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ワークライフバランスをどう考えますか?【転職エージェントが考える面接対策⑨】

転職する際に必ず行う面接についてポイントを紹介するブログです。今回の記事ではワークライフバランスについて考えます。仕事との向き合い方を聞こうと思ったら「ワークライフバランスについてどう思いますか?」は面接担当者にとっては、かなり聞きやすい質問です。

もはやこの言葉を知っていることが前提の社会になりましたが、あなたが面接を受ける立場だとしたら、どのように答えるでしょうか?

 

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栃木県のキャリアコンサルタント、吉田です。

「仕事とプライベートのバランスはどのように考えていますか?」

みたいに面接担当者が聞くと

「あなたはどのくらい仕事を頑張れますか?」

みたいなニュアンスを感じるので、今風ではないですね。

質問に答える方は「仕事頑張ります!」のテイストを出す必要があるのかな?どうかな?と考えてしまうかもしれません。ワークライフバランスは、ひとりひとりの環境要因が大きく「どちらも大事に考えています」みたいな当たり前の答えを言ってもしょうがありません。

また「メリハリをつけて、仕事はバリバリ、時間外は遊んでリフレッシュします」は、実際にはかなり実現のハードルが高い働き方です。そもそも転職していきなり仕事も遊びも全開でやるなんて、しっかりしたキャリアの土台がないと難しいでしょう。8時間で自分がやらなければならない仕事、やった方がいい仕事、やりたい仕事、さらに遊びをこなすのは相当な訓練が必要ですね。

 

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ワークとライフは、電気のスイッチみたいにポチッと切り替えるのではなくて、車の両輪のイメージです。所定時間内ではあるけれど、家族のことを気にする瞬間は普通にありますし、休みの日に仕事のことで頭を悩ませることもあるでしょう。どちらかの車輪だけになってしまうと車はグルグル回って進みません。人生が止まるわけではありませんが、キャリア形成が止まります。

 

キャリア形成の視点で考えると、家族の時間ばっかりではインプットとアウトプットのバランスが悪くなりやすく、仕事の時間ばっかりでは柔軟な発想は生まれないはずです。働くことを前提として、ワークとライフでどのような相乗効果を得ているかが問われます。

どっちかがオンでどっちかがオフ、なんて器用なことを考えずに「どっちも楽しむ」が究極です。仕事で得た経験が家庭で活かされたり、家庭でのヒントが仕事のアイディアになる、これがひとつのゴールです。仕事は人生の一部なので、良い人生を送ろうと思ったら良い仕事をすることに繋がります。相乗効果を目的にすれば、働き方や雇用形態などはそれほど大きな問題ではありません。極端な話ですが。

 

逆に「仕事=つまらないこと=できればやりたくない」という考えが根底にあると、どうしても「どっちも楽しむ」には無理が出てきます。面接担当者にとっては、新卒であれば「仕事を任せたら意外と活躍するかも…」と化ける期待も持てます。しかし、キャリアを積んだ転職ではあなたの仕事観にとても興味を持っているはずです。

ぜひ「仕事とは、人に喜んでもらうこと」「たくさんの人に喜んでもらいたい」のような肯定的な仕事観で臨んでほしいところです。

 

良い仕事あってこその良い人生です。


本を読んだり、誰かに会ったり、どこかに行ったり、学びの機会は多いです。ワークだろうがライフだろうが「チャンスもヒントも目の前にある」は忘れちゃならないセンスですね。このセンスをアピールできると面接担当者に一目置かれます。