私自身、ハローワークには何度もお世話になっています。
2回の転職はハローワーク求人で応募して入社しました。ハローワークと新聞チラシ以外の選択肢がイメージできなかった、というのが正直なところです。今は転職支援をする立場でいろいろな関わりがあります。
栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。
自分の転職先を探すときには、毎週2回はハローワークに通って1時間くらい検索していました。自分だって求職者のくせに
「あれ、この会社いつまで求人出してるんだろう」
「この求人票はイマイチわからないな」
と評価しているような勘違いもしていました。そんな勘違いも今となってはカワイイもんですが、たいへんなのは応募するプロセスです。3件くらい紹介状を発行してもらって、履歴書手書きして、職務経歴書印刷して、郵送して、1~2週間も返事を待って、やっと面接行って、また待って・・・と改めて考えてみると時間もお金ももったいないです。
「求職者は時間あるんだから待ってなさい」と言われているようなサービスです。そんなつもりはもちろんゼロでしょうが、公共性や平等性を実現すると求人票には限界があります。
・男女指定はNG
・年齢制限はNG
この2つのNG項目のおかげで、待っている時間と郵送代が全国で水に流れていますね。どうにかしたいところです。
その一方企業側がハローワークに求人を出すときは、カウンターまで伺って手書きで申込書を書いて、応募書類が届いたと思ったら、性別が合わない、年齢が合わない、キャリアが違う、履歴書を返信して・・・と、これまたものすごい手間です。
別に嫌味を言いたいわけではありませんが、わざとハローワークを運営する手間を増やして、雇用をつくっているとしか思えません。ハローワークも企業もどんどん新しい機器、ITを導入しているはずです。しかし、機器が変わっているだけでお互いの仕事の進め方が進化していないので昭和時代から変わらないですね。残念な話です。
私の住む北関東でもかなり人材紹介会社の存在が知られてきました。
営業として走り出した7〜8年前は、テレアポで
「民間のハローワークです」
「転職支援サービスを行っている会社です」
なんて自社紹介をして
「は?」みたいなリアクションが当たり前でした。「なんで採用するのに金かかるんだよ!」と怒られることもありましたが、その気持ちがわかる自分もいたものです。
今では大手転職サイトが頑張って宣伝してくれたおかげで、北関東でも「人材紹介会社です」の一言でほとんど伝わるようになりました。未曾有の人材不足という環境もあるでしょうが、人材紹介会社のメリットが理解されてきたことが大きいです。
求職者は人材紹介会社に登録することで、キャリアカウンセラーと面談を行い、自分の希望条件と絶対条件を伝えて「自分の分身として、そしてプロ目線で」転職先を探すことができます。
自分専任のキャリアカウンセラーと感じてもらえたら支援する方としては最高にうれしいスタートです。応募する企業との交渉も行ってくれて、サービスは一貫して無料、ちゃんと機能すれば言うことなしです。働きながらでも安心して転職活動ができます。
企業は人材紹介を依頼することで、ざっくばらんに採用したい人物像を営業担当者に伝えることができます。性別や年齢はもちろん、第一印象や年収条件など幅広い情報を人材紹介会社と共有することで、ある程度ターゲットに沿った求職者しか応募しなくなります。
企業としては、忙しく活躍している転職希望者が人材紹介会社に登録していることを知っているので、やはり人材紹介会社を利用して採用活動を行うようになります。
転職支援サービス、採用支援サービスの両面がありますが、費用は企業にしか発生しないこともポイントです。多くの人材紹介会社は成功報酬のシステムになっていますので
・費用をかけてでも採用したいポジションは人材紹介会社
・費用をかけずに採用したいポジションはハローワーク
・インターネットを使わない世代を採用するなら新聞チラシ
と採用活動を使い分けています。
今となっては首都圏中心に多くの人材紹介会社が転職支援サービスを提供しています。大手の良さ、地域密着型の良さ、専門特化の良さ、いろいろなスタイルがあります。転職を検討する際は情報収集をしたうえで2社くらいに登録するのがオススメです。
良いご縁があるよう参考にしていただけると幸いです。