自然豊かな観光地である日光には、数々の滝がありますが、そこから私の独断でオススメしたい【日光の滝】TOP5を、ランキング形式で紹介したいと思います。
一応順位をつけてはいますが、その内訳がわかりやすいように雰囲気や交通手段、滝の周辺はどのような環境なのか、★の数を使って地元民の目線で解説します。
日光への旅行を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
(2023年10月現在の情報です)
第5位 霧降ノ滝
まずは霧降ノ滝(きりふりのたき)を紹介します。第5位ではありますが、自信を持ってオススメできる観光スポットです。
他の第1位~4位とは、エリアがまったく違うので一緒に観光しようと思うと組み合わせが難しいのですが、自然に囲まれた遊歩道の先に広がる景色は必見です。
迫力 ★
雰囲気 ★★★
周辺環境 ★★
アクセス ★★
合計★×8
星の数で評価すると、このような感じです。深い森に囲まれて、滝が何段にもわたって流れ落ちる様子は圧巻ですが、肝心の滝までの距離がかなり遠いです。大迫力の滝を期待していると肩透かしっぽくなるかもしれませんので、厳しめで迫力は★1つです。
反対に、それだけ山ばかりに囲まれた環境ということでもあるので、雰囲気は抜群、★3つです。紅葉の季節のマダラ模様になった山や、新緑が眩しい初夏など、季節の変わり目は特にオススメの季節です。
マイカー以外にもバスで行くこともでき、トイレ付きの広い駐車場も充実していますので、周辺環境とアクセスは★2つです。
鬼怒川温泉に宿泊するのであれば、世界遺産エリアよりも手前なので観光しやすいと思います。
第4位 裏見ノ滝
松尾芭蕉も訪れたという裏見の滝(うらみのたき)が第4位です。
残念ながら2023年秋の時点では、まだ遊歩道が土砂崩れの影響で通れませんので、下流の景色しか見ることができません。工事は12月までかかるようなので、ぜひ2024年以降に改めてチェックしてみてください。
迫力 ★★★
雰囲気 ★★★
周辺環境 ★★
アクセス ★
合計★×9
この裏見ノ滝は、かつてはその名の通り、滝の裏から見ることができたようですが、1902年の水害で残念ながら歩道が塞がれてしまったようです。
それでも流れる滝の美しさはもちろん、神秘的な滝つぼも間近で見ることができますので、迫力は★3つです。
数々の滝のなかでも、上流から流れる雰囲気、滝の美しさ、そこに至るまでの遊歩道の10~15分のハイキングなど全体のバランスが素晴らしく、雰囲気も★3つです。
トイレ付きの駐車場があるのですが、残念ながらバスは走っていないので、マイカーやレンタカーでしか来られないロケーションです。
そういうわけで、裏見ノ滝自体は素晴らしいのですが、周辺環境は★2つ、アクセスは★1つです。
第3位 竜頭ノ滝
奥日光を代表する観光地のひとつでもある、竜頭ノ滝(りゅうずのたき)が第3位です。上流に続く遊歩道も整備されていて、いろいろな景色を楽しめます。
団体旅行の観光ルートに入るような有名な滝ですが、大きな岩によって滝が二手に分かれて竜のアタマのように見えるという、変わった形が特徴です。
迫力 ★★★
雰囲気 ★
周辺環境 ★★★
アクセス ★★
合計★×9
竜頭ノ滝は観瀑台と茶屋が合体しており、かなり接近して滝を見ることができます。小さい子どもだと怖いくらいの距離なので、迫力満点で★3つです。紅葉の季節も素晴らしいですが、冬の氷に包まれた景色もまた、他では味わえない力強さがあって、個人的にはオススメです。
また滝を見るための観瀑台が、茶屋(龍頭之茶屋)と合体していますので、全身を大自然に囲まれて観光したい方にとっては、ちょっと雰囲気が合わないかもしれません。
雰囲気は★1つにしていますが、決して雰囲気が悪いというわけではないのですが、いかにも観光スポットとして人の手で完成している印象です。
食事とおみやげ、休憩まで全部揃っているので、周辺環境は★3つです。アクセスについては、バスが走っていますが混雑する場合もあるので★2つとしています。
第2位 華厳ノ滝
日光の観光地としてあまりに有名な華厳ノ滝(けごんのたき)が第2位です。観瀑台から滝までの近さ、滝の大きさと迫力は、誰が見てもインパクト充分でわかりやすい感動があります。
迫力 ★★★
雰囲気 ★★★
周辺環境 ★★
アクセス ★★
合計★×10
入場料を払ってエレベーターに乗るかどうかで、印象は変わるのですが、小さい子どもがいるのでなければ、間近で見るのがオススメです。これを前提に迫力は★3つです。
個人的には、観瀑台に通じる通路が独特の雰囲気を出していて、滝を見る前からワクワクしてしまいます。狙った演出なのかわかりませんが、この雰囲気だけでも★3つです。
周辺環境は★2つです。観光地らしい店がたくさん立ち並んでいて、リゾートとしては申し分ないのですが、若干狭くてどこにも行けない有料駐車場が減点ポイントです。
歩いて行ける範囲だと、日光自然博物館や中禅寺湖しかないので、家族で行くにはちょっと見どころ不足です。
アクセスも★2つです。
渋滞ポイントであることと、ボートや遊覧船との組み合わせでは遊びにくいので、駐車場に停めたはいいけど、そこから遊ぶ際には不便さを感じるかもしれません。
第1位 湯滝
日光の三名瀑である、華厳ノ滝、裏見ノ滝、霧降ノ滝を抑えて、個人的なランキング第1位は、奥日光にある湯滝(ゆだき・ゆたき)です。
第1位の要因は、事前期待とのギャップもあったのですが、100m以上の長さにわたって滝が生き物のように流れ落ちて、轟音はまるで大地が揺れているような恐怖と心地よさを同時に感じられる豪快な景色です。
滝の脇にある階段を登って、途中から見ても、上流側から見ても迫力いっぱい。私は小学生の息子と一緒に訪れましたが、数カ月経っても「湯滝はすごかったね」って話題に出るレベルです。
湯滝をスタート地点としてハイキングコースも数パターン用意されていて、どこを歩いても快適です。下流側の短いコース、長いコースはどちらも整備されていて歩きやすく、上流側の湯ノ湖を一周するコースも素晴らしいです。
ネタバレに近いくらいの情報を伝えていますが、それでも間近で見る興奮は変わらないと思います。迫力は★3つでは足りないレベルです。
迫力 ★★★
雰囲気 ★★★
周辺環境 ★★★
アクセス ★★
合計★×11
雰囲気も★3つ、上流の湖まで歩いて行ける点は、他の滝とはまったく違う魅力があります。たくさんの大型バスが駐車できるスペースがあり、飲食店が並ぶ通路を抜けると、すぐにクライマックスの湯滝があります。
その湯滝からハイキングコースが分かれており、何回でも訪れたくなる周辺環境も文句なしの★3つです。
駐車料金(普通車500円)がかかるのですが、整備されている歩道を見ると「むしろ500円でいいの?」というくらい快適です。
アクセスについては、バスが通っているものの、あまりに山奥なので冬季休業があったり、気軽には来られない距離感なので★2つです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
個人的には、第2位~4位は良い意味で順位が変わらない印象で、安定の観光スポットです。
第5位の霧降ノ滝も、本当に素晴らしい景色ですが、何回訪れても「もっと近くで見たかった…」と欲が出てしまうので、順位が下がってしまいました。
湯滝については、評価が分かれると思いますが、少なくとも写真や動画で見る以上の興奮は感じてもらえると思います。この事前情報とのギャップもあって、第1位にしました。
滝がテーマなので、しょうがない面もあるのですが、ランキングを通してアクセスがイマイチなのはちょっと残念です。観光地へのアクセスを改善するだけで、インバウンドがアクセスで困る場面はかなり減らせると考えます。
日光・奥日光に何度も足を運んでいる方にとっては、このランキングに納得したり、また違う意見だったり、いろいろな感想があると思いますので、ぜひコメントしてもらえるとうれしいです。
充実した日光旅行の参考になれば幸いです。