面接対策をまとめているブログです。今回は「あなたの失敗談」がテーマです。
面接本番で
「これまで仕事をしてきて、何か失敗談はありますか?」
と聞かれることがあります。意外と、聞かれそうで聞かれない質問の代表ではないでしょうか。ひとつは、聞いたところで返しや展開が難しい、優しい面接担当者だと失敗談のフォローをしてあげることになり、なんだかわけわかんない展開になるからだと思います。
ただテッパンの質問として聞いてくる企業も多いので、何をもって失敗と捉えているのか整理して大事に答えたいところです。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。あなたが初めての面接を控えており、対策を考えているのであれば、ぜひ次の2つのポイントを参考にしていただきたいと思います。
①自分の成長に繋がったエピソードを紹介する
単に会社や顧客に迷惑をかけちゃったってことでも構わないですが、あなたに何年かのキャリアがあるならば
「今思えばもっと数字を伸ばせた」
「今思えばもっと利益に貢献できた」
みたいに、自分が成長して振り返ったからこそ気づいた失敗談がいいですね。度合いにもよりますが、会社のルールよりも顧客に喜んでもらえること優先してしまったこともアリでしょう。前向きに反省して改善していることが前提です。
「この失敗談は、この方を成長させるきっかけになったんだな」
これをゴールに、面接で伝える内容を考えましょう。いかにも「このネタ、準備してきました!」「待ってました!」的に答えると不自然なので、ちょっと思い出してから答えられるのがポイントです。
そんなに難しく考えなくても、笑っちゃうくらいの大失敗もオススメです。
「早とちりで間違った説明を続けてたら相手を怒らせてしまって、真冬の駐車場で2時間説教をいただきました」
こんな話を聞いたら
「確かにあなたのミスかもしれないけど、そりゃまた大変だったね」
と笑ってもらえると思います。
②失敗談を「発見」と言い換えてみる
これはおすすめです。前向きにキャリアを築いている方は、自然とこの考え方ができています。「失敗」だとマイナスイメージで「そもそも、やらなきゃ良かったの…」という印象になってしまいますが「発見」であれば「やって良かったね」となります。
失敗談を考える際には
「こうするとうまくいかないことを発見した」
のように整理して準備しましょう。当然ですが、面接の場でも同じ言い回しで説明します。面接対策だけでなく、かなり人生の捉え方が変わりますよ。
「失敗は成功に近づいている」ってエジソンをはじめ、先人たちはいいこと言ったものです。成功が見えてれば、勇気を出して失敗できるんですけどね。何にしてもネタにできればすべてよし、といったところでしょう。
脱線しますが、私はブログに書いたり講座で話をするようになってから失敗談はウェルカムになりました。もちろん口外できないようなミスもありますが
「これは誰にでも起きそうな失敗だな」
「私のミスを紹介することで、何か伝えたいメッセージがより強く伝わるだろうな」
と思ったら、なるべく紹介するようにしています。
「これはネタになる!」と捉えられるようになってから、ほとんど失敗談をマイナスに感じなくなりました。後輩に教えてもいいでしょうし、家族や子どもに伝えてもいいでしょう。