栃プロ

栃木発「プロフェッショナルな自分を目指そう!」

❶塾講師のアルバイトで働くメリット【目的と目標を把握する】

現在はキャリアコンサルタントしての仕事が中心ですが、学習塾部門に3年間在籍していました。教室長としてアルバイト講師の採用や育成に関わった経験から、学習塾で働くメリットを紹介する記事です。

 

アルバイトの種類はたくさんありますが、もしあなたが学習塾でのアルバイトを検討しているようであれば参考にしてもらえると幸いです。大学生であることを前提に書いていますが、パート講師やプロ講師でも通用する内容だと思います。

 

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。 

アルバイト講師を採用すると、最初は導入研修を行い基本的な知識やロールプレイングを行います。大手学習塾だと、集合研修があったり映像教材でカリキュラムが決まっているところも多いですね。

 

当社でも社会人スキルに繋がるような育成プログラムがあり、ただ単に生徒に教えて終わりとはならないようにしています。別に当社の宣伝ではないのですが、アルバイト先を選ぶ際に採用担当者が

・いかに稼げるか

・いかにラクに働けるか

・いかに楽しい職場なのか

こればっかりアピールする職場は、働く価値が低いので避けた方がいいですね。

 

もちろん雰囲気や待遇が良いのは重要な要素のひとつですが、それ以上に「自分が成長できるのか」を視野に入れてほしいと思います。アルバイトとはいえ、キャリア形成はスタートします。ひょっとしたら正社員として働くようになってからも影響するでしょう。

 

アルバイト講師には「教室長にウチの会社に誘われるくらい活躍してください」と提案しています。どこの業界に就職するにしろ新卒採用の面接の場で

「アルバイト先の教室長に顔を合わせるたびに誘われて困っています」

と苦笑してみせたら、ほぼ内定間違いないでしょう。アルバイト先が正社員として来てほしいくらいの人材なら「まず採用しても心配ない人材」だと判断できます。

 

塾講師は、確かに稼げるし体力的には厳しくないし、生徒と楽しく盛り上げながら働くことはできるでしょう。それだけで終わらせるのはもったいないです。ここで社会人教育も意識することで、将来本格的に働くようになってからもアルバイト経験を活かせます。

 

当社では以下の項目を網羅した育成カリキュラムを運用しています。

 

①【自分を磨く】自分自身の時間、姿勢、持ち物、言葉遣いを見直す

②【指導する】生徒の時間、姿勢、持ち物、言葉遣いなど基本的な行動を改善する 

③【背景を知る】通塾理由を把握する (保護者希望・生徒本人希望・教科選択)

④【方針を考える】進路希望を把握する (志望校・将来の仕事・将来の夢)

⑤【週間管理】宿題の出し方、確認の仕方を改善する

⑥【心に火を灯す】生徒のモチベーションスイッチを発見する

⑦【観・分・判】点数、偏差値、順位だけでなく解答用紙と得点分析を確認する

⑧【段取り八分】授業準備の精度を上げて、生徒の課題発見に時間を使う

⑨【自立支援】生徒本人が自分で考えて授業を進められるように指導する

⑩【本質を探る】枝葉的(解答テクニック)と根本的(思考力)を分けて考える

⑫【全体を掴む】部分的(栃木県傾向)と全体的(全国傾向)の両方を分析する

⑬【深く探る】一面的(担当教科)と多面的(他教科、特に国語)に分析する

⑭【チームを考える】教室全体の課題(数字、ハード、ソフト)を改善する

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今回の記事では①~④について解説します。

 

①【自分を磨く】自分自身の時間、姿勢、持ち物、言葉遣いを見直す

生徒がいろいろな言い訳をしながら、時間通りに出席しないなんてよくあることです。きちんと姿勢正しく座れないとか、言葉遣いがおかしいことも多いですね。このときに引きずられることなく、あなxたが見本になることが大切です。結果的にあなたのためになります。

相手が子どもだからと油断していても、生徒はよく見ています。

「この人はちゃんとしているな」と思えばやがて言うことを聞くし「この人だってだらしないじゃん」と思われたら何を注意しても響きません。

 

②【指導する】生徒の時間、姿勢、持ち物、言葉遣いなど基本的な行動を改善する

「指導する」という表現になっていますが、ビジネス感覚では「要求する」の方がピッタリです。決まっていることをできるまで要求する、これができる大人は少ないですね。私もあまり人のことを言えません。

きちんとしている生徒にも、いつも問題を起こす生徒にも同じように決まっていることを要求することができると、あなたの中にビシッと軸が出来上がります。

 

③【背景を知る】通塾理由を把握する (保護者希望・生徒本人希望・教科選択)

ほとんどの仕事は誰かと連携をしながら進めていきます。そのときに目の前の仕事だけではなくて、その背景を共有しているかどうかが大きな分かれ目になります。

 

背景はいろいろあっても「目的」という一言に集約されますね。

「何のために塾に通っているんだっけ?」

という問いに対して

・学校の授業についていきたい

・せめて平均点を取れるようにしたい

・友達と楽しく勉強したい

この「そもそもの目的」を講師もキャッチしておくと、カベにぶつかったときにはリスタートするきっかけになるし、成果が出たときには浮かれすぎることなく「そもそもの目的は叶っているのかな?」と考えることができます。

 

これは自分に置き換えてもまったく同じです。

「なぜこの大学を受けたんだっけ?」

「何のために塾でアルバイトしているんだっけ?」

ここを即答できる大学生はほとんどいませんが、ここがしっかりできていると、これまたあなたの中にビシッと軸が出来上がります。

 

④【方針を考える】進路希望を把握する (志望校・将来の仕事・将来の夢)

 ここは目的と同じような捉え方もできますが「その先の目標」に関する内容です。

「塾に通ってこの先どうしたいのかな?」

という問いに対して

・塾で予習をすることで、学校でちゃんと理解したい

・まずは偏差値50を目指したい

・友達と一緒に△△高校を受けたい

と生徒が答えられたら、かなり実現に近くなります。

そのために何をしたらいいのか、具体的に考えられるようになるからです。

 

この「その先の目標」を講師と共有しておくと、生徒のモチベーション管理がしやすくなります。生徒の成績や家庭での関係は面白いほど一定ではないので、いかに講師がモチベーションを軌道修正できるのか考えなければなりません。「その先の目標」があるとシナリオ通りにはうまくいかないかもしれませんが、講師からのコミュニケーションはピントがずれないですね。

 

ただし現場目線ではもうちょっと複雑ですね。

生徒本人の希望と保護者の希望がずれていることが多いので、このずれを教室長と相談しながら一致させていくことが重要です。講師には正直に言う、講師にはテキトーなことを言う、言うことがコロコロ変わる、いろんな生徒がいますが数カ月単位の時間はあるはずなので丁寧に確認したいところです。

 

 慣れてくると講師の方から目標設定を提案できるようになります。生徒の自主性も尊重してちゃんと「自分で決めた!」という感覚を持たせられるようになります。

 

ここまで日々のコミュニケーションを通じて把握してくれる講師は、とても大切な戦力になります。もちろん社会人になってからも非常に活かせるスキルです。

・お客さんは結局何を望んでいるのか

・現場の意見と上の意見をどうすり合わせるか

を考えながら、目的と目標を意識した仕事ができるようになります。 

参考にしてみてください。