就職するとき、必ず転職するときに考えておかなければならないことがあります。
これがないと転職活動がスタートしませんし、ゴールも決まりません。それは
「転職先を選ぶ基準は何ですか?」
です。
これは履歴書や職務経歴書のような応募書類に書くことはないでしょうが、面接担当者から聞かれる可能性が非常に高い質問です。つまり、転職先を選ぶ基準を考えないで応募書類を書いていると、面接本番で困ることになります。
聞き方を変えると
「あなたの考えや行動の軸は何ですか?」
これは転職だけでなく、人生の大きな節目で自問自答することも多い質問ではないでしょうか。あなたはどうでしょうか?
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。転職活動のポイントを紹介するブログですが、今回のテーマは転職先を選ぶ基準です。
①過去にフォーカスして「これまでの経験を生かせる環境」
②現在にフォーカスして「年収など条件改善を実現できる環境」
③未来にフォーカスして「この先のキャリアアップを実現できる環境」
全部OKです。ただ単に
「接客の経験を活かしたいと思います」
ではなく
「接客サービスを提供しながら、どうしたらお客様やチーム全体がもっと楽しんでもらえるのか工夫してきた経験を発揮したい」
このように具体的な返答ができると良いですね。
「今後英語を活かした仕事がしたいです」
では、犬も歩けば棒に当たる状態です。英語を使ってどのようなことを実現したいのか、ここが答えられるとあなたの基準が光ります。
ただし、この質問に関してはむしろ
「ワクワクする会社」
「面白そうな会社」
みたいなアナログな理由でも充分だと思いますね。理由をいろいろ付け加えながら転職先を選ぶ基準を説明するよりホントっぽいです。
私が飲食店店長として勤めていたときのことです。
1年に1回くらい「この店って募集していますか?」と聞かれました。働いているスタッフが楽しそうだったり、イキイキしているとこういう現象が起こります。
お客さんはどちらかというと、美味しい料理がちゃんと出てきて当たり前、感じのいいサービスを提供されて当たり前、トイレもピカピカで当たり前、と減点方式で店舗全体を見るので、ひとりでもカリカリしているスタッフがいたり、バタバタしている印象があったらもうダメです。
私は、自分の店が支持される店かどうかのバロメーターにしていたのですが、店長ひとりが一生懸命汗かいてもダメなものはダメです。
「外から◇◇を見て、すごくいい会社だと感じました」
「御社の方にお会いして、素晴らしい話を聞いたことがあります」
これだけで充分会社を選ぶ基準になります。
言われた面接担当者は嬉しいに決まってます。今時は、みんな検索した結果について感じたことを言うだけなので効果が高いですね。
転職エージェントを活用している方は、企業に訪問した際のエピソードを教えてもらってもいいでしょう。
ここ一番では
「エビデンスよりもエピソード」
ぜひネットの情報だけでなく、生で感じるものがあるかどうかアンテナを張ってみましょう。生の気持ちが入ると、他の候補者とは一歩違う印象を与えられます。