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【渋滞を避ける方法】日光の行き先別におすすめルートを紹介

日光にはたくさんの観光地がありますが、観光シーズンの渋滞に巻き込まれたら、せっかくの旅行が台無しです。地元民の目線で、行き先別でおすすめの移動方法やルートを紹介します。

行き先の候補として、日光東照宮、中禅寺湖、鬼怒川温泉の3つに絞って

・どこが渋滞するのか

・どうすればいいのか

についてまとめてみました。

日光の旅行が少しでもストレスなく楽しめるよう、参考にしてもらえるとうれしいです。

(2024年7月現在の情報です)

 

日光東照宮

日光といえば、日光東照宮を思い出す方は多いのではないでしょうか?

その日光東照宮、マイカーで遊びに行くには難易度が高めです。

どこが渋滞する?

まずは日光最大の渋滞ポイント、日光橋(にっこうばし)について解説します。

日光東照宮を目指して、東京方面から日光街道をずっと進むと、やがて日光橋にぶつかります。この日光橋の先が丁字路になっており、橋+丁字路+道路が狭い、という3つの渋滞原因が全部重なっています。

日光橋に限らず「橋」というだけでルートが絞られるので、渋滞が起きやすいのですが、橋が架かっている大谷川と世界遺産は切っても切れない関係なので、しょうがないところです。

ところが、この橋の先が丁字路になっているのが、渋滞するしかないくらいの厳しい戦いです。どうしてもクルマの流れが遅くなりますし、駅と世界遺産を往復する歩行者も同じ丁字路を通るので、当然そちらが優先です。そして大型駐車場は、丁字路を曲がった先にあるので、みんな日光橋を渡るという絶望的な状況です。

道路が狭い…という問題もあります。クルマのアクセスだけを考えれば、立ち並んでいる杉を伐採すればいいのですが、この計画は「日光太郎杉事件」と呼ばれる裁判によって撤回になった歴史があります。

どうすればいいのか?

日光東照宮にスムーズに行くためには、とにかく、先に紹介した日光橋を使わずに行くのがおすすめです。

①日光今市線(県道247号)を使う

まずは、日光街道から大谷川を挟んで北側の日光今市線を使うルートです。

単純に交通量が少なくて空いているので、日光ICよりも手前の、今市IC、土沢IC、大沢ICなどで高速道路を降りた際に有効です。

また季節によっては、日光土木事務所、日光砂防事務所が臨時駐車場として開放されますので、ここから1キロ強を歩いて日光東照宮に向かうのもおすすめです。

この臨時駐車場を使うのか、さらに奥にある駐車場を狙うのか、1日を左右するギャンブルではありますが、天候やメンバーなど歩ける環境であれば、手前で駐車して街歩きをしながら向かってみてはいかがでしょうか。

 

②清滝ICを使う

清滝ICは、高速道路(日光宇都宮道)の終点です。

いったん日光東照宮を通り越すような感じになりますが、それによって日光橋付近の渋滞に遭わずに済みます。日光東照宮付近の駐車場が空いていなかったら意味がないのですが、早い時間に到着するのであれば、かなりおすすめです。

もちろん帰りにも使える考え方で、とにかく「日光橋に向かう方向は混みやすい」と覚えてもらえればわかりやすいと思います。

 

③電車を使う

最後の方法は、渋滞ポイントに入る前にマイカーを降りて、東武日光線、JR日光線を利用するものです。駅から世界遺産エリアの入口までは2キロ弱です。これを往復で歩けるのであれば、もっとも確実でストレスがないのではないでしょうか。

おそらく観光で3~4時間程度かかるので、トータルでは結構な距離を歩くことになりますが、正面から世界遺産エリアに入って、そのまま西側から抜けて西参道エリアに寄り道すれば、ランチでゆっくりできるスポットも多く、個人的にはおすすめルートです。

そこからまた駅方面に歩いてもいいですし、バスに乗って駅に戻ることもできます。

 

ちなみに、浅草方面から東武日光線で来るのであれば【NIKKO MaaS】を利用するのがおすすめです。乗車券の割引だけでなく、エリア内のバス乗り放題、観光スポットの割引やスマホ内で入場券を購入できたり、とにかく便利なのでチェックしてみてください。

個人的には、日光はまだまだ現金払い、交通系ICのみ、みたいな会計が多く、チケットを買うための行列も、時間がもったいないのではないでしょうか。使わない手はないと思います。

 

中禅寺湖

続いては、日光東照宮より先にあるリゾートエリア、中禅寺湖です。

繁忙期の中禅寺湖は、マイカー(レンタカー)で清滝ICまで高速道路、の一択です。

どこが渋滞する?

電車で来ることが、必ずしもNGではないのですが、東武日光駅やJR日光駅からのバス移動が難点です。中禅寺湖エリアも【NIKKO MaaS】を利用して、お得に移動することはできるのですが、長期連休や紅葉シーズンは時刻表がまったく参考にならないと考えた方が良いです。

バス停でバスを何台分も待ち、そこから先ほどの日光橋(神橋)付近で大渋滞にハマることはよく見る光景です。

 

どうすればいいのか?

マイカーで、繁忙期から予定をずらせるならベストです。

高速道路で清滝IC(終点)まで、一息で行ってしまうのがおすすめです。

よほど時間に余裕があるのであれば、電車~バスもアリです。

また、中禅寺湖から日光東照宮や日光市街地は、意外と離れており渋滞に巻き込まれやすいです。裏道のようなルートもないので、くれぐれも、同じ日に日光東照宮~中禅寺湖のような予定を立てない方が無難です。

 

鬼怒川温泉

全国的に知名度の高い鬼怒川温泉は、意外と高速道路、東武鬼怒川線のどちらでも行けるのが強みです。ただし、高速道路は日光市街地で降りることになるので、その点だけ注意が必要です。

どこが渋滞する?

鬼怒川温泉の周辺も信号渋滞は起きますが、その他に注意するのは高速道路を降りてからの日光市街地です。

どうすればいい?

①東武鬼怒川線を使う

まずは、東武鬼怒川線を利用する場合ですが、駅周辺やダイヤルバスが使えるようなら、渋滞の心配もなく安心です。ただし、いちいちバスに乗ってその他の観光地に行くのは大変なので、泊まるホテルの周辺環境を調べておくと良いと思います。

こちらの鬼怒川温泉でも【NIKKO MaaS】を利用することができるのでおすすめです。

 

②大沢ICを使う

マイカー(レンタカー)を利用する場合は、少し手前のICで高速道路を降りた方がスムーズに鬼怒川温泉まで行くことができます。

具体的には、大沢ICで降りることで、鬼怒川温泉の手前までは渋滞の心配がないはずです。ナビによっては、案内ルートの候補に出ないと思いますので参考にしてみてください。

また同じ日光市とは思えないほど、日光東照宮とは離れていますので、繁忙期に鬼怒川温泉に宿泊して翌日は日光東照宮、という観光コースはあまりおすすめしません。

 

まとめ

日本各地の観光地はオーバーツーリズムが課題になっていますが、私の感覚では日光はちょっと違うかなっていう捉え方です。

日光の場合は、観光地がお互いに離れすぎていて、交通アクセスに難点があったりする背景がありますので、観光客が押し寄せて混乱しているわけではないかなって考えています。

 

 

今回の記事では、日光東照宮、中禅寺湖、鬼怒川温泉の3つの観光地を取り上げました。繁忙期には、どうしても渋滞や混雑が起きやすいエリアですので、ぜひ参考にしてみてください。