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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

ハローワークと人材紹介の違いとは【企業が中途採用をしたい場合】

企業担当者からの

「こういう人材ってハローワークからは来ないよね」

転職エージェントとして人材紹介を行っていると、この言葉にやりがいを感じますね。

 

今回の記事ではハローワークと人材紹介の違いを、採用する企業目線で紹介したいと思います。採用担当者向けに書いているのですが、転職する求職者にとっても相手の都合や気持ちを知っておくことは大切だと思います。

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

北関東で人材紹介を行っていますが、私が勤めはじめた2010年代前半までは

「別にハローワークで集まるから…いらないよ」

「だいたいウチは…新聞チラシで募集しているかな」

「なんで採用するのに手数料を払わなきゃならないんだ!」

企業に営業に行っても、こんな感触でした。

首都圏からは20年くらい遅れているイメージでしょうか。

どうやって人材紹介のメリットを伝えるか、ここが営業の最大のポイントでしたね。

 

それから10年くらい経ち、だいぶ状況は変わりました。

人材紹介って言っても「何それ?」ということはなくなり

「別の紹介会社も使ってるけど、おたくの手数料はどのくらいなの?」

「これ以上紹介会社を増やしたくないんだよね…」

やっと次のステージに進んだ感じです。たくさんの人材紹介会社が宣伝してくれたことや人材不足、中途採用に対する考え方の変化が大きいです。

「いい人材は手数料を払ってでも採用するべき」

「受け入れる企業側もしっかり体制を整えて、入社したくなる環境とつくるべき」

企業が選ばれることを意識するようになったと思います。企業規模の大小や業界の違いは後回しになりました。待遇や福利厚生が整っていることは大前提で、キャリアアップビジョン、社会貢献性、将来性、企業とあなたの存在価値、このようなソフト面での差別化が進みました。

企業にとっても求職者にとっても、ハローワークとチャンスの選択肢が増えたことは良いことですね。

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ハローワークの特徴は次のようなものでした。

★ハローワークのメリット

・いつでも何度でも無料で採用活動ができる

・電話一本で再掲載できる

これに尽きますね。長期的に「いい人がいれば…」と考えて掲載している企業も多いと思います。

 

★ハローワークのデメリット

・性別、年齢、その他条件について詳しい要望は反映できない

・結果的にターゲットではない求職者からの応募も多くなる

・画一的な求人票なので、企業としての差別化がしにくい

・現職中の忙しい方やUターンのような遠隔地からの採用ができない

が挙げられます。ここをクリアにしたのが人材紹介です。

 

★人材紹介のメリット

・人材紹介会社にどのような人材、人物像が必要なのか詳しく要望できる

・自社の特徴や魅力を差別化して伝えられる

・募集ポジションの魅力も他社と差別化して伝えられる

・現職バリバリで活躍中の転職希望者情報を得られる

企業にとっては、別なところで働いている方の情報を詳しく得られます。

「どのようなキャリアなのか?」

「なぜ転職を考えているのか?」

「希望条件は?」

さらには「どんな人?」までわかります。これなら面接しようか判断が早いですね。

人材紹介会社がゼロ次面接、1次面接を行ってくれるようなもんです。

 

★人材紹介のデメリット

ここは紹介手数料が発生することでしょう。手数料に見合った人材なのかどうか見極めも必要になります。残念ながら早期退職になるケースもあるので、どこの紹介会社も返金規定は設けていますが、その契約内容もしっかり把握しておくことが必要ですね。

 

今回はハローワークと人材紹介の違いを噛み砕いて紹介しました。

参考にしてもらえると幸いです。