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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

社会人の自己投資とは【令和時代のワークライフバランス】

ここ数年、何かとキーワードになっているワークライフバランスについて改めてまとめます。私自身も栃木県に住んでサラリーマン生活20年、結婚、2度の転職、3人の子育て中、と環境の変化や自分自身の変化が常にありました。20年前は目の前に仕事がいくらでもあり、私もいくらでも働いていたイメージです。細かいことまで覚えていないくらい、目の前のことをどうするかに集中していましたね。

 

栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

ワークとライフは前輪後輪の関係だな!

と考えるようになったのは1人目の子どもが少し大きくなってからです。

自転車のイメージです。

 

私はファミレスのグランドオープンに携わることが多く、誰が見ても仕事優先の生活でした。2008年くらいからでしょうか、リーマンショックや派遣切りの問題が起こって以降、戦略的にオープンすればお客様が集まる、という戦略が成り立たなくなりました。

 

変化についていけない、何をしたらお客様が集まるのかわからない状態です。

 

幹部や店長が集まって会議も行いますが、真面目にやっている本人達も「これは机上の空論ではないか?」というハテナがグルグル頭上を回っています。

・世のサラリーマンは何が欲しいのだろうか

・女性はどんな和食が食べたいのだろうか

・親子連れはレストランで何に困っているのだろうか

・シニアの方は何の目的で外食するのだろうか

全然わかりませんでした。

ワークばかりでライフを後回しにしていたからです。

前輪後輪のどちらかがブレーキかかると倒れるしかありません。倒れるまでいかなくてもゆらゆら危なっかしい運転でしょう。私のイメージでは、人生の方向性を決めるワークが前輪で、前進させるライフが後輪です。前後逆になることもありますが。

 

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以来、なるべく家族との時間も優先させて子育て、子ども行事、イベントに積極的に関わるようになりました。今時のイクメンから見れば何を言っているのかわからないかもしれないですね。私自身がその後、2回転職を経験して現在はキャリアコンサルタントとして働いていますが、前輪が外れて転ぶ方、それでも一輪車で走れる方、後輪がブレーキかかってハンドルが効かない方、上手にタイヤ交換ができる方、いろいろな方を見てきました。

 

ワークとライフのどちらも問題なく回り続けることで、ハンドルもアクセルも効くようになります。現在は保育園、小学校、中学校に通う3人の父親として大変な思いを体験していますが、これが必ず将来のアイディア源になることが今になればわかります。

 

もう1つ、上手にワークライフバランスを回し続けるコツがあります。

それはもう1つ車輪を作ることです。

これこそ20年かかりましたが、ここに「自己投資」が加わると心配なんてなくなります。次につながる芽を育てておくということですね。決して次の転職に向けて助走しておく、という意味だけではありません。

もともとインターネットに強かった社員が、その知識を今の業務に活用する例はどこの企業でも見られる現象です。趣味や勉強していることを仕事に活かして、相乗効果を起こせる社員は結果的に最小限の転職回数で自己実現できるかもしれません。

 

ワークとライフをイスの足に例えることもできます。2本足のイスにゆらゆら危なっかしく座っているようなイメージです。自らの腕一本で業界で戦える職人は、太い足一本でも安定するかもしれません。でもなかなかいないですよね。そんなスペシャリスト。

 

2本足のイスであれば、少しは安定します。ここに「自己投資」の3本目、4本目があるとイスから落ちることはなくなるでしょう。

 

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「自己投資」はセルフインベストメントですね。

令和時代は、ワークライフバランスの次のステージとして

「ワーク-ライフ-セルフインベストメント-シナジー」(長い!)

を実現したいものです。