今回の記事では、構内作業に関する職務経歴書の書き方を紹介します。
構内作業は物流業や製造業ではなくてはならないポジションです。自動倉庫やロボットが活躍している大手企業もありますが、まだまだこの先数十年は人の手が必要な仕事です。
もしあなたが構内作業の仕事をしていて、今後転職するとしたら、どのようなポイントを押さえて職務経歴書を書けば良いのか解説します。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
構内作業はフォークリフトが基本です。受発注や伝票処理のようなデスクワーク、検品や梱包などフォークリフト以外の業務もあるのですが、フォークリフトの業務についての内容が中心になるはずです。
・どのような荷物を
・どれくらい
・どのように運んだのか
読んだ人がイメージできることを意識しましょう。なるべく数字を使って表現するのがポイントです。ここまでの内容は「フォークリフトのアピールをするならそりゃそうでしょ」となるかもしれません。一歩進んで、実際に他の応募者と差別化するにはどうしたらいいでしょうか、考えてみます。
例えば
・より安全に作業ができるように、標準配置を見直した
・無駄な作業があったので、作業手順を見直した
・新人教育を担当した
・仕事をしながらクレーンなどの資格取得を積極的に行った
のような、ひと工夫や自ら行動した実績があると、とても印象が良くなります。
「決められたことをやるのは当たり前」くらいの感覚で、あなた自身が構内作業で経験したエピソードを思い出してみましょう。毎日フォークリフトに乗っている作業者はたくさんいます。早く正確に作業をした経験も重要ですが、職務経歴書を書く際は「あなたならでは工夫」を振り返ってみましょう。
その意味では、トラブル対応を行ったり、一定期間でも構わないので無遅刻無欠勤であれば、大きなアピールポイントです。
・荷物の数が合わないときに、速やかに上司と相手先に連絡を行い対応した
・トラックの到着が遅れるときは、各担当者の業務の順番と優先順位を入れ替えて対応した
・別なフォークリフト担当者が急遽欠勤した日には、残業対応でも間に合う荷物は後回しにして、できる限り当日の配送業務に支障が出ないように対処した
のようなエピソードがあると心強いですね。
いつもそうでなくても、実際に何か大きなサポートをした経験はあると思います。その経験を面接官は実際に聞いてみたいはずなので、書類選考の突破率が上がりますよ。
人手不足の業界ですが、より良い条件の求人にはたくさんの応募が集まりますから、選ばれるための作戦を考えてみましょう。
職務経歴書の一般的な書き方やサンプルは検索すればたくさん調べられますので、ここでは割愛します。
今回の記事では、他の応募者と差をつけるためのポイントに絞って紹介しました。「差がつくポイントって何?」と振り返ってくれたらうれしいですが、これはどのような仕事の職務経歴書にも当てはまります。
・あなたらしいエピソードを盛り込む
・やってきたことが職務経歴書2枚でイメージできる
ここに専念しましょう。この2つを意識して職務経歴書を仕上げると面接に進んだときにラクに準備ができます。
あまり短い職務経歴書は、どうしても雑なイメージを与えてしまうのでもったいないです。別に転職エージェントやキャリアカウンセラーでなくても、周囲の人に読んでもらって率直な感想を聞くと良いですね。それからプロに相談すると「その企業に応募するならこのようなアレンジ」とブラッシュアップされます。
より良い転職活動ができるよう、参考にしてみてください。