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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

趣味と仕事のパラレルキャリア【ビデオ編集と原稿作成】

現在私は、栃木県の会社で転職支援や学習塾部門の教材作成を行っています。その他にも入札のようなイレギュラー案件や緊急対応もしています。今のところはですが、マネジメントより各部署の最前線で経験を積んでいることが楽しいですし、私に必要な役割だと思って仕事に向き合っています。今回は何かとキーワードになることが増えてきたパラレルキャリアについての内容です。

 

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

私自身の話になってしまいますが、大学時代は放送研究会に2年生から入会し、放送のことはそっちのけで短編映画を作っていました。20年以上も前のことなのできっかけも忘れてしまいましたが、たぶん目立ちたいけど、どうしていいかわからなかったのでしょう。今も変わっていませんが。。。

3階建てのサークル棟があり、隣の部屋は映画研究会です。映画研究会は「やっぱり色の深さがなんとか…どうとか…」と言いながら8ミリフィルムで本格的に撮影していました。放送研究会は色が滲んでも8ミリビデオ(ハイエイト…懐かしい!)で撮影です。どうしても明るい赤が滲みやすいので、いろいろ撮影時に注意していたことを覚えています。

 

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結婚を機に、保管してあったマザーテープ(編集前のテープ)を改めて見たのですが、あまりに恥ずかしい内容だったので、完成品3本残して全部捨ててしまいました。かろうじて残ったその3本をDVDダビングです。その3本だって何かの拍子に捨ててしまうかもしれません。若さって本当に怖いですが、ほんのちょっとした思いつきアイディアを風船のように何倍にも膨らませて、それで興味がある人、ない人を巻き込んで作っちゃうんですから何様だよって感じですね。

 

ただし、何でもいいので最後まで作るってことの大切さは本当に学びました。

途中で作るのをストップしたり投げ出すことはできるのですが、ここは意外と私はマジメでしたね。大きな経験です。どんなに恥ずかしい作品でも最後まで仕上げなかったら何も残りません。ましてや「また作ってみよう」と思うこともなかったでしょう。

社会人になってファミレスで働くようになってからも、たまに撮影や編集をして楽しんでいましたが、全国規模のコンテストでは1回だけ審査員特別賞を授賞して終わってしまいました。残念ながらセンスがなかったこともあり、熱意もその程度だったのでしょう。

 

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若かった頃は

「なんでこの作品の意味がわからないんだよ!」

とそれこそ意味不明な八つ当たりをしていたものです。

悲しいかな、私の伝えるスキルの問題だったと理解できたのは、短編映画から離れてからですね。


授賞後も熱心に製作活動をしていたら、また違った現在だったかもしれませんが

・自分が思っているより全然伝わらない

・素材は変えられないだけに重要

という経験は今に活かされています。

 

仕事上、求職者とキャリアカウンセリングを行います。キャリアカウンセリングは基本は傾聴ですが、ときには私からアクションを起こします。正論っぽいことをぶつけてみたり、本人のためを思ってアイディアを提案をしても基本的に一発では伝わりません。

 

いつか求職者にも伝わって参考にしてくれたらうれしいのですが、その一方で

・カウンセリングの原則は傾聴

・本人の望む答えは本人のなかにある

を痛感します。

何にしても「伝わらなくて当たり前」くらいのスタンスでアプローチするので、自分がイライラすることがありません。また、自分自身が面談相手の話す内容をきちんと聞いているのか、理解しているのか気にするようになります。

 

また企業情報やヒアリング結果をもとに、求人票を作成します。やがて求職者に提案して興味を持ってもらうことが目的なので、頑張って求職者目線で考えて書きます。

少しでも求人の魅力を伝えるためにはどうしたらいいのか考えるのですが、やっぱり

「文章で伝える魅力には限界があるかな」

「そもそもこの求人自体が魅力的でないとどう書いても難しいな」

と思います。ビデオ編集で表現すると

・何を伝えたいのか明確にする

・マザーテープがダメなら編集してもダメ

ということです。


話が脱線しますが、食材がダメなら美味しい料理なんて作れない!ということです。ファミレスで勤めていたこともありますが、どこかに食べに行っても

「食材本来の味がしないな」

「味付けがうまいだけだな」

とガッカリすることがとても増えました。食材本来の味を、手が届く値段で提供しているとこってホントに少ないです。

私が勤めていたファミレスは、地産地消にこだわりかなり苦労を重ねた商品開発をしていました。でも、野菜をあらかじめ切ってスタンバイしている時点で限界はありましたね。

 

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ここ数年は本の出版に興味があり挑戦しています。

実際に昨年と今年と参考書の出版を実現しましたが、ここでもビデオ編集の経験がかなり役に立ちました。中学生が自習で理解するコンセプトだったので、表現方法には細心の注意と自分らしさのバランスを考えました。なかなか売れる本を出版するのはハードルが高いですが、ここから次のステージを目指したいので挑戦は続きます。

 

今やっていること、今までやってきたこと、これからやりたいこと、これらをどのようにつなげて相乗効果を起こせるかがキャリア形成では重要です。書籍や雑誌を見ると、パラレルキャリアは「複業」とか訳す例が多いですね。まったくその通りだと思いますが「ひとつひとつの経験を大切にする」くらいのタッチでもいいのではないでしょうか。

 

・個人的な趣味を仕事にも活かせないかな?

・自分の趣味を語れるくらい深掘りしよう

と意識することが大切です。発揮できるチャンスはきっとあるはずです。

参考にしていただけると幸いです。