これから紹介する栃木県の観光地のうち、いくつ足を運んだことがあるでしょうか。
スマホで検索すれば、いくらでも有名観光地は紹介されていますが、今回の記事では県(2019年)が公表している訪問客数から、地元民の感想を自由に加えて、トップ10を紹介します。
- 1位 日光二社一寺(年間299万人)
- 2位 道の駅みぶ(年間216万人)
- 3位 道の駅しもつけ(年間180万人)
- 4位 道の駅もてぎ(年間180万人)
- 5位 道の駅思川(年間171万人)
- 6位 あしかがフラワーパーク(年間150万人)
- 7位 道の駅 うつのみや ろまんちっく村(年間139万人)
- 8位 道の駅 どまんなか たぬま(年間139万人)
- 9位 佐野厄除け大師(年間125万人)
- 10位 道の駅やいた(年間124万人)
- まとめ
こういうランキングって、10位から紹介するパターンが多いでしょうが
「どうせ1位は日光の世界遺産でしょ?」
と、すでにバレていると思いますので、1位から10位の順番で紹介していきます。
1位 日光二社一寺(年間299万人)
日光って栃木県にあるんだっけ?という反応だと、かなり残念な気持ちですが、やっぱり栃木県内ではぶっちぎりの1位は「日光二社一寺」です。
年間300万人前後が訪れており、徳川家康が神として祀られている日光東照宮や、山岳信仰に起源を持つ日光二荒山神社や輪王寺など、神と仏が一緒に祀られている経緯を、知れば知るほど面白い観光エリアです。
修学旅行がカウントされているかどうかで、かなり見方は変わるのですが、歴史、自然、雰囲気は、奈良京都とはまた違った魅力があると思います。
2位 道の駅みぶ(年間216万人)
2位はなんと「道の駅みぶ」です。ここは個人的には、ランキングを通してもっとも意外な結果です。
ランキングには入っていませんが、年間200万人は鬼怒川温泉全体の宿泊客数と同等か、それ以上の客数です。
駐車場はそれほど広くないものの、高速道路と一般道路から利用できるので、その利便性から2位になっているのではないでしょうか。1日遊べるわんぱく公園やおもちゃ博物館が隣にあるので、一緒に利用する方が多いと察します。
しかしながら「とはいえ、200万人も来るかなぁ?」というのが、地元民から見た本音です。繁忙期は満車で停められないケースもあるので、本当はもっと大きくした方が観光需要には応えられそうです。
3位 道の駅しもつけ(年間180万人)
3位は下野市にある「道の駅しもつけ」です。南北を結ぶ大動脈、国道4号バイパスにあり、宇都宮市と小山市を結ぶ中間付近にあります。マイカーもトラックも、交通量がかなり多く、見たことがある方も多いのではないでしょうか。
この一帯は、コンビニのような休憩や買い物できる場所がほとんどないので、必要に迫られて立ち寄るパターンも多いと思います。
飲食店やイベントが豊富で、全体的にゆったりした構造になっているので、羽を伸ばすというか足を伸ばすというか、とにかくリフレッシュできる雰囲気です。
スターバックスや大きな遊具もあるので、記憶にも残りやすい道の駅です。
4位 道の駅もてぎ(年間180万人)
3位にわずかに及びませんでしたが、4位は「道の駅もてぎ」です。
1996年に開業で、実は栃木県で最初に道の駅として認定されており、すでに30年弱の歴史です。
新鮮な完熟とちおとめとアイスミルクを、注文後にミックスして作る、おとめミルクが看板商品で、このスイーツ目当てで訪れる方もいるくらいです。
かなり前に建てられた割には、遊ぶスペースが充分にあり、敷地内からSLを見ることもできる完成した道の駅です。ツインリンクもてぎに近く、宇都宮と水戸を繋ぐ国道123号にあり、このエリアの拠点になっています。
5位 道の駅思川(年間171万人)
道の駅のランキングをやっているんですか?というくらい、道の駅が続いていますが、小山市にある「道の駅思川」が5位です。
こちらも水戸と前橋を結ぶ大動脈、国道50号にあり、昼夜問わず交通量はかなり多い道路です。地元野菜の直売や食事処の人気が高く、貴重な休憩ポイントでもあります。
根拠はないのですが、いつの間にか言わなくなった「ドライブイン」という言葉が似合います。
6位 あしかがフラワーパーク(年間150万人)
イルミネーションが有名、意外と1日遊べる「あしかがフラワーパーク」が6位です。
昼でも夜でも、これでもか!というくらいイルミネーションが溢れていて、どこにカメラを向けても、まずそれなりの写真に仕上がります。
マイカーでもJRでも簡単にアクセスできて、季節や時間によって入園料が細かく設定されている点も、年間通して訪れやすい観光スポットです。
佐野新都市の開発が進んで、隣の足利はちょっと寂しい流れになりましたが、そのなかで奮闘している姿が泣かせます。「どうせ花でしょ?」と油断していると、見どころが多く、ハマってしまうこと間違いなしです。
7位 道の駅 うつのみや ろまんちっく村(年間139万人)
ちょっと意外でしたが、今回のランキングで唯一、宇都宮にある「ろまんちっく村」が7位です。大規模イベントを行える広大な施設に、遊べる広場、ショッピング、温泉やプールまで揃っています。
高速道路からは少し離れており、国道293号という生活道路のような場所ですので、ふらっと寄り道するよりは、ここを目的にして来場する方が多いのではないでしょうか。
ランキングトップ10のうち、実は7つが道の駅ですが、最終目的地として訪れているランキングではトップかもしれません。
8位 道の駅 どまんなか たぬま(年間139万人)
県外の方には、聞きなれないエリアだと思いますが、旧田沼町に建つ「どまんなか たぬま」が8位です。6位のあしかがフラワーパーク、佐野新都心、北関東自動車道、東北自動車道からのアクセスが良く、利用しやすい道の駅です。
道の駅としての機能が充分なこともありますが、イルミネーションが素晴らしく、デートスポットとして有名になった記憶があるようなないような...
ちなみに、この「どまんなか」というネーミングは、北海道の北端と九州の南端までの距離が同じことから名付けられました。
9位 佐野厄除け大師(年間125万人)
CMも積極的に流しているので、知っている方も多いのではないでしょうか。佐野厄除け大師が9位です。来場者の大部分を1月が占めているんじゃないか?っていうくらい「初詣といえば佐野厄除け」で有名です。
徳川家康の遺骨を久能山から日光に移す際に、ここに一泊した経緯があるなど、実は日光の繋がりもあります。
厄年になったら佐野、パワースポットなら佐野、というわけで、JR佐野駅からも東武佐野市駅からも徒歩で行けるのが魅力です。
10位 道の駅やいた(年間124万人)
矢板市の中心部にあり、那須塩原市、さくら市、日光市など、東西南北どこにもアクセスできるような立地です。周辺は田んぼや畑なので、良い意味でかなりのんびりした雰囲気の道の駅です。
名物のリンゴ、イチゴ、野菜だけでなく、たくさんの地元の食材がお買い得ですので、買い物目当てで訪れる方で賑わっている印象です。正直なところ、100万人以上が訪れているのは驚きです。決して大きな規模でもないですし、交通量も普通、派手さは無いのですが、地域密着型のお手本のような道の駅です。
まとめ
実際のデータを拾い出して、栃木県の1位から10位の観光地を紹介しました。
2019年のデータということは、感染拡大による行動制限がなかった頃の結果ですので、実際の実力やキャパシティを反映していると思います。
その一方で、残念ながら正確に現状を把握するには情報が不足しています。
・近年は観光地別の人数を公表していない
・温泉観光地のデータが曖昧
・ショッピングモールのデータも知りたい
・中禅寺湖やいろは坂のような、建築物以外の観光客数も知りたい
このあたりは、実際の行政では数字を把握しているのかもしれませんが、マーケティングのスタートラインにも立てない状態なので、改善してもらいたいポイントです。
また機会があれば、違った観点でデータ紹介をしていきます。
最後までお付き合いありがとうございました。