今回の記事では、日光の穴場的な観光スポット、六方沢橋(ろっぽうざわばし)を紹介します。標高1400m以上、谷底からの距離は134m、天気が良いと遠くの山々やダム湖まで見えて、とにかく爽快なので、日光に観光旅行を検討する際にはチェックしてみてください。
聞いたことがない方も多いと思いますので「そもそも六方沢橋とは?」から解説します。
六方沢橋とは?
霧降高原道路(2006年より無料)の途中にあります。ここが最終目的になるような場所ではないのですが、颯爽と通り抜けるのは本当にもったいない…
鬼怒川温泉や日光東照宮・中禅寺湖の(地図上は)中間にあるようなロケーションで、霧降高原のリゾートホテルやペンションが立ち並ぶリゾートエリアの先にある、大自然に囲まれた橋です。
霧降高原で遊ぶのであれば、ドライブの途中で立ち寄ってもらいたいスポットです。
六方沢橋は、東北自動車道~日光宇都宮道路の日光ICから約14kmの先にある、全長約320m、幅約10mの逆ローゼ型アーチ橋です。
渋滞するトップシーズンでなければ、インターチェンジから20~30分で到着すると思いますね。六方沢橋に向かう途中の景色から紹介します。
霧降高原道路とキスゲ平園地
上の写真は、TAOYA霧降高原のあたりの様子です。ゴールデンウイーク直前に撮影したのですが、葉が広がりはじめて、花も一部咲いたり、鮮やかな季節になってきました。この日は快晴でしたので、気温は20°強、ぽかぽかの1日でした。
どうせ写真を撮るなら、市街地に近い霧降大橋あたりの写真からスタートしたかったのですが、観光地と市街地がキレイに整っていても、境目になるようなエリアって、ちょっとガチャガチャしていて、あまりキレイではないですね。どこの観光地も同じようなイメージですが、撤退後の建物、看板などが魔法のように消えてしまえばいいのに…と思ってしまいます。
ちょっと写真ではわかりにくいのですが、六方沢橋のあたり(下写真)まで進むと、ほとんど枝の先はつぼみばかりで、殺風景なドライブになります。標高で表すと、500m違うと季節が半月くらいずれるっていうイメージです。あくまで個人的な感覚です。
途中には、霧降高原キスゲ平園地(下写真)があります。このキスゲ平園地だけでも半日以上過ごせる魅力があるのですが、今回はメインではないので、かなりざっくり紹介です。
足腰にムチを打ちながら、何回も「もう充分頑張ったんじゃないかな…」と心折れそうになりながら、1445段の階段を登って頂上付近まで進んだ達成感はハンパないです。リアル登山と同じ感覚ですね。
そこから見る景色は本当に絶景で、天気次第では雲海が足元に見えたり、夏前はきれいな花が一面に広がります。
下山したら何もできないくらいに疲労します…息子と登り切ったら、妙な友情が芽生えてしまったくらいの大変さですが、ここはここでおすすめです。
六方沢橋からの景色
南から進んだとすると、手前に展望台を兼ねた駐車場がありますので、そこから眺めた六方沢橋(上写真)です。車道の両側に歩けるスペースがありますので、ぜひ渡ってみましょう。この景色が素晴らしいです。
足元から橋の下を見ると、下写真のような感じです。よく見ると、山肌の一部には氷が残っていたので、夜中はまだまだ寒いのだと思います。
谷底までの距離は134m!なかなかの迫力です。
ちなみに、かなり頑丈で高い柵に囲まれています。この高さと何もない環境によって、かつては自殺をする方が毎年発生するという悲劇の場所だったようです。
極端な提案ですが、あまり歴史などに興味がないのであれば、日光東照宮よりも360°絶景に囲まれた六方沢橋のような観光スポットの方が、記憶に残る体験ができるかもしれません。
首都圏のような大都会からだけでなく、海外からわざわざ日本に来てくれる外国人観光客にとっても、喜ばれるんじゃないかな?
「日本に来る目的は、大自然や歴史」
という外国人観光客が多いと聞きます。
何もないのが何よりも魅力、という穴場の観光スポットです。
その先まで進むと…
まだ芽吹いていない霧降高原度道路を進むと、徐々に下り坂になっていき、いつの間にか牧草地帯(上写真)が広がります。特に何もないのですが、このあたりの景色や自然たっぷりの世界観は、本当にもったいないですね。
混雑させたいわけではありませんが、高速道路が届いて、電車も走るなら、那須高原に負けない避暑地、リゾートエリアになっていたと思います。
さらに進むと、大笹牧場に到着です。
広大な牧場、ここでしか味わえないレストランやBBQ、アスレチック、様々な体験スポットがあり「遊ぶ・食べる・買う・体験する」がまるごと揃っています。季節イベントもたくさん開催していますので、ファミリーでもカップルでも、全身で大自然に囲まれて楽しめると思いますね。
日光に来たら、ぜひゆっくり見てほしい観光スポットとして、六方沢橋とその前後の景色を紹介しました。参考にしてもらえたらうれしいです。