私自身が転職エージェントとして得た経験も織り交ぜて、就職支援講座を行うことが多いのですが、仕事をいち早く自分のものにするためのスキルについてまとめたいと思います。参考にしていただけるとうれしいです。
仕事を早く覚えて、新人の立場からひとつ抜け出すためには「徹底的にパクる」がとても大切です。これは本当に難しいですね。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
キャリア研修を受講したりビジネス書を開いてみると、年齢を重ねてキャリアがあるほど難しい、みたいな言われ方が多いです。実際そのような傾向はあるかもしれませんが、個人的にはあまり年齢は関係ないのではないと思っています。
「徹底的にパクる」ことの重要性を理解しているのか、習慣を変えることができるのか、仕事との向き合い方次第ではないでしょうか。
転職エージェントとして様々な求職者の転職前後を見ていても、転職後もうまく仕事や環境に馴染んだり、成果を出す方は一定の特徴があります。
だいたい次の3つに集約されると思います。
・キャラクター的に誰かのマネが得意で上手い
・余計なことや自分の都合をあまり考えない
・そのままパクらないと意味がないと知っている
別にモノマネが上手い必要はないのですが
「あの人はなんでいい結果を出しているんだろう」
と考えて
「何がコツなんだろう」
とコツを探して自分のものにしようとします。
こういう理解があって実践できると、どんどん成長して成果を出していますね。
わかったようなことを書いてますが、自分も含めてなかなかそんな人いません。よくあるタイプが、最初こそ「徹底的にパクる」つもりで取り掛かるけれど、いつの間にか「自分のやりやすいように、だいたいそっくり」仕事をしてしまう現象です。
逆に「そっくり」程度にやっていると、逆効果になることが多いです。
中途半端に真似をすることで
「やっている気はする」
「でもなぜか成果が出ない」
「やり方が違う気がして、さらにやり方を変えてしまう」
という悪循環が起きます。
幸運にも中途半端に成果が出たとしても、パクった相手以上にはならないですね。
転職支援している方や私自身を振り返ってみてもこのスパイラルに入ったら、社内の誰かが軌道修正してくれるか、キャリアカウンセラーによる面談を通じて自分で気づくしかありません。
転職エージェントを利用するメリットとしては、もちろん非公開求人やマッチング精度が高いであろう求人を提案してくれることはあります。しかしそれ以上に、転職活動をはじめる前には自分のキャリアを客観的に振り返ることができます。転職後もしっかり足元がフラフラすることがないようにカウンセリングを通じてサポートしてくれます。
「この人みたいになろう」
「この人を参考にしよう」
と思ったら「みたいに」「参考に」なんて言わないで、全部パクる!盗む!くらいで挑戦しないと意味がないってことですね。参考にしていただけると幸いです。