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転職成功の条件⑧【パレートの法則を応用してみる】

キャリアコンサルタントとして勤めている経験から、転職に関するアドバイスをまとめているブログです。今回は転職活動の面接本番を想定して、自己分析の話題です。この話題にあたり最初に、ビジネス研修でも引き合いに出されることが多い「パレートの法則」を紹介します。

 

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

「パレートの法則」は「80:20の法則」「ばらつきの法則」と呼ばれたり「働きアリの法則」と同じような使い方をされることが多いですね。

イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートによって発見、提唱された内容で、上位2割程度の富裕層、高所得者が社会全体の所得の8割程度を占めるという法則です。

組織論、経営分析、マーケティングなど様々なシーンで応用されている考え方です。

・企業において2割の社員が8割の成果を生み出している

・費やしている2割の時間で仕事の成果の8割を生み出している

・全商品の上位20%の商品が売上の80%を占める

・全顧客の上位20%の顧客が売上の80%を占める

商品販売を戦略的に考えるときには、上位20%のお得意様に対して高価値高価格の商品提供を行うことが推奨されます。一事が万事ではありませんが、一部が全体に大きく影響を与えることを説明するときに、この法則が引き合いに出されることが多いですね。

あなたが今まで関わった組織を振り返ってみると実感できると思います。だいたい優秀な人達が2割いて、その人達で全体を動かしていたのではないでしょうか。残りの8割は従うだけの図式になりますが、問題なく組織運営がされていたと思います。

 

残りの8割についてですが、発展版としてビジネス研修などでは「2:6:2の法則」と説明することもあります。「2:6:2の法則」とは、ある組織において

上位20%が成果を出すグループ

中位60%が引っ張られて付いていくタイプ

下位20%が組織に貢献していないグループ

の割合に自然と分かれる現象です。自然と!が重要です。

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マネジメント研修やリーダー研修などでは

「いかに上位が力を発揮できるようにするか」

「中位クラスの社員をどうやって上位クラスにチャレンジさせるか」

「下位クラスをなんとか中位クラスにしよう」

「同じ価値観、同じシステムで底上げしよう」

となります。

これはこれで意味がありますし、まったく異論はないのですが、イマイチ狙ったように事が進まないのではないでしょうか。どちらかといえば「2:6:2の法則」の方がしっくりくるかもしれません。自然現象だからです。

 

「2:6:2の法則」は働きアリの観察結果から導かれている法則です。

働きアリの列を観察してみると、全員が全員一生懸命働いているわけではありません。きちんとやるべき仕事をしている20%、それとなく従う60%、ウロウロしている20%に分かれています。

大勢の働きアリがいるときに一生懸命働いている上位20%を取り除いてみます。すると、その20%は全員が一生懸命働くわけではなく、やっぱり2:6:2に分かれます。上位20%を取り除いた残り80%ですが、こちらもやっぱり2:6:2に分かれます。

自然現象としてこの結果になることが興味深いですね。これまた働きアリだけでなく我々の組織にも当てはまります。優秀なリーダーがいなくなっても次のリーダーが自然と育つ、期待のリーダー候補が入社したけど気付いたら埋もれている、そんな場面を経験されていると思います。

 

残念ながら下位20%に属していたとしても、誰だってそういう時期や環境のときはあります。この下位20%がなぜ存在するのかを知ってみれば、過去の捉え方も変わるのではないでしょうか。

下位20%が存在する理由は、ざっくりと

・力を温存している

・ウロウロしていれば近道を発見できる可能性が高い

と生物学的に説明できるようです。

私はさらに

・全滅を防ぐことができる

もあるのではないかと思っています。働きアリの列を攻撃されたら全滅してしまいます。ウロウロしている仲間がいれば、どうにか種を維持することができるでしょう。

理由はどうあれ、下位20%にも意味と目的があることが重要です。

話が転職活動に戻りますが、この考え方をぜひ参考にしてみましょう。

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この2:6:2のうち自分がどこに属していたのか、振り返ってしっかり把握しておくことが重要です。どこの会社、どこの部署、何の仕事をしていたとき、それぞれの場面で変わってくると思います。

 

上位20%の活躍をしていたのであれば、面接でも自信を持ってあなたのキャリアをアピールできることでしょう。自ら新しいアイディアを提案して経営目標や数値目標を達成している状態だったはずです。部下育成や立て直しのような、数値だけでは表しにくいソフト面の内容も含めてアピールすると良いと思います。

 

中位60%の活躍をしていたのであれば、フォロワーシップや集団におけるあなたの役割を忠実に実行していたことが立派なキャリアになります。社員全員がリーダーシップを発揮する組織は現実的にありますが、実現するにはハードルが高いですね。

 

下位20%だったと自覚しているのであれば、そこに意味があったことが大切です。それはそれで紹介の仕方はあります。「無駄な時間でした」なんて決して言うことがないようにしましょう。さすがに「その当時は力を温存していました」では内定が出ないでしょうが

「日々のルーティンワークをコツコツやりながら、◯◯の勉強をしていました」

「業務上は貢献できなかったのですが、先輩と後輩の橋渡しになっていました」

「社外のネットワークも必要だと思い、◯◯サークルに顔を出すようになりました」

と組織には直接的な貢献はなかったかもしれませんが、次に繋がる一手だったことをアピールできるといいですね。

面接担当者だってプロですから、職務経歴書を見ればだいたいは掴めます。ウソっぽい活躍エピソードを言ったり、無理してゴマかすのはマイナス印象ですね。

 

ここまで解説すると上位、中位、下位という呼び方が正しいのかどうか微妙なところですが、それぞれのキャリアで自分のアピール仕方は変わってくると思います。慣れないと難しいかもしないので、転職エージェントに相談して一緒に考えてもらうのも有効です。相談してみてください。

 

あなたの面接成功、転職成功を期待します。