「最高のものを選ぶのか、選んだものを最高にするのか」
これはいろんな場面で、人それぞれ分かれますね。同じ人でもケースバイケースということも多いと思いますし、どっちが良いという話でもないでしょう。
今回の記事では転職成功だけでなく、より良い人生を送るためのヒントを私なりにまとめます。大きな選択の場面で参考にしてもらえると幸いです。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
我が家の話ですが、妻はメニューを選んだあとに「やっぱりあっちが良かったかなぁ」「今から注文変更したら迷惑かなぁ」と迷惑に決まっていることを考えて、周りを巻き込んで激しく悩みます。まだ何も食べていないのにデザートでまた悩み、結果子ども3人も合わせて、バラバラに注文してみんなで分けっこします。同じお金を使うなら、妥協したくない!というこだわりには頭が下がります。
私の場合は、決めたら基本的にはメンドくさいので「別にそれでいいじゃん」です。すぐに満足するのはいいのですが、現状維持でも幸せ感じてしまうので、余計な変化は避ける傾向があるかもしれないですね。良く言えば、どんなものにも幸せを感じるし、ある意味「どうせ最高なんてない!」とあきらめているのかもしれません。
受験、転職、結婚など、人生の大きな節目では
「なるべく最高を選ぶ努力をする」
「でも選んだら、多少のギャップは片目を閉じる」
「選んだものを最高にする努力をする」
が必要ですね。
これとは反対に
「最初から妥協して決める」
「決まってからアラ探しをする」
「自分の選択に疑問を持っている」
だと、周りの仲間にまで悪影響を与えるレベルです。
日々転職支援を行っていますが、転職は内定を獲得したり入社をしたらゴール!ではありません。入社後に長く活躍できるかどうかが大切です。私が見たり聞いたりしている限り、長く活躍する方に共通しているのは
・よほどでない限り細かいことを気にしない
・まずは信頼関係を築くことを優先してコミュニケーションする
・変化を肯定的に受け止める
こういったことができる方です。
ある程度のコミュニケーションを重ねて信頼関係を築かないと、基本的には何を言っても聞いてくれないし、何も変わりません。周りの社員は「入社していきなり何を言っているんだ?」とフツーに不思議な存在としてあなたのことを受け止めるでしょう。ですから当面は「前の会社ではこうだった」とか「この作業ってどういう意味があるんですか?」は聞かれない限り自分から言わない方が間違いありません。どうせ聞いてくれないからです。
「へえ、この会社はこんな風にやっているんだ」
「こんなこと言う面白い人がいるんだ」
ちょっとくらい「おや?」と思うことが起きても、これくらい余裕を持って受け止めたいですね。いなす感覚です。
まるっきり教えてくれない職場に入社してしまっても
「誰も何も教えてくれない…どうなってるんだ、この会社は…」
と否定的に捉えるよりも
「ひょっとして、みんな自分でどうにかして仕事を覚えてきたのかな」
「あまり焦らずに、仲の良い人を増やしていこう」
と、前向きに肯定的に受け止めたいですね。
面接で聞いていたよりも残業がかなり多かったら
「全然違うじゃん、どうなってるんだ、この会社は…」
とすぐに判断するのではなく
「ひょっとして、こんなに忙しいから募集しているんだな」
「そりゃガッチリ教える余裕があったら、募集なんてしないよね」
と、いったんは肯定的に受け止めることをオススメします。
誤解してほしくないのは何でも我慢するということではなく、コンプライアンス的に問題があったらタイミングをみてしっかり相談をした方が良いでしょう。もし我々のような転職エージェントを使っているなら、当初の条件通知書と大きく異なる点は相談するべきです。
いかがでしょうか。
転職の場面だけではなく、人生は選択の連続です。その選択を誰かのせいにしたり選択を後悔することは極力ゼロにしたいですね。自分の選択に間違いがないって思える毎日だったら最高です。自分の努力と肯定的な思い込み次第です。