思っているかもしれません。保育園の迎えがある、家事との両立をしなければならない、何か勉強や通学をしている、のように強制的な理由があるのなら問題ありませんが、独身で何か働く時間に対して制約があるわけでもなさそう、そのような環境だとしたら注意が必要です。

私自身も一定のラインを超えた長時間労働は反対です。効率が悪くなるだけですし、心身に負担がかかります。何かをプラスアルファで勉強しよう、実践してみようと考えても時間に余裕がなければ無理が出てしまいます。ワークライフバランスは人それぞれの考え方、価値観、経験、環境で決まるので「このバランスが最適じゃないか」という正解はありません。その代わり納得解を準備しておくようにしましょう。

「ワークライフバランスを改善したい」という退職理由を伝える際は、改善することで何がしたいのか答えられるようにしておきます。誰かと過ごす時間を確保したい、趣味の動画編集をもっと勉強したい、本を読んだり誰かを会ったり自己投資に費やしたい、このように何かしら説明して納得してもらわないと、無駄にあなた自身の評価を下げてしまうのでもったいないです。

 

一般論ですが、ざっくりと「あなたのことを知りたい」と思ったら「あなたのお金と時間の使い方」を教えてもらえれば充分です。しかし、ストレートに「お金と時間を何に使っていますか?」と聞くのも漠然としていて、どのようにも答えられるので難しい質問だと思います。残業に対する質問は、あなたがどれだけ残業に耐えられるのか聞きたいのではなく、時間に対する考え方、価値観を聞いていると思って答えると良いです。そうすることで「できれば月間20時間以内に抑えたいです」みたいなツッコミどころ満載の回答にはなりません。

 

「残業が多すぎる」この退職理由について、中身をしっかり伝えることであなた自身の評価を高めて、その一方で面接している企業が残業に対してどのようなスタンスで対策を講じているのか確認できると理想的ですね。参考にしていただけると幸いです。