tochipro

キャリア・動画編集・NIKKO・Fukushima

ヨーカ堂撤退からの爆誕【ヨークパーク】同グループの交代劇とは?

2025年3月、郡山に複合商業施設ヨークパークがオープンしました。

同じ場所でわずか1年前に、イトーヨーカ堂が惜しまれながら閉店したばかりです。

同じグループ内で撤退した場所に、また新たに違う看板でリニューアルオープンしたのには、深い理由と戦略があります。

今回の動画では、オープンしたばかりのヨークパークの様子をお伝えしながら、この一連の動きの背景を解説します。ぜひ最後までお付き合いください。

 

イトーヨーカ堂の限界

2024年5月にイトーヨーカ堂郡山店が閉店しましたが、これは決して郡山に限った話ではなく、全国のイトーヨーカ堂は不採算店をどんどん閉店している流れです。

(上写真は同じく2024年閉店の福島店)

戦前の1920年に誕生して、品川に本社を置くイトーヨーカ堂は、衣食住のすべてを網羅する総合スーパーとして全国展開していきました。

その後の高度成長期を経て拡大して、現在でもグループ全体の売上の4割を占めている存在ですが、このところ4期連続の赤字が続いています。

もちろん、この流れは一時的なものではなく、専門店の増加、ネット販売の普及、さらには自社グループのセブンイレブンをはじめとしたコンビニなど、競合がどんどん増えていることがあります。

百貨店や総合スーパーのように「ここに行けば憧れのものはすべて並んでいます」という販売スタイルは、すでに時代遅れとなってしまい、その先駆者のひとつであったイトーヨーカ堂にも同じ現象が起きています。

郡山でも撤退することになったのは、ポジティブに捉えれば、地元の消費行動が首都圏などと大差ないことの証明にもなっています。

宇都宮にはベルモールという大型ショッピングセンターがあり、そのテナントとしてイトーヨーカ堂が入っている珍しい事例がありますが、単体で生き残るのはかなり難しいのではないでしょうか。

 

ヨークベニマルの特徴

一方のヨークベニマルは、郡山に本社を置く食品を中心としたスーパーです。

お膝元である郡山では、まるでコンビニくらいの感覚でヨークベニマルが営業しており、1948年に創業してから福島を中心に各地に展開しています。

ちなみにヨークベニマルのネーミングは、創業時の看板であった紅丸商店とヨーカ堂をミックスしたものです。

ヨークベニマルも総合スーパーに近いイメージではありますが、食品全般や店内調理に強みを持っており、コンビニとの差別化という意味ではイトーヨーカ堂よりわかりやすい特徴があります。

 

ヨーク・ホールディングスの誕生

ここまで紹介したイトーヨーカ堂、ヨークベニマルともにセブン&アイ・ホールディングスの傘下にあるわけですが、昨今の海外勢からの買収提案などがきっかけに経営体制の見直しが進められているようです。

かなり簡単にまとめると、主力であるセブンイレブン事業を抱えながらスーパー事業に力を入れるのが難しくなった、という状況です。

そのため2024年、スーパー事業はヨーク・ホールディングスとしてまとめてしまって、買い手を探しながら独自の成長戦略を進めることになりました。

その結果、ヨーク・ホールディングスは、イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、LOFT、赤ちゃん本舗などのスーパーや小売店が含まれた巨大グループとなりました。

 

ざっくりとまとめると、以下のようになります。

・セブン&アイ・ホールディングスはコンビニ事業に注力したい

・スーパー事業を売却することを視野に、ヨーク・ホールディングスを設立

・イトーヨーカ堂は、総合スーパーとして苦戦しており大量閉店を進めている

・ヨークベニマルは、食品を中心としたスーパーとして進化を狙っている

この大きな流れのなかで、昨年2024年にイトーヨーカ堂郡山店が閉店して、同じ場所でヨークベニマルの新業態が爆誕したわけです。

 

ヨークパークの使命

そのヨークベニマルの新業態、ヨークパークは今後のヨーク・ホールディングスの方向性を考えるうえで、とても重要なチャレンジとして2025年3月14日にグランドオープンしました。

ヨークベニマルの旗艦店であり、1階から4階までをフル活用して「世代を超えて集うコミュニティ広場」を表現しています。同じグループのLOFTやアカチャンホンポ、その他にも大手ファストフード、コスメ、ユニクロなどの人気テナントが集まっており、これまでのスーパーのイメージから大きく脱却したい意欲を感じます。

 

開店20日後の様子

そんなヨークパークですが、開店から少し経った様子を紹介したいと思います。

1階にはライブ感たっぷりの鮮魚コーナーをはじめとした充実の食品コーナー、本格的な惣菜カウンター、ユニクロが揃っています。

2階は県内初出店のLOFT、いわき市本社のHoneys、コーヒーショップなど、若い世代を意識した構成です。

3階はコスメ、雑貨など生活用品が充実しています。

4階はくら寿司、サイゼリア、ラーメン専門店などファミリーを意識したレストラン街、さらに体験型ショップのアカチャンホンポ、ちょっとした遊び場がありますので、最初に4階を目指す方も多いのではないでしょうか。


まとめ

今回は郡山に誕生したヨークパークの魅力、そしてリニューアルオープンするまでの経緯について解説しました。

 

 

ヨークベニマルの未来、さらにはホールディングス全体の未来を占うヨークパーク、ぜひ郡山に足を運ぶ際にはチェックしてみてください。