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キャリア・短編小説・NIKKO・Fukushima

やっぱり和食で働くのがオススメ【この時代に飲食で働く提案】

ファミレスで働いていた経験をもとに、一見キツイと言われている飲食業でのキャリアアップを提案しています。私は大学中退後、飲食業で13年以上勤めていました。周りにもいるのではないでしょうか、アルバイト先にそのまま飛び込んだパターンですね。

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

そこでたくさんの学びがあったわけですが、とりわけ和食だったのでオペレーションの難易度が高かったのは良かったです。大変は大変でしたが…


某飲食専門コンサルタントから、キッチンコントロールに関して日本第2位を認定されたことがあります。もちろん日々の訓練やチームワークの結果なのですが、提供している料理が和食だったから、というのは大きな要因です。


中華やイタリアン、その他ほとんどのファミレスでは、料理が1品完成したらテーブルに運ぶ、ということを繰り返します。あまりタイミングをシビアに考えなくても、お客様が出来上がったものを取り分けたりしてくれるので、切れ目なく料理を提供すればなんとかなります。


和食の場合は、1人前ずつ料理の1品1品をひとつのお盆に乗せて提供することが必要なので、タイミングを合わせるということが非常に重要で難易度を上げています。
ここがデタラメだと、メインばっかり完成してキッチン内にたまっていくのに、セットの麺類がまったく出てこない、といった悲劇が起きます。
メインは冷めます。麺類は急ぐことを優先するので丁寧な仕上がりにはなりません。ホールの接客担当はハラハラして、お客様はイライラする、キッチン内はピリピリする、もう止まりません。

4人で来ているお客様の1人の料理だけが10分遅れたら、もう二度と来店はないかもしれないですね。

 

各セクションの作業量を読み取り、調理完了のタイミングを逆算しながら調理指示を出す。自分も最終仕上げをしながら、商品チェックをする。
そんなサーカスみたいなことを当時は頑張っていました。


この経験は何に活かされているか、と聞かれたら結構困ります。ただ、自然とアタマと手を同時に動かす訓練ができたのは良かったと思っています。


今の私は、キャリアコンサルタントとして様々な業界を垣間見る機会が多いです。

どの業界もその業界ならではの楽しさ、やりがい、大変さがあります。飲食業が何か特別というわけではありませんが、オペレーションを通じてアタマと手を動かすハード面と、いつも平常心でお客様のことを最優先するソフト面を鍛えられるのが飲食業の特徴、強みです。確実に成長できます。


採用CMなども、サーカスみたいなキッチンオペレーションをガンガン流せば、カッコいい!と思ってくれる子どもがたくさんいると思いますね。そうでなくとも「キツイ」というイメージの飲食業です。その大変さが魅力に繋がればいいですね。

転職など検討中であれば、参考にしていただけると幸いです。