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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

パラレルキャリアのメリットとは【仕事や家庭との相乗効果】

パラレルキャリアっていうキーワードがあちこちで話題になるタイミングがあります。副業解禁とか働き方改革とか、ニュースの動きに合わせて出てくるキーワードですが「何それ?」という方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、実体験も少し入れながら、私なりにパラレルキャリアとそのメリットを解説したいと思います。

 

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

現在私は、栃木県内の企業で転職エージェントとして働きながら、並行して学習塾部門の教材作成やその他諸々の仕事をさせてもらっています。「させてもらっている」という言い方は人によっては違和感があるかもしれませんが、仕事を通じて経験の幅が広がることに感謝してこのブログも続けています。

 

 

キャリア形成を考えたとき幅広い経験を重ねることが、今の私にとってはもっとも必要なことだと考えています。未熟ながらもパラレルキャリアを実践したいと日々狙っているので「ワーク」という軸や「ライフ」という軸以外にも「どうすれば影響力の高い、生産性の高い人生を送れるか」考えながら、いくつかの軸を作り続けています。

ワークライフバランスという言葉もありますが、「ワーク」と「ライフ」しかないからバランスを取らなければならない、という考え方が土台です。

私が思うパラレルキャリアは、タイヤを3つや4つにすることです。

「二輪車だからタイヤが1つでもパンクすると倒れてしまう」

「二輪車よりも三輪車の方が転ばない」というイメージです。

 

パラレルキャリアは企業研修だけでなく、学校教育でも積極的に取り入れてもいいのではないかと思っています。パラレルキャリアは私のように狙ってやることではなく、本来は自然に実践できてほしいですね。


その方が、企業で仕事をしながら

「企業で働く=自分と企業のwin-winを考える」

家庭を大切にしながら

「家族と過ごす=自分と家族のwin-winを考える」

と生産性の上がる考え方になります。

「家族と過ごす」はざっくりと「プライベートの時間を過ごす」と表してもいいでしょう。パラレルキャリアとは自分が与える影響と与えられる影響が相乗効果を起こすということです。


パラレルキャリアをつくることはメリットがたくさんあります。第2、第3のキャリアが別な仕事でもいいですし、ボランティア、趣味、習い事、勉強会でも構いません。そこに「自己投資」の意味があれば本質は一緒です。


パラレルキャリアの最大のメリットは、
「ある業界や職種でナンバーワンになることはとても大変だけど、いくつかの知識経験を組み合わせてかけ算した方がオンリーワンを目指しやすい」
ではないでしょうか。
これに尽きると言ってもいいくらいです。

 

このことを意識して実感しているかどうかが大切です。自分のこれまでのキャリアを

「どうってことない経験」

「今の仕事とはまったく関係がない経験」

「ただの遠回り」

と考えてしまうとパラレルキャリアを実践しようという意識にはなりにくいです。過去の経験をゼロとして扱ってしまうと、今のキャリアとかけ算してもゼロになるからです。

 

カンタンなところから考えると、過去の経験と今のキャリアをかけ算することからスタートするのがわかりやすいです。厳密に考えるとパラレルキャリアには当てはまりませんが、これなら誰でもイメージできるはずです。

 

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私の例で申し訳ないですが、現在勤めている会社ではキャリアコンサルタントとして人材ビジネスに関わったり、その後学習塾部門に異動したり、いろいろな経験をさせてもらいました。ある人は同じ会社で全然違う部署に異動になると

「せっかく仕事覚えたのに」

「この仕事をもう少し極めたいのに」

と感じるかもしれません。私もそうです。

 

しかし、これをキャリアのかけ算をするチャンスだと気持ちを切り替えることが必要です。考え方次第です。

・キャリアカウンセリングの知識経験を学習塾の保護者面談に活用する

・人材部門で求人票を作成した知識経験を学習塾の教材作成に活用する

このような相乗効果を起こすことができます。

 

今の会社に転職する前はファミレスで勤めていました。チェーン展開していたファミレスだったので、マニュアル作成や新人トレーニングに携わる機会が多かったのですが、その経験をさらにかけ算することで、受験用参考書の商業出版などプラスアルファの経験もさせてもらっています。

いろいろ書いて表現することに、まったく抵抗がなくなり短編小説を書いて応募したり、大手サイトの記事監修を行うようになりました。

 

このような相乗効果を意識するようになると

「過去の経験と今のキャリアのかけ算しよう」

ではなく、次のステージとして

「現在進行形の、このキャリアとこのキャリアをかけ算しよう」

という発想になります。

 

第2、第3のキャリアが仕事でなくても構わない理由です。

「自己投資」しているものが何であってもお互いをかけ算できないかな?と自然に発想するようになりますので、メインワークでも成果が上がることが期待できます。多くの方の転職支援をしてきましたが、転職成功する方は過去の経験も上手に活用します。本当にダメな会社に勤めていた方でも、話のネタくらいには活用します。

 

「飲食業なんてやるもんじゃなかった」

「この会社に入って何もいいことなかった…」

と、いつまでも考える方は残念ながら、同じことを繰り返します。


パラレルキャリアはその他にも

・視野が広がる

・人脈が広がる

・自分にできる範囲で周囲に貢献できる

・競争を前提としないのでストレスが少ない

・現在の会社でもできることの幅が広がる

・次の手を打つヒントをたくさん持っている

と数多くのメリットがあります。


ワークライフバランスという言葉をイスを使っても表現してみましょう。イスの足が「ワークとライフの2本足」から「ワークとライフと別なキャリアの3本足」になってさらにバランスが安定するイメージです。経営者などは足が1本でもそれが太くて丈夫なら、グラグラしないでしょう。バランスを考える必要もありません。しかしサラリーマンはなかなかそうもいかないでしょう。

ワークライフバランスよりパラレルキャリアを意識することをオススメします。


参考にしていただけると幸いです。