福島県内でも、特に自然に囲まれて歴史も深い会津地方について紹介します。
福島県を訪れる観光客の3割強を占めており、美しい国立公園が広がり、磐梯山や猪苗代湖のような全国的に有名な観光スポットも揃っています。
たくさんの観光スポットがあるのですが、福島県が公表している令和4年度のデータから、年間に訪れる方が100万人以上の場所に絞って紹介します。
なぜその場所が人気なのか、私なりに考察もしてみましたので、ぜひ今後の観光の参考にしていただけるとうれしいです。
- ①磐梯高原(年間1,620,160人)
- ②道の駅あいづ 湯川・会津坂下(年間1,094,631人)
- ③伊佐須美神社(年間1,064,271人)
- ④道の駅猪苗代(年間1,028,005人)
- 【番外編】大内宿(年間671,652人)
- まとめ
①磐梯高原(年間1,620,160人)
第1位は、福島県全体のランキングでもトップの磐梯高原です。
磐梯高原自体がとても広くて見どころが多い一大リゾートなので、足を運んだことのある方にとっては納得ではないでしょうか。
90分程度の散策コースが整備されている五色沼湖沼群(ごしきぬまこしょうぐん)や、福島市から猪苗代町まで続く磐梯吾妻スカイライン、福島県のシンボルにもなっている猪苗代湖や磐梯山など、いかにも国立公園という観光スポットが揃っています。
冬季は通行止めになる区間が多いのですが、それでも福島県内ではもっとも人気のあるリゾートエリアであり、何度でも足を運びたくなる魅力を持っています。
②道の駅あいづ 湯川・会津坂下(年間1,094,631人)
喜多方市、会津若松市、猪苗代湖からアクセスできる「道の駅あいづ」が第2位です。
湯川村(ゆがわむら)と会津坂下町(あいづばんげまち)が共同で運営している、全国でも珍しい道の駅であり、それぞれの特徴を活かした物産品が特徴です。
地元の旬の野菜を使った農家レストラン、広大な農産物マーケットなど、のんびりした雰囲気の魅力が詰まっています。
③伊佐須美神社(年間1,064,271人)
続いては、会津の聖地とも呼ばれる伊佐須美神社です。
明治維新で分かれた国のひとつ、岩代国(いわしろのくに)は、現在の福島県の西側に相当します。その岩代国の一宮(いちのみや)つまり、その地域でもっとも社格の高い神社が伊佐須美神社です。
2000年を超える歴史を誇り、「会津」という地名が発祥した由来を持っており、日本最古の物語である古事記の時代までさかのぼります。
古代日本の皇族とされている四道将軍のうち、北陸道を平定した大彦命(おおびこのみこと)と、東海道を平定した武渟川別名(たけぬなかわわけのみこと)が合流した場所が会津であり、かつては「相津」と表記されていたようです。
会津といえば、白虎隊の悲劇など幕末をイメージする方も多いのではないでしょうか。しかしながら、日本書紀や古事記など、日本誕生の時代から歴史が続いており、伊佐須美神社はその象徴とも表現できます。
不審火による本殿全焼から立ち直っていませんが、また新たな伊佐須美神社に足を運んでみたいものです。
ここでは紹介できないほどの深い歴史を持つだけでなく、あやめ苑や七夕祈願祭など季節に応じた見どころも多い観光スポットです。
④道の駅猪苗代(年間1,028,005人)
第4位は、道の駅猪苗代です。
猪苗代湖に隣接しており、高速道路の猪苗代磐梯高原ICからすぐという、抜群のロケーションです。周辺には商業施設やオートキャンプ場が並んでおり、猪苗代湖を満喫するには絶好の道の駅です。
地元の食材を活かしたフードやおみやげはもちろん、車中泊ができるスペースが完備されており、2023年にはドッグランも開設しています。より幅広い方が楽しめるような取り組みがされています。
【番外編】大内宿(年間671,652人)
年間100万人には達していませんが、歴史を感じられる場所として大内宿を紹介します。古くは鎌倉時代から、関東と会津を結ぶ道ではあったようですが、江戸時代には、徳川家康が祭られたことで繁栄した日光と、会津地方を結ぶ街道の宿場町として整備されて栄えました。
江戸時代から受け継がれてきた茅葺屋根を特徴として、住居も兼ねた店舗が立ち並んでいます。南会津を満喫できる食べたり、買い物したり、宿泊もできる観光スポットですので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしょうか。
会津地方は、中通りや浜通りとはまた違った魅力を持っており、広大で美しい自然と、長い歴史を感じられます。
客観的なデータとして、年間100万人以上が訪れている観光地に絞って紹介しましたが、これ以外にも、白虎隊の悲劇で注目される鶴ヶ城、断崖絶壁の迫力が美しい塔のへつり、自然に囲まれた天然温泉など、たくさんの見どころに溢れています。
ぜひ今後の旅行の参考にしてみてください。